正垣泰彦のレビュー一覧
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逆境の創業期から大企業までの成長ストーリーには、お客様のこと、従業員のこと、会社の指針など一つ一つに深い考えがあり、それを体現してきていることがわかる。
創業期の流行っていない時代に、どうすれば客数が増えるのかを考える、お客様が望んでいるものがあれば、自然と客数は増える。
逆境の時に逃げ出させずに自分と見つめ合い、流行るお店を模索し続けた。
従業員の教育には人一倍以上にリソースを割いていた。従業員の教育とは、知識与え、充分な経験を与えること。
変化対応の企業を作ること。会社の業績が良い時は何も考えずに売上を伸ばせるが、伸びていない時に変化対応が出来ない。なぜそのような事が起きているのか -
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【星:4.5】
サイゼリヤにおける経営学の本、という感じだろうか?
簡単に言えば、サイゼリヤで取られている経営手法が具体的に書かれている。
一見よくありそうな感じの本であるが、よくまとまっていると感じた。
個人的見解であるが、まず「経営学」の本として実感が湧きやすいというのがあると思う。
経営学と言えば、リーダー論、経営戦略立案、マーケティング、人材育成、ファイナンス、アカウント、品質管理などなどの総体だと思っているのだが、それぞれの項目について、「サイゼリヤでは具体的に、このような考え方で、このようにやってます」という形で具体的に書かれているので分かりやすい。
経営学の総論、理論を書いた本 -
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なぜかどこにでもあってすごく安くすごく美味しいサイゼリヤの創業者が書いた本。日経レストランの連載をまとめたもの。
飲食業に携わる人は必見かも。かなり簡潔に書かれているものの、食べ物を売るという点でかなりよく分析されている。
大切にすべき点とその数式化、コストカットの手法がかなり極められている。ここまで分析されて数値と数式に落とし込まれていれば失敗しないだろう。
いろいろな指標と観点が登場するが、食べ物の評価は見た目、食前の香り、味、食後の香り、価格の4点らしい。これは口コミにも使えると感じた。
この本を読むとなぜあの安さであのうまさが提供されるかわかる。ここまで分析と改善を繰り返してりゃ -
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成功事業の創業者の凄みがわかる本。自身が経営する立場になることになれば、もう一度読み返すことになるだろう。特に、経営者の仕事は「考えること」だという言葉は心に刻んでおきたい。
強く感じたのは、時期を同じくして読んだWORKMANの本に書いてあったことと共通項が多かったということ。ダントツ製品を作ること(品質へのこだわり)、それに裏付けられる値札を見なくてもいい状態を作ること、売上をノルマにせず効率化を目標に設定すること、そして社会貢献を社是とすること……。これらを真似るのも大事だけど、自発的にそういう行動をとれるようになるからこそ、成功するのだろう。 -
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サイゼリヤは薄利多売を地で行っているため、投資家から敬遠されるが、ユーザーとしてはこのインフレ時代にあそこまで低価格で絶品の食事を提供してくれるサイゼリヤには頭が上がらない。訪問するたびに驚愕する。
このサイゼリヤについて、創業者の正垣氏が語った本作。おそらく日経での連載を編集したものであるため、やや独特の読みにくさというか、くどさがあるが、学びが多い一作。彼らが同一はビジョンで会社を運営し、どういう失敗をしてきたのか、こういうことは自伝でしか学べない。
彼のブレイクスルーは、顧客のことを思い、価格を思い切って7割下げたこと。これにより悪立地でも顧客をつかんだ。またメニューを絞り込むことで -
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ネタバレ渡辺道治先生がvoicyや書籍で紹介されていた「登山で歩けなくなったら他人の荷物を持つと良い」という言葉が印象に残っており、サイゼリヤ社長のことをもう少し詳しく知りたいと思いメルカリで本書を購入。
文量は少なめで、パラパラ読みのところもあったが1時間ほどで読破。
絶えず謙虚な気持ちで他者貢献しようとする姿勢を忘れずに生活すれば、道は拓けてくる。そんなメッセージが込められているのだと感じた。
その思いは、サイゼリヤの価格の安さに表れている。圧倒的低価格で業界オンリーワンの存在に。そして今ではサイゼリヤ=コスパ最強というイメージがついている。
人のためであるほど、自分のためになる。
「人の -
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audible25冊目。
この本の前に『婚活マエストロ』を読んだのだけど、ちょうどサイゼリヤが出てきたので、何だか運命を感じました。
どうしてあんなに安価な商品を提供できるのか知りたいと感じ読み始めました。
経営者は、自分が専攻していた物理学を逐一取り上げて経営や人生について説いており、何だか新鮮でした。
ある意味こじつけかな、と感じるところもありましたが、確かに!と頷けるところもあります。
資本主義経済にあっては、まずは企業の経営が軌道に乗らない限り、経営側や従業員、その他の生活保障ができないわけだから、まずは利益を上げることが大切なんじゃないかなと思ってきました。
が、利己的な思考を抑 -
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・サイゼリヤの経営は「利益のことは考えない」「お客様最優先」
・経営理念は「人のため、正しく、仲良く(利他、反省、調和)」
・どんなに優秀な人も、努力をやめた途端に劣化・衰退する(エントロピー増大の法則=物事は放置すると乱雑で無秩序になり、自発的には元に戻らない)
・私利私欲でないロマンやビジョンには人を惹きつけ、やる気にさせる力がある
・ロマンやビジョンの条件は3つ。
「心のうちから出た願いである」
「人に喜ばれ、人を幸せにする願いである」
「他の誰にも真似できない自分独自のものである」
・人のためであるほど、自分のためにもなる
・結果が良くない時は、必ず自分が間違っている
・今 -
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苦労から始まっているが、理系ならではの冷静な分析と思考、本人の良い気質が大変素晴らしい。
以下ポイント
第1章
人は用途によって店を選び、その中で価格以上の体験をすると良いお店と思う
第2章
人時生産性=1日の粗利益額÷従業員の1日の総労働時間
飲食店なら2000〜3000円が標準的、サイゼリアは6000円を目標
仕入れは値引きしないが、質の最低基準を設ける
原価率は40%以上あっても良い
料理の良しあしの80%は食材の質で決まる。料理人の技能は15%、残りの5%が店内での食材の保管状態
第3章
渥美俊一「ペガサスクラブ」
社員の仕事上の能力を左右するのは、知識が2割、経験が7割、経営 -
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**タイトル**: サイゼリヤの法則 なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?
**著者**: 正垣泰彦
**あらすじ**:
本書は、サイゼリヤ創業者・正垣泰彦氏が提唱する「サイゼリヤの法則」をまとめたビジネス自己啓発書です。「自分中心」から「人のために」という視点へ転換することで、ビジネスや人生がうまくいくことを説いています。利他、反省、調和、努力、法則といったテーマを通じて、自己利益ではなく他者のために動くことで、結果的に自分の成功へとつながるという考え方を紹介しています。
**感想**:
サイゼリヤの経営が科学的で効率的だと聞いたことがあり、その背後にあ