粟木こぼねのレビュー一覧
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堀辰雄文学忌、辰雄忌
1938年
十七歳の少年は、寄宿舎生活の中で、薔薇色の頬をもつ美しい同室者と出会う。
友情と憧憬はやがて境界をもち、少年はその限界に触れる。
儚さと切なさを、少年のような文体で、文学へと昇華。
堀自身、旧制第一高等学校の寄宿舎で青春を過ごし、自ら、あるいは友人の経験や感情を深く作品に映し込んだのではないでしょうか。
主人公は、脊椎カリエスを病む美少年に心を寄せながらも、次第に女性への関心へと移っていく。
「友情から愛への通過儀礼」が描かれ、やがて『風立ちぬ』へと続く成熟の愛へと。
イラストを手がける粟木こぼねさんは、「物語の一瞬を切り取る」絵を描く人だという。
けれど『燃ゆる頬』の世界では、絵の中に物語が宿るかのように。
紙の上に描かれた光と影が繊細に息づき、
少年たちの胸の鼓動が、聞こえるかのよう。
淡い頬の紅、少し俯いたまなざし、触れそうで触れない距離。
それは友情とも恋とも名づけがたく、
BLの入り口としての妄想へと繋がる。
…のは個人的感想。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまたまた江戸川乱歩。世田谷は経堂に住む、伴天連爺さんこと日暮紋三という人形師のもとを訪れた怪奇小説家が主人公。
精巧につくられた様々な人形を見せてもらうが、最後に見せてもらったのは、棺の中に横たわる本物と見紛うかのような女性。ただそれはドッキリで、彼女はれっきとした生きた人間であることが明かされる。彼女はいずれ型となるため、石膏を塗りつけられる日を人形師の家で待っている。
しかし別れ際、小説家が彼女からこっそり手渡されたのは、
「助けて下さい。わたしは殺されます。」
と書かれた紙切れだった。物語はそこで終わる。なんて怖い!!
イラストはどれも艶やかで、蝋燭の灯火のふくらみや、街灯で照らされる光の粒子の細部にいたるまで描き込まれていて素敵だった。
これぞ大人のための絵本!て感じ。粟木こぼねさん、乙女の本棚シリーズととても相性がよいように思える。 -
Posted by ブクログ
乙女の本棚
江戸川乱歩4作品目ですわよ♡
やっぱり、ぞぞぞぞ
私の中で江戸川乱歩は
不気味な雰囲気というか
狂気じみた人を描く
というイメージになっています
今回は小説家が人形師を取材する物語
この人形師が狂人というわけです
イラストは粟木こぼねさん
とても緻密なイラストでした
今までの乙女のイラストは
割と抽象的な感じだったけど
今回は想像を掻き立てるというより
現物を見せてもらってるくらい緻密
絵については土瓶さんのレビューが面白かったので、そちらをご覧下さい
(勝手にすいません)
そしてラストまで読んで
まだ続きがあることを知る!!
どゆことよ!?
調べてみると
別の作家さんが続きを執筆されてるようです
リレー小説のような感じらしい
でも乙女の本棚では続きは出てないって、、、
そんなことありますか??
えーここまで面白かったのにー!
ぶちっと途切れちゃった感じで残念ですT_T
続きを乙女の本棚で読みたいです(๑•̀ㅁ•́ฅ -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、堀辰雄さんと粟木こぼねさんのコラボ作品『燃ゆる頬』です。作品集も含めて、52作目です。乙女の本棚シリーズで堀辰雄さんは「鼠」を、粟木こぼねさんは「悪霊物語」を手がけてらっしゃいますよね!粟木こぼねさんは繊細で飾っておきたくなるようなイラストを描かれるし、ストーリーはBLっぽい??気になりますよね♪
主人公の私は寄宿舎で、三枝という虚弱でありながら美しい同級生と出会います。徐々に距離を縮めていき、ふたりは旅に出かけます。旅先でふたりの関係に変化が生じ…。
なんだかこの主人公の私が身勝手すぎるように思うし、三枝はちょっと可愛そう(¯―¯٥)粟木こぼねさんのイラストは、すごくいい雰囲気で好きです。
※BLといえば、今年中にBLデビューしたいと思ってたんだけど無理でした(´・ω・`)来年の目標にします!!