村雲菜月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても読みやすかった。
が、わたし自身がコレクションにあまり興味がないタイプなので、ものすごく第三者的に読んでしまった。
主人公はトイメーカーの社員で、なにゅなにゅキャラクターを集めている。
なにゅなにゅは、ぽや~んと癒し系のゆるキャラらしく、主人公は苛立つことがあると、「なにゅなにゅはこんなことで怒ったりしない」と自分の気持ちを落ち着かせている。
そういう心の杖みたいなのは誰にもあったほうがいいけれど、この主人公はどうも危なっかしいというか、なにゅなにゅを信奉するのと同じ勢いで、自分の周囲の人たちを、固まったある1方向からしか見ていない。
で、結局、自分が信用していたり尊敬していた人たちに幻滅を覚えることが発生し……。
――って、いや、かなりヤバかったよ、森本さんとか!
そもそも、そんな人をまるっと信用して、ちょっと尊敬までして、どうする!
チョロすぎるだろ、主人公!
などと、終始、母のよーな視点で読み進めてしまい、
「うんうん、こーやって人はオトナになっていくんだね~」
と、結論まで親くさくなってしまった(笑) -
Posted by ブクログ
とあるマンションの一室でおこる出来事とは…。
その部屋は、408号室。そこに住む人はある日突然いなくなる。
初音〜ある日から出社拒否になり家に篭り蜘蛛を飼い殺す日が続いてから突然に玄関ドアが開かなくなり…。
末吉〜大学へ行かずに繁華街で女性に声をかけ続ける日々、そのうちひとりの女性が家に頻繁に来るようになると…。
こがね〜友人から文鳥の雌を預かり、世話をすることになったがだんだんと苦痛になってきて…。
もぬけの考察〜事故物件ではないが、以前からこの部屋408号室に住む人は行方不明になる。
次の住人となった画家である私は、その部屋を描いてみたら取り込まれてしまったのか…
描いていたのに描かれてしまっている…
私の思考で描くのは新しい住人の記録。
隣の部屋の咳をする男はどうもないの⁇と思ってしまう。
孤独と恐怖にぞわりとする。
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Posted by ブクログ
前の住人が長期不在で、契約切れになり、貸出されている物件。
もぬけの殻となっていたこの部屋についての考察。
408号室。
ポストには、前の住人のものと思われる郵便物がパンパンに入っていた。
ドアが開かない?なぜ?
ドアが開かないので、外に出られない。2週間も出られない。
ベランダから隣の部屋へ!
なんと隣の部屋には人がいてこちらをみている。ただ見つめ合い怯えるだけ。
救いを求めて説明すればいいのに、できなかったのだと思う。
そして、、、え?落ちたってこと?
怖い。
え、新しい住人の男子大学生は、殺されたってこと?
またまた、円満退所ではない感じで、この部屋が不吉。
それが繰り返されている部屋。
最後の話の主人公が「花房千紘」さんなのかもしれない。
この人が、この後に入居する住人たちを見て考察して文章を書いているのかも。
事故物件ではないけれど、ほぼ事故物件!
ここに住む人は、きっと所在不明になりこの部屋を出ていくことになる。
ホラーのような怖さがある本。
第66回群像新人文学賞受賞作。