村雲菜月のレビュー一覧

  • コレクターズ・ハイ

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    人のフリ見て我がフリ直す訳もなく、同族嫌悪と共依存を繰り返しながら、ダウナーの谷へ落ちていく。その姿こそ現代人の肖像。

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    2024年07月07日
  • コレクターズ・ハイ

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    気に入ったものを収集するマニア、髪に強くこだわるいわゆるフェチなど、似たり寄ったりの人物の交錯を描いている。推し、もそうだけど何事もほどほどが良いな。描写は上手いなぁと思った。

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    2024年06月28日
  • コレクターズ・ハイ

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    新聞かなにかでおすすめとなっていたため
    読んでみました!

    私自身推し活するので収集する気持ち
    わかります。
    わかりますが 知らない人に頭撫でさせるのは
    理解できない...かな?

    なんともゾッとするお話でした。

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    2024年06月17日
  • コレクターズ・ハイ

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    なんでそーなるのっ!?この本の感想をひと言で表すなら「戸惑い」だ。文章自体は読みやすく今風のシチュエーションだが、後半にかけてどんどんクエスチョンが加速していく。とあるキャラクターをこよなく愛する主人公の女性はグッズを男性から譲ってもらう対価として頭を撫でさせる。この設定がちょっと気持ち悪い。このキモさが物語のポイントだとわかるもののハッキリ明記はされていないので妙に不安を煽る。私には推しや収集癖がないので主人公に共感はできずだが、この曖昧さ・不安定さ・不穏なラストがまた面白さのポイントなのだろう。

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    2024年05月29日
  • コレクターズ・ハイ

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    なんとなく途中で終わってしまった様な感覚でした。何度か読み返すとじわじわと味が出てきそうな感じでした。

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    2024年05月18日
  • コレクターズ・ハイ

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    推し活にはげんでいる人には共感出来るところがあるかもしれないし、のめり込み過ぎちゃうと大変なことになるなと戒めにもなるかも

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    2024年05月17日
  • コレクターズ・ハイ

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    自分も含め、何かのオタクであるひと、というのが主人公目線で色々な種類の人間として描かれた作品。主人公の考えるオタクの理想と照らし合わせて評価をつけたり、自分のことを振り返ったりするのだけれど、結局、執着がある人はどんどん他人からの評価に鈍くなり、自分勝手になっていくオタクたち。そして、結局、主人公がこのひとはこういうオタクと括っていたものが、薄ぼんやりした括りでしかなかったことが明らかになっていく、そんな作品でした。

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    2024年05月17日
  • もぬけの考察

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    とある賃貸マンションの408号室に引っ越してきた人は皆いなくなってしまう。
    私が前に住んでいた部屋でお隣さんが何度も入れ替わったことがあって、この部屋なんかあるのか…と不安になったことを思い出した。交流はないけど物音でなんとなく生活感がわかって勝手に色々と思い巡らせたもんだけど、そういう現実味のある所からあらぬ方向へ展開していくのが面白かった。
    408号室の隣にずっと住んでいたサラリーマンは私かもしれない。

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    2024年04月07日
  • もぬけの考察

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    とあるマンションの一室でおこる出来事とは…。
    その部屋は、408号室。そこに住む人はある日突然いなくなる。

    初音〜ある日から出社拒否になり家に篭り蜘蛛を飼い殺す日が続いてから突然に玄関ドアが開かなくなり…。

    末吉〜大学へ行かずに繁華街で女性に声をかけ続ける日々、そのうちひとりの女性が家に頻繁に来るようになると…。

    こがね〜友人から文鳥の雌を預かり、世話をすることになったがだんだんと苦痛になってきて…。

    もぬけの考察〜事故物件ではないが、以前からこの部屋408号室に住む人は行方不明になる。
    次の住人となった画家である私は、その部屋を描いてみたら取り込まれてしまったのか…
    描いていたのに描

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    2024年03月23日
  • コレクターズ・ハイ

    購入済み

    なにゅなにゅに侵食される怖さ

    読む前に、とある書店員さんの「もう、なにゅなにゅって何よ」というコメントを見ました。
    最後まで読むと、そんな小説だったなと思いました。

    好きなものに夢中になるのは楽しさもありますが、どうなってしまうかわからない、抜け出せない怖さもあると感じました。

    #ドキドキハラハラ #怖い

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    2024年03月13日
  • もぬけの考察

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    怖っ。

    タイトルと表紙イラストが興味を引いて良いですよね。タイトル通りの内容だったし。
    中身も、著者の次作も読んでみたいな〜どんな話を書くんだろう、と楽しみにさせてくれる本でした。

    賃貸時代は、ある程度の年月をそこで暮らし慣れ親しんだ空間になったとしても、この部屋に昔知らない人が住んでいて、これからまた知らない人が住んでいくんだよな〜と不思議な気持ちになることがあった。その循環の1人になっていた。

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    2024年01月16日
  • もぬけの考察

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    ネタバレ

    治安の悪い場所物件のマンションの408号室の住人は次から次へといなくなる。蜘蛛を瓶に入れベランダに放置する女、ナンパする男末吉、インコを預かった女、壁の中の絵に同化してしまった女、みんなどこかへ姿を消す。ポストに溢れ出る前住者の手紙チラシ類やいるのかいないのか怪しげな管理会社。ジワジワ怖い。

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    2023年12月08日
  • もぬけの考察

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    朝日新聞の「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた」というコーナーで紹介されていたもの。
    著者は、会社勤めの傍ら、趣味として小説を書き始め、本書で群像新人文学賞を受賞。

    肩肘張らない「ちょっとした怖い小話」みたいな雰囲気がよい。
    本来、中身があった筈のところから、中身だけが失くなっている=「もぬけ」の部屋への考察である。
    コロナで私たちはそれぞれの部屋に籠る生活を余儀なくされた。他人と交わらずひっそりと為されてきた日常。そこで何が起き、どう狂っていったのか。ついつい、隣家の事情に耳を澄まし、想像を逞しくしてしまいたくなる。

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    2023年10月24日
  • もぬけの考察

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    悪くはないけど、Fコード で挫折したギターは薄っぺらかったね

    P96大体の絵画というのは描いた物の名前を絵画のタイトルに付けがちであるが、描かれた物そのものに何かの価値はあるのだろうか? 絵というものは描いている間に考えていたことにこそ価値があるのではないかと私は常々思っている。

    蜘蛛を飼い殺す休職中の住人、ナンパをして女に居付かれる住人、文鳥を預けられた住人、部屋を描く住人

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    2023年10月18日
  • もぬけの考察

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    前の住人が長期不在で、契約切れになり、貸出されている物件。
    もぬけの殻となっていたこの部屋についての考察。
    408号室。
    ポストには、前の住人のものと思われる郵便物がパンパンに入っていた。
    ドアが開かない?なぜ?
    ドアが開かないので、外に出られない。2週間も出られない。
    ベランダから隣の部屋へ!
    なんと隣の部屋には人がいてこちらをみている。ただ見つめ合い怯えるだけ。
    救いを求めて説明すればいいのに、できなかったのだと思う。
    そして、、、え?落ちたってこと?
    怖い。
    え、新しい住人の男子大学生は、殺されたってこと?
    またまた、円満退所ではない感じで、この部屋が不吉。
    それが繰り返されている部屋。

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    2023年10月08日
  • もぬけの考察

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    ネタバレ

    シュールすぎる。最後の話から考察すると、この人の後に初音さんや末吉さんが引っ越してきたって事なのかな?最後の話の主人公が「花房千紘」さん?この人が住人たちを見て考察して文章を書いているから、こがねの章の主人公の名前が分からず「住人」となっているのかな

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    2023年10月01日
  • もぬけの考察

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    408号室の住人が次々いなくなる…そんな部屋の住人になった人たちを描いた4篇の連作短編集。

    家賃が安いのはそれなりに理由があるものですね。でもいくら安くてもポストの鍵が壊れてて前の住人宛の郵便物がそのまんまだったら最初から選ばないな~。ホラー要素たっぷりだったけど蜘蛛の話が1番気持ち悪かった。何でドアが開けなくなったの?色々想像してしまった。そして我が家には小さい蜘蛛がよく出没するんですよ

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    2023年09月25日