もぬけの考察

もぬけの考察

1,463円 (税込)

7pt

第66回 群像新人文学賞受賞作!
この部屋の住人は、みんないなくなる? 都市の片隅にあるマンションの一室、408号室に入れ替わる住人たち――。奇想天外な物語が、日常にひそむ不安と恐怖を映し出す。

同じ部屋で前の時間が見えないまま孤独と恐怖を積み重ねていく構成で細部まで考えられていた。
理不尽さと暴力的な状況がスリリングで、多様な恐怖を描ける人だと思った。――柴崎友香

一連の奇想天外な考察は、インスタレーションと呼ばれる空間芸術の手法とも似ていて、
日常性からの逸脱を効果的に演出するにはうってつけだ。
――島田雅彦

ある〈部屋〉のみを舞台にすることで、作品の〈空間〉は限定されている。
が、前の住人、その前の……と過去を連鎖的に想像可能で、今後の住人という未来も延々の想像が可で、その意味で〈時間〉が限定されない。そこに越境のポテンシャルが満ちている。――古川日出男

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    112ページ
  • 電子版発売日
    2023年07月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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もぬけの考察 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ただ淡々といなくなるまでがかかれていて
    それがひどく不気味に感じました
    なんでこんな書き方なんだろうと
    最終章をよんで、なるほど、
    そうだったんだね。となりました

    前の住人とはなんの関係も関連も無く
    その部屋に住んだ住人はいなくなる…
    ついさっきまで普通だったのに
    そうじゃなくなる瞬間が一瞬で

    0
    2024年08月02日

    Posted by ブクログ

    改行が少なく、字がぎゅっと詰まっているけど読みやすい。令和の若い子はこんなだよ~って話かと思ったけど全然違った。アタシ内田百閒読んでた!?みたいな、この世界どこ?みたいな頭がクラクラする感覚でした。群像新人文学賞をとった短編が最後に入っていてそれまでの短編のお話を回収してくれました。
    次も必ず読みま

    0
    2024年02月02日

    Posted by ブクログ

    第66回群像新人文学賞作品。装丁は、何か同賞受賞の村上作品の雰囲気もある(佐々木マキ)。
    4編からなる連作。この手の続いていく作品は好き。想像で408号の住人を想像が膨らんでいく。

    0
    2024年01月24日

    Posted by ブクログ

    あれ?これホラー?の1章から読み進め、この不気味さをどう受け取ればよいかと思案していると、最終章「もぬけの考察」でノックアウトされる。
    描くとは、書くとは、の考察にしびれる。
    遠野遥の破局の主人公を思わせる部屋の住人たちには、どれも顔がない。

    0
    2024年01月13日

    Posted by ブクログ

    ホラーではないけれど怖い連作短編集。
    こんな本を読んだら安い賃貸には住めなくなるかも。

    読んだ後も引きずる一冊でした。

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

    群像新人文学賞を受賞しているだけあって、あるマンションの408号室を舞台に、この部屋の住人たちが日常から逸脱して行く様子が怖いです。怖いと言ってもホラー的ではなく精神的な怖さです。108ページ程の薄い本なのであっという間に読めますが、内容は本の見かけほど軽くはないなぁと思いました。

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    とても好きでした。コレクターズ・ハイから先に読んだので、また違った作風で良い。
    ホラー大嫌いな私でも面白く読めました。

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

     とある街にある ( 恐らくはワンルームタイプの ) マンション。交通や買い物等の利便性が悪いというわけでもないのに、不思議なことに住人が居つかない 408号室。その入居者の変遷と各暮らしぶりを描いた短編集。
     物語は、各話ごとに問題の部屋に入居する住人の視点で描かれる。
     第66回 群像新人文学

    0
    2023年09月22日

    Posted by ブクログ

    やっぱり表題作がよかった。
    その前の3作は、エピソードゼロ的な存在なのかな。
    なんとなく不穏、無気味。
    つい引き込まれる。

    0
    2023年09月03日

    Posted by ブクログ

     最近は、こういうタイプの短編集が受けるのか、以前よりずいぶん増えた印象だ。アイディア自体はそれほど独創的ではないけれど、細部の描写とか言葉の選び方がおもしろいと思った。登場人物の何となく流されていく感じ、変なところに異様にこだわる点などは今時のあるあるで、若者には親近感があるのだろうか? 時代の空

    0
    2025年02月18日

もぬけの考察 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    112ページ
  • 電子版発売日
    2023年07月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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