塩崎省吾のレビュー一覧

  • あんかけ焼きそばの謎

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    現代で言うソースに絡めた「ヤキソバ」は、
    元々は中華料理のあんかけ焼きそばを
    パロディとしてアレンジしたものです。

    つまり日本独自の料理ということですね。

    では、そのあんかけ焼きそばは、どのように
    考案されたのかの起源に迫るのが本書です。

    一言で「あんかけ」というとカタ焼きそばの上に
    あんをかけた、いわゆる「皿うどん」を思い浮か
    べる人が多いと思います。

    実はこれは場所によって異なり、「カタ焼きそば」
    と呼ばれている地方もあるのです。

    こちらはどうやらアメリカから入ってきた料理
    らしいです。もちろん起源に遡ると中国に行き
    着くと思われますが、日本へは米国経由という
    イギリス系経由で入って
    きたカレーライスのようなものでしょうか。

    「焼きそば」と言っても中身は色々と異なるのです。

    そんなあんかけ焼きそばのバリエーションの種類とルーツを学べる一冊です。

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    2026年09月04日
  • カップ焼きそばの謎

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     著者の塩崎 省吾(しおざき しょうご)さんは、焼きそば研究家。1970年生まれの静岡県出身です。本業はITエンジニアさんとのことですが、ブログを持ち著書も多いスゴイ方です♡

     夏は焼きそばですよね?
    冷やし中華も良いけど、焼きそば♪ ですよね♡

     買い置きしておけば、家でいつでも食べられるのがカップ焼きそばです♡ 
     尊いです♡ カップ焼きそば♪

     ですが、誰しもが疑問に思うことがありますよね。。。
    そうです、あれです、あれ。

     奇しくも、本書(しかも「まえがき」の冒頭)で、塩崎さんはストレートにその疑問をぶつけてくれています。
     その問いこそ、
       「カップ焼きそばは焼きそばか?」
     です。

     すると、塩崎さんは、すぐにはその問いに答えることをせず、まず軽くカップ焼きそばの沿革を概説し、カップ焼きそばには謎が多いことを指摘し、謎の解明と業界の裏話の数々を楽しんで欲しいと宣言するのです。

     そして、「まえがき」の最後になって、ようやく「その問いには、迷わず「イエス」(カップ焼きそばは焼きそばである)と答えている」と教えてくれました。
     でも、「その理由は本書の最後に明かす」のだそうです。どこまでもミステリアスですw

     気になりますよね?
    けど、本書、厚いです! 316ページあります。
     そして、熱いです!
     熾烈を極める各社の開発競争。さらに市場競争。マーケティングに広報活動・CM。
     たかがカップ焼きそば、ではありません。
     されどカップ焼きそば、さらにカップ焼きそばです!

     解説は微に入り細を穿ち、豊富な商品写真、そして興味深いコラム。
     絶対的にオススメいたします。

     夏休みの自由研究にもなりそうな本です。
     焼きそばソースのような濃厚な一冊、ぜひご味読ください♡

    〔作品紹介・あらすじ〕
     焼きそば史上、最大の謎に挑む。
     カップ麺市場で醤油ラーメン以上の人気を誇るカップ焼きそば。食べ比べるとそれぞれに特徴的な味だが、そこには各社の熱意と創意、熾烈なシェア争いの軌跡が刻まれていた! 高度経済成長の終焉とともに埼玉県のとある中堅メーカーの起死回生の一手として誕生したカップ焼きそばは、その後半世紀にわたり日本人の食文化を形作っていく。U.F.O.、ペヤング、ごつ盛り……もうひとつの「国民食」の歴史に迫る無二の書。『ソース焼きそばの謎』『あんかけ焼きそばの謎』と続いた三部作、ここに完結!

    〈本書の内容の一部〉
    ●世界初のカップ焼きそば「エビスカップ焼きそば」とはどんな商品だったのか
    ●「ペヤング顔」に「ペヤング算」、『東京卍リベンジャーズ』に『僕ヤバ』…… ペヤングが「文化」になったわけ
    ●「カップヌードルをぶっつぶせ!」父・百福から受け継いだ‟破壊の遺伝子”がU.F.O.を生んだ
    ●朝食・間食から主食へ。「市場の限界」を突破した大盛りいか焼そば
    ●サッポロ一番 おたふくソース焼そばに見る「地域性」戦略
    ●一平ちゃんって誰?
    ●ときに全カップ焼きそばどころか全カップ麺で売上第1位のマルちゃん ごつ盛り、なぜ無名?
    ●「湯切りいらず」から「ホントに焼いた」まで、幻の逸品も数々紹介

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    2026年08月20日
  • カップ焼きそばの謎

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    大好きなカップ焼きそばのルーツを知るために購入。UFOやペヤングソース焼きそばといった定番商品が生まれた背景から今日に至る道のりまで詳細に説明されていて大変参考になった。UFOの日清食品と一平ちゃんシリーズの明星食品、サッポロ一番のサンヨー食品とエースコックの親密なる関係なども初めて知った出来事。マルちゃんで知られる東洋水産の独自路線など、これからカップ焼きそばを食べていく上で興味深い事実が満載です。

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    2026年06月18日
  • ソース焼きそばの謎

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    面白すぎるー!こんなに大真面目にソース焼きそばのことを考えたことがなかったので、その奥深さに感動しました。100年以上の歴史を紐解いていく、その過程はまるでミステリ小説のよう。ドキドキワクワクしながら、最後まで楽しんで読むことができました。作者の方のリサーチ力、本当にすごいですね。ここまで情熱を注げるものがない人間として、素直に脱帽します。あ、あと読み終わったらめっちゃお腹空いたので、今日の夕飯は焼きそばにします笑。

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    2026年04月29日
  • カップ焼きそばの謎

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    すでに焼きそば史専門家として不動の地位を確立していると言ってもなんの誇張もないノンフィクション作家・塩崎省吾による、焼きそばの謎シリーズ三部作の第三部。これまでの二部作(ソース焼きそば & あんかけ焼きそば)は日本と世界の近代食文化史として優れた貢献があったが、この『カップ焼きそばの謎』は戦後日本の即席麺産業のうちカップ焼きそばのシェアに関わるトップ6社(まるか、日清、明星、サンヨー、エースコック、東洋水産)のあゆみと、その中でのカップ焼きそば商品のヒットについてそれぞれ記述することで、国内即席麺業界の気風を伝えている。特に東洋水産は(読んでいる私が元々道民だったため『やきそば弁当』でも世話になっていることもあるが)社史や経営戦略を読んで改めてファンになってしまったし、日清と明星、サンヨーとエースコックの関係も、この本を通じて学ぶとなかなかに愛おしく感じられた。
    とはいえ、自分は正直に告白すると、「カップ焼きそばはやきそば弁当しか食べない」という生活を送ってきた為、本書に出てきた製品の大半をちゃんと味わっていなかった。正直に言うと、やきそば弁当以外のメジャーなカップ焼きそばではほぼペヤングとUFOしか食べたことがなく、しかも人生でそれぞれ10食も食べたことがないのではないかというくらい(今まで食べてきた数百食のほとんどが焼きそば弁当だった、ということになる)。せめて『一平ちゃん 夜店の焼きそば』(明星)、『サッポロ一番 おたふくソース焼きそば』(サンヨー)、『スーパーカップ 大盛りいか焼きそば』(エースコック)、『ごつ盛り ソース焼きそば』(東洋水産)の4種くらいはどんな味か、今後確かめておきたい。

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    2026年03月08日
  • カップ焼きそばの謎

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    袋麺からカップ麺。そしてオイルショックと高度成長期の
    終わりに登場した、カップ焼きそば。
    その誕生から現在までの開発と熾烈なシェア争い、
    そして食文化にも影響した商品についてを分かり易く説明。
    ・まえがき
    ・プロローグ カップ焼きそば食べ比べ
    第一章 幻の「世界初」
    第二章 角型容器で市場を席巻
    第三章 「打倒!カップヌードル」後継者の挑戦
    第四章 カップ焼きそばが「食事」になった
    第五章 袋麺の王者が放ったスマッシュヒット
    第六章 三強時代のはじまり
    第七章 オープン価格帯の頂点に立つダークホース
    ・エピローグ 麺を蒸して揚げるということ
    カップ焼きそば異聞①~⑦有り。
    ・あとがき
    カップ焼きそば年表、参考文献有り。

    世界最初のカップ焼きそばは、エビスカップ焼きそば。
    屋台の焼きそばから発想の四角い容器、
    まるか食品のペヤングソース焼きそばはロングセラー。
    後継者の挑戦の丸い皿型容器。社内改革にも繋がった、
    日清食品の日清焼きそばU.F.O.。
    カップ麺の量は足りてるのか?その疑問からの
    開発は主食にも定番にもなった1.5倍への挑戦、
    エースコックのスーパーカップ大盛りいかやきそば。
    袋麺トップシェアのサンヨー食品が手掛けた
    サッポロ一番おたふくソース焼きそばは、一時撤退から復活。
    明星食品の明星一平ちゃん夜店の焼きそばは、バブル崩壊後の
    起死回生。からしマヨネーズとマーケティングで大ヒットに。
    東洋水産の地方での強みと、認知度が低いのに大ヒットに
    なったマルちゃんごつ盛りソース焼きそば。
    それぞれの会社の歩みの中に浮かび上がるのは、
    熾烈なシェア争い。更にオイルショック、
    高度成長とその終わり、バブル崩壊などの影響。
    その中での開発への熱意は、容器や製法、味、麺に注がれる。
    それらが丁寧に説明されてる上に、マンガや小説に
    登場する話や、カップ焼きそば異聞での今は無き会社や
    商品の話もあり、興味深く読み進めることができました。
    エピローグにある世界の即席麺の話も、驚きでした。
    思えば自分はペヤングソース焼きそば、一択だったなぁ。
    だけど読んでたら、他のカップ焼きそばも美味しそう!
    食べてみようかな?なんて食欲まで刺激される、ヤバさ有り。

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    2026年03月02日
  • カップ焼きそばの謎

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    ありがとうカップ焼きそば!

    それは去年の年末のことである
    ちょっとしたことで奥さんの機嫌を損ねてしまいつい最近までお弁当作りをボイコットされてしまったのである
    いや分かっているみなまで言うな
    ちょっとしたことじゃなかったんやろ?
    でもまぁ今はその話は置く
    とにかく1ヶ月近くお弁当なしの生活が続いたわけである
    そんなひまわりめろんさんを救ってくれたのが「マルちゃんごつ盛りソース焼きそば」であったのだ!
    いや食べた
    食べに食べた
    一切飽きることなく食べに食べた
    命の恩人である
    いや命の恩麺である

    ありがとう「マルちゃんごつ盛りソース焼きそば」フォーエバー「マルちゃんごつ盛りソース焼きそば」

    さて本書は、今やカップ麺市場のジャンル別構成比でNo.1となっているカップ焼きそばについて綴った書である

    カップ麺の五大メーカーと東日本でトップシェアを誇るあの会社と元祖のメーカーを加えた七社の看板商品とメーカーの歴史を振り返ったすんばらしい内容となっている
    章立ては以下の通りだ

    第一章 エビス産業 エビスカップ焼きそば

    第二章 まるか食品 ペヤングソースやきそば

    第三章 日清食品 日清焼そばU.F.O.

    第四章 エースコック スーパーカップ大盛りいか焼きそば

    第五章 サンヨー食品 サッポロ一番おたふくソース焼きそば

    第六章 明星食品 明星一平ちゃん夜店の焼きそば

    第七章 東洋水産 マルちゃんごつ盛りソース焼きそば

    なんて魅惑的なラインナップw
    そしてそれぞれに各社の創意工夫や情熱が語られていて非常に面白かった!

    ちなみにさんざん「ごつ盛り」にお世話になったわいですが、一番好きなのは「大盛りいか焼きそば」ですw
    ただし「大盛りいか焼きそば」は現在は販売されてないんよな
    世界的なイカの不漁で原材料費が高騰してるからなんやけど、なんとかならんかの〜
    イカの不漁は地球温暖化と乱獲が原因とされているんだけど、やっぱ地球温暖化はイカんな〜(出ました)

    終わり!

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    2026年02月06日
  • カップ焼きそばの謎

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     さて、私はカップ焼きそばが大好きである。身体に悪いだとか、味に飽きるとかどうでも良い。ただカップ焼きそばが大好きなのである。思えば小学校の頃、父に連れられて行ったスキー場。母がいないのを良いことに父は、UFOを昼飯に与えてくれた。今でもその衝撃は忘れらない。最初の一口で革命が起こった。悴んだ鼻に臭いを判別する機能はなく、その強烈なソースは口の中で爆発した。緊急事態に興奮し、遅れて機能を思い出した鼻は、強烈なまでに香ばしい臭いを感じ取る。本来であれば、外から中へ駆け抜けるものが内側から全身を駆け抜けた。以来、私はカップ焼きそばが大好きなのである。本書はその情熱に火を焼べる。

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    2026年01月25日
  • あんかけ焼きそばの謎

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    前作「ソース焼きそばの謎」ほどは面白くないだろうと期待せずに読んだが、あとがきに書かれている通り前作の3倍面白かった。前作のソース焼きそばは経済や物流、本作はアヘン戦争や日清戦争といった国際関係や文化を背景に語られており、日本・中国・アメリカにあんかけ焼きそばのルーツを求めるなど、食べ物を巡る話とは思えないほどスケールが大きく読み応えがあった。
    あんかけ焼きそばの来歴を探るため、あんかけ焼きそばと似た皿うどん、更にその元となるチャンポンのルーツ、カタ焼きそばのルーツでは19世紀のアメリカまで調査。作者の調査能力と熱意には脱帽。アメリカ人のカリカリ嗜好の実例としてではあるが、「焼きそば」のルーツを探る本にタコスやプリッツェルまで登場するとは!揚げ麺のルーツはアメリカに出稼ぎに行った苦力(クーリー)相手の中華レストランと判明するが、楽しいグルメ話だけではなく、当時の中国排斥運動といったに差別についても述べられている。トランプ大統領とその支援者の主張と、当時の中国人排斥運動の中核を担った政党の主張が大差ない事が恐ろしく感じた。そのような状況のアメリカから逃れた中国人が、揚げ麺やチャプスイといったアメリカで独自進化した中華料理を訪日して伝えたという本書の説は説得力がある。因果は予測出来ない。

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    2025年04月19日
  • ソース焼きそばの謎

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    戦後に生まれたと言われている「焼きそば」の話です。

    「果たしてその説は本当なのだろうか」という疑問を持ち、今日の焼きそばの誕生に
    至る過程を解き明かした一冊です。

    鍵はお好み焼きですね。

    お好み焼きは、明治の終わり頃に天ぷらや西洋料理を模して、天かすや餅を小麦粉に
    溶いて焼いた代用食というか、パロディ的な食べ物だったそうです。

    調理は鉄板で行われていたわけですから、あとはここに麺があれば「焼きそば」の
    出来上がりですが、そうは簡単に行かなかったそうです。

    なぜか。

    麺が高級であったそうですが、つまり小麦粉が高かったのでしょう。

    しかし東武鉄道の玄関口である浅草には、北関東の小麦の生産地から容易に小麦粉が
    運ばれ、容易に入手できたそうです。

    浅草に今もお好み焼き屋やもんじゃ焼屋が多いのは、上記の理由だそうです。

    東京では「焼きそば」といえばイメージは「アレ」ですが、地方ではソースが後がけ
    であったり、あんかけであったり、さらに具にもその場所の特産品の「地焼きそば」も
    生まれています。

    ご当地焼きそばを巡る旅も面白ろそうだな、と新たな旅の発見を与えてくれる一冊です。

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    2025年04月16日
  • ソース焼きそばの謎

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    ネタバレ

    膨大な資料のリサーチやインタビューを重ね、ソース焼きそば発祥について探る、良くできたミステリーのような一冊。「焼きそばかお好み焼き食べたい!いや、それよりもソバ入りのお好み焼き食べたい!!」と思いながら一気読み。漫然と思い込んでいた「お好み焼き&焼きそば大阪発祥説」は見事に覆させられ、皆んな大好き粉もん&ソースの歴史が良くわかった。続きの「あんかけ焼きそばの謎」も読んでみたい。

    ・明治30年代にお好み焼きが東京下町で、大正初期にはソース焼きそばが浅草で誕生。戦前までにお好み焼きと焼きそばは全国に伝播したが、焼きそばは東京のように中華麺を安価に入手できなかったため、本格的に提供されたのは戦後になってから。
    ・明治末に関税自主権が回復し、輸入小麦粉が減少。同時期に機械製粉の導入により、近代的製粉企業が現れる。明治40年頃に小麦粉の過剰供給に陥った結果、国内産の良質な小麦粉が安価で安定的に出回るようになり、大衆向けの飲食店でも気軽に利用できるようになった。それによりお好み焼きと、焼きそばの普及に不可欠な支那そばが普及していく。
    ・戦時体制下で焼きそば屋台は姿を消すが、戦後の食糧難でも入手しやすい食材を使用する焼きそば屋台は、ヤミ市で人気を博す。
    ・戦中連合国を支援する目的でアメリカは農協生産量を大幅に増大させたが、朝鮮戦争終結後にダブつき日本に大量流入。その結果、小麦粉食が農村にも広かった。
    ・合成甘味料チクロが認可される前の時代、サッカリンは加熱によって苦味を感じるためソース後がけが主流となった。現在もソース後がけの店は昭和21〜31年創業と推測できる。
    ・終戦直後でも北海道は小麦粉やソースに頼らずに済む恵まれた状況であったため、コナモン文化が根付かず、ソース文化不毛の大地となった。

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    2025年02月16日
  • ソース焼きそばの謎

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    #ヨンデルホン
    #ソース焼きそばの謎 / #塩崎省吾(#ハヤカワ新書)
    #ドクリョウ #ヨミオワリ
    圧倒的な調査と参考文献の数に裏打ちされて、第二次大戦前後の政治や外交、あるいは食糧事情などから見えてくる、誰もが愛してやまない「ソース焼きそば」の謎が解き明かされる。読みごたえあり。

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    2025年01月07日
  • ソース焼きそばの謎

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    今年読んだ本で言うと「ポテトチップスと日本人」も思い切り堪能しましたが、この「ソース焼きそばの謎」もなかなかに満喫できる新書でした。マニアックという言葉では言い表せられない探求力でなんとなく語られている俗説を打破していきます。例えば大阪発祥説、戦後普及説などなど…その中で今回、個人的に目から鱗的に理解できたのはお好み焼きの発祥でした。イカ天、エビ天が具材の標記とか味のバリエーションではなく、料理の形態模写であったこと。浅草染太郎のシューマイ天も食べたことありますが、なんでこれがシューマイなのだろうと不思議な気持ちになったことを思い出しました。でもそのワンダーな気持ちが、お好み焼きのDNAだったのだとは!日本人と小麦粉の関係、製粉機、製麺機の歴史、鉄板ファーストフードビジネスの来歴、ソースと人工甘味料の関係、どんどんソース焼きそばから拡がる社会と文化と政治の変化に振り回されました。もはや「焼きそば学」と言える世界だと思いました。たまたまNHK特集の再放送で1978年11月17日の番組「食卓のかげの星条旗 〜米と小麦の戦後史〜」観ましたがその内容であるアメリカの小麦輸出戦略とも重なり合います。そうとうにドメスティックなソース焼きそばですが、鉄板の上から見る世界は広い!そしてスパイシーで濃厚でした。

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    2023年12月15日
  • ソース焼きそばの謎

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    なぜ醤油ではなくソースなのか?という文句に興味をそそられ手にとることに。単に「ソース焼きそば」の来歴に留まらず、お好み焼きとは一体何か、焼きうどんとの関係性など、膨大な歴史的資料をもとに「謎」に迫っていく探偵小説のような展開にワクワクしながら読み進めることになりました。特に折に触れ挟まれる著者の考察は、非常に納得させられる説得力がありましたね。またカラー写真も食欲をそそられました。ところで我が町所沢のご当地フードは「醤油」やきそばであります。これもまた美味なので、機会がありましたらぜひご笑味くださいませ。

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    2023年08月03日
  • カップ焼きそばの謎

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    ごつもり推しです。

    カップ焼きそばにも(当然ですが)市場の原理があり、どこで戦うか・どう戦うかを見たようで面白かったです。

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    2026年09月22日
  • カップ焼きそばの謎

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    群雄割拠のカップ焼きそば市場の盛衰。
    現在ならペヤング、U・F・O、一平ちゃんと隠れたベストセラーごっつ盛り。

    そこには、チキンラーメン、カップラーメンの安藤百福と同様に経営者たちのどらまがあった。

    口の中が間違いなくソース味になる楽しい一冊。

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    2026年07月13日
  • カップ焼きそばの謎

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    【焼いてないのに焼きそば?】

    言われてみればなぜなんでしょうね。
    こういう疑問を疑問で終わらせようとしないところが著書の魅力でしょう。(ただ、冒頭への見解はあとがきにしか書かれてない。)

    数あるカップ焼きそばが生まれ消えていく…。
    世界で食べられている即席麺の違いこういう国民性の違いを研究するところがすごい【P303】

    カップ焼きそばに【量と旨さ】しか求めない私にとって興味深い1冊でした。

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    2026年07月07日
  • カップ焼きそばの謎

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    前2作「ソース焼きそばの謎」「あんかけ焼きそばの謎」はその成り立ちを歴史的に考察する内容だったが、本作はペヤングソース焼きそばや日清焼きそばUFOなど有名なインスタント焼きそばを中心にそれぞれの会社のインスタント麺とインスタント焼きそばの歴史についてまとめられた一冊である。
    前2冊とは毛色が違ったが楽しく読めた。また、前2作と同様、読みながらカップ焼きそばを食べたくて仕方がなかった。
    東洋水産(マルちゃん)のごっつ盛りソース焼きそばの人気には意外な思いがしたが、解説される東洋水産の社風は素晴らしい。過去に読んだ、東洋水産の森社長を主人公とした高杉良の「燃ゆるとき」を再読したくなると同時に、ごっつ盛りを贔屓にしたくなった。「燃ゆるとき」では安藤百福は敵役だったなぁ。

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    2026年06月13日
  • カップ焼きそばの謎

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    焼きそばは中華料理のヤキソバのパロディとして生まれたものであり、カップ焼きそばは焼きそばのさらなるパロディといえる。らしい。巻末にそんなことが書いてあった。
    つまりカップ焼きそばはコピーのコピーといった代物であり、いま現在もっとも売れているカップ焼きそばが「ごつ盛り ソース焼きそば」という特徴や派手さをまとわないカップ焼きそばであるというのはおもしろかった。

    カップ焼きそばの歴史はさまざまである。商品販売である以上、他社との違いを出さなければいけないので、さまざまになる。
    大まかに言えば本書において有名どころのカップ焼きそばはペヤングから始まるのだが、意外なのは容器の話だ。そのあとのUFOもおなじ。たしかに言われてみれば容器の差はある。

    最後は先述の「ごつ盛り ソース焼きそば」の東洋水産の話で終わる。本書に出てくる企業や登場人物で、いちばんかっこよく思えるのはこの東洋水産だろう。

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    2026年04月08日
  • あんかけ焼きそばの謎

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    ソース焼きそば以上に謎の存在の、あんかけ焼きそば。
    揚げ麺のカタ焼きそばの日本での発祥は?
    そのルーツは中国?アメリカにまでも探求の旅が及ぶ。
    ・まえがき
    ・プロローグ 明治二年の「鳥やきそば」
    第1章 支那料理屋の「ヤキソバ」考
    第2章 長崎皿うどんを解きほぐす
    第3章 「炒麺」(チャーメン)はどこから来たか
    第4章 明治期の横浜居留地へ
    ・エピローグ 会芳楼後日譚
    ・あとがき あんかけ焼きそば年表、参考文献有り。

    戦前の支那料理屋には、あんかけの焼きそばがあった。
    また、揚げ麺が標準のカタ焼きそばの店が主流で、
    当時の料理本にもレシピが載っていた。
    広東風の肉絲炒麺に五目焼きそばの揚州炒麺。
    本場の上海炒麺とは違う上海風焼きそば。
    神田神保町では清国からの留学生増加で、
    炒麺を提供する支那料理屋が増えた。
    長崎ではチャンポンのバリエーションの皿うどん。
    極細の揚げ麺にあんかけをかけた支那うどん。
    九州各地では太麺の皿うどんが多い。
    ここまで日本でのあんかけの焼きそばの話が続いたが、
    なんと、話はアメリカに飛躍する。
    19世紀のアメリカ式中華料理のチャプスイとチャウメン(炒麺)。
    東海岸地域では揚げ麺のチャウメン、西海岸やハワイでは
    混ぜ炒めタイプ。
    そして揚げ麺にあんかけはアジア各地にも伝播する。
    アメリカでの中国人差別と排斥運動、中国移民の流入禁止が、
    日本に活路を求めて、長崎や横浜にやってきて、
    アメリカ式中華料理を伝えたのでは?更に横浜居留地へ。
    あんかけ焼きそばひとつに関しての謎を解明するために、
    新聞や雑誌、文学や料理書、多くの資料に絵葉書までを
    探索しての考察には、驚かされました。いや、スゴイ!
    しかも、それはは日本国内にとどまらない。
    思わず貸出延長してまで読みふけってしまいました。
    しかもカラー画像が豊富なところも良かったです。
    近所の長崎由来の定食屋さんの皿うどんは、
    揚げ麺・ゆで麺・らーめん麺・うどんから麺を選べます。
    揚げ麺を選んで金蝶ソースをかけて食べながら、
    この本の余韻を味わおうと思いました。

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    2026年03月31日