中西智佐乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こちらもあらすじを読んで気になっていた一冊。
表題作の「狭間の者たちへ」は、痴漢加害者側の心理を描いたという触れ込みで、一石を投じるような鋭さを楽しみにしていたのだけど、その点ではちょっと拍子抜けだった。
ただ、うだつのあがらない中年男性が朝の電車で乗り合わせる女子高生から「ただ元気をもらっていただけ」という屁理屈はずいぶんに悪質で、しっかりと痴漢の醜悪さをみた。
新潮新人賞受賞作であるという「尾を喰う蛇」は、かなり仕上がったデビュー作でとても面白かった。
病棟の介護士として日々心身を削りながら労働する主人公の、拭えぬ疲労感や鬱憤が文章全体ににじみだしていて素晴らしい。
本作における主人公の元