中西智佐乃のレビュー一覧

  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    (こういう言い方をすると性差別と言われかねませんが)
    女性作家の作品――特に純文学系の方の作品を読むと、起承転結の「転」が上手くないものが多く思います。この作品も、そこが惜しい

    0
    2025年08月26日
  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    橘の木に導かれていく一家の不穏な空気に、引き込まれて一気読み。
    狂ったように子供を欲する女たちの熱量をそのまま受け取り、恵実の手によって子供を授ける橘の木。
    その禍々しいエネルギーは、一家を翻弄し、一家の精気を吸い取っていく。

    子供も授かりたい、授からねば自分の存在が無くなってしまう!という底知れぬ女性たちの熱量を小説にうまく取りこんで、人間の禍々しさと物言わぬ植物の不気味さが絡み合って、なんとも気持ち悪ーい世界を作り上げている。

    なんで、子どもを産む事って,オカルトチックになってしまうんでしょう。
    そういうノリはなんだかなぁと思ってるけど、小説にすると面白いですね。

    0
    2025年08月24日
  • 狭間の者たちへ

    Posted by ブクログ

    読み終えた。身体の中によどんだ空気がたまっている気がして、大きく息を吐いた。
    「狭間の者たちへ」「尾を喰う蛇」のどちらの主人公も、今にも壊れてしまいそうなところをギリギリでなんとか持ちこたえていた。
    二人が叫び出すのはもう間近だと思う。

    0
    2025年08月06日
  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    ----------------------------------
    願いも恨みも幸福も。
    ぐるぐる巻きで駆け抜ける、
    女と家と木の一生。
    こんなけ面白い騒動が、
    圧倒的な耳のよさ、堂々たる文章で語られて、
    こんなんもう、たまらんわ
    川上未映子氏

    第38回三島賞受賞作
    ----------------------------------
    以前、同賞を受賞した「オールグリーンズ」が良くて。
    本作も気になっていたのですが、
    くたくたに疲れた金曜に立ち寄った書店で見つけ、
    思わず手に取りました。

    表紙からしてとても不穏。

    今の私は仕事で精神がザワザワしてるため、
    読めるか不安でしたが。

    全く

    0
    2025年06月29日
  • 長くなった夜を、

    Posted by ブクログ

    ページ数少ないのに、ずっしりと重い。
    そりゃ、こんな育て方されても逆らえず、ずーっと従い続けていたら、どこかで歪みは出てくるよね。妹みたいに反発出来たら楽だったのに。親身になってくれる同僚がいて、そこだけが救い。

    0
    2025年06月03日
  • 長くなった夜を、

    Posted by ブクログ

    とてつもなく暗い。精神状態の悪い時には読まない方が良い。しかしながら一気読みしてしまう筆致には感心してしまう

    0
    2025年05月16日
  • 長くなった夜を、

    Posted by ブクログ

    親の教えという毒によってじわじわと精神を破壊されていく人間の様を見られる作品。
    二人称視点ならではの読み心地で、気づけばのめり込むように読んでました。

    0
    2025年05月09日
  • 狭間の者たちへ

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さん。初の単行本で、3作目となる「狭間の者たちへ」及び新潮新人賞を受賞した1作目の「尾を喰う蛇」の2篇を収録している。
    表題作は通勤電車で女子校生の“匂い”を嗅ぐ男が主人公。来店型保険会社で店長を務め、妻も子もある四十男がなぜ……という問いに明確な答えはない。家庭でも社会でも一定の責任を負わされたことが耐えられず、安易な逃げに走ってしまったのか。
    「尾を喰う蛇」は、総合病院に介護福祉士として勤める男が、越えてはいけない一線でもがく姿を描く。タイトルが象徴する意味は“悪循環”だろうか。
    どちらも閉塞感に満ちた作品で心がひりついた。それでも読み応えはあった。今後も追いかけたい。

    0
    2024年02月28日
  • 狭間の者たちへ

    Posted by ブクログ

    仕事と家庭のストレスから痴漢行為に走る男性を描いた表題作と、病院で介護職に就いていてストレスから次第にある患者を虐待するようになる男性を描いた『尾を喰う蛇』の2作品を収録している。
    いやー辛い話だった。どちらの作品も、Twitterとかで女性蔑視思想を垂れ流してそうな有害な男性性を持つ男が主人公で、やってることは本人には自覚が乏しいけど完全なる悪なんだけど、仕事の過酷さ(休めない、ノルマ、介護職の苦労の半端なさ)があって、そういう状況では冷静さや思いやりを持って周囲に対応するのはそりゃ無理だよね…と思ってしまう。半端ないストレスがかかりいっぱいいっぱいになったとき、人は心と身体のどちらかが壊れ

    0
    2023年09月24日
  • 狭間の者たちへ

    Posted by ブクログ

    キモくて金のないオッさん問題。
    もう一歩進めると、「能力」もないオッさん問題。
    生まれ落ちたら、そこにしか辿りつかない人を、人はどんな罪で磔るのか。
    「被害者」はどんな道理と筋で、それを告発、断罪できるのか。

    「キモい」。それはイヤな気分だろう。
    しかしそこに刃を向けることを許したら、後はグラデーション。どこまで許すかを本当に線引きできるものは存在しない。

    男性の生きづらさ、女性の卑怯さ、というような、今の時代、politicalに日の光を当ててはいけないことになっていることがらに向き合う佳作。

    この問題を女性筆者が作品にしたことに、相互理解や協力の萌芽を感じた。


    しかし。
    男女、と

    0
    2023年09月14日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

    Posted by ブクログ

    特におすすめするほどではない。

    何名か好きな作家さんがいたので読んだが、
    普段の本の方がだいぶよく、
    テーマ縛りのリレーでこの短さだと
    まとめるのが難しいのかなと思った。

    0
    2026年06月28日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

    Posted by ブクログ

    日々のルーティーンの中少しのしあわせ。気に入ったカレー屋さん、大学で知り合った裕福な友人の話がよかった。かなちゃんと友だちになれて本当によかった、と言う桃華。経済格差があると難しいけどふたりが仲良くいられますように。

    0
    2026年06月14日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    伊吹さん目当てで読んだが、藤野さんがおもしろかった。
    伊藤さんはよく分かりませんでした。
    「食べて」はよく出てきましたが「寝て」がピンときませんでした。

    0
    2026年06月10日
  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    橘の木に宿る力は呪縛という呪いなのか救いなのか、その辺りは不穏なまま、家と共に不幸な人生を送る主人公。ジメジメした家と性格がシンクロして全体を覆っている。子孫繁栄の負の要素がたまらなかった。

    0
    2026年05月02日
  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    子孫繁栄の力を持つと謳い、スピリチュアルな稼業を営むことになる家族の物語。スピ要素を除いても、人間関係の不和にせよ、思春期の迷いにせよ、女の抑圧にせよ、いろんな要素が入っている。すべて不幸な形でだが。

    ジェットコースター的に不幸が続くので、飽きることなく読める。ところで作者は大阪育ちの85年生まれだそうで、自分とは同い年で育った場所も同じである。
    ただ、この世代は実はそこまで不幸な世代ではない(とされている)。生まれたときに親世代はバブル期の好景気であり、そのあとのバブル崩壊からの就職氷河期は小学生から高校生、ストレートに大学卒業した年はリーマンショック直前で就職活動は売り手市場とされていた

    0
    2026年01月12日
  • 長くなった夜を、

    Posted by ブクログ

    抑圧された状態が丁寧に続き、最後一気に解放される。
    読後の印象が、いつも独特に爽やか。問題解決してないけど新たな価値観を得るというか。

    0
    2026年01月08日
  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    「子孫繁栄をどうして人間は願うのでしょうね」
    子がいなくなれば種は滅ぶ
    だから生き物は繁殖するのだろうけど、それだけが生きる目的ではない
    でも気がつけばそれに囚われそれだけを願いそのためだけに生きてしまうこともある

    ものすごく面白い設定だけど、思ったほど刺さらなかったのが残念

    0
    2025年11月01日
  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    『橘の家』を読んで、家族と家のつながりについて深く考えさせられました。物語に描かれる橘の家は古く落ち着いた雰囲気を持ちながら、そこに暮らす人々はそれぞれ悩みや秘密を抱えています。しかし、日常の会話や小さな出来事を通じて少しずつ心を通わせ、家族の絆を確かめ合う姿が印象的でした。

    特に主人公が「家はただ住む場所ではなく、心が戻れる場所だ」と感じる場面が心に残りました。私も普段、家を当たり前の存在として意識していませんでしたが、この本を読んでからは家族がいるからこそ家が成り立つのだと気づきました。また、代々受け継がれてきた習慣や思い出が「家族の証」となり、未来へとつながっていくことにもあらためて価

    0
    2025年10月11日
  • 橘の家

    Posted by ブクログ

    守口家の庭にある橘の木に幼い頃に2階のベランダから落ちたものの、その木のおかげで助かった恵実。
    恵実が成長するにつれ、不思議な力が彼女に宿り
    子どもを望む人が次々と訪れるようになる。

    橘の木が「子孫繁栄」をもたらすのか…
    子どもが欲しいと切に願う女の業に圧倒される。
    ただ守口家族はどうなのか、けっして幸せとは思えないのだが…




    0
    2025年09月12日
  • 長くなった夜を、

    Posted by ブクログ

    二人称小説は珍しいなと思った。
    とにかく内容が陰鬱すぎて、最後まで心の距離を取りながら読んでいた。
    長い夜が明けたら、きっと楽に生きていけるはずよ。そういう日は突然やってくる時がある

    0
    2025年08月07日