橘の家

橘の家

小説・文芸
2,090円 (税込)

10pt

庭のその木は、人の生殖に力を与えるという。人類の業を抉る三島賞受賞作。幼い頃に2階から落ちたが庭の橘の木のおかげで助かったことがある恵実。以来、木の力を恵実が媒介するという噂が流れ、子どもを望む人々が大勢家を訪れるようになった。自分にすがる彼らの気持ちに戸惑いながらも役割を果たす恵実だったが、そのことが自身や家族に暗い影を落とし――子孫繁栄という常識を揺さぶる問題作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    橘の家
  • タイトルID
    :
    1888770
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

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橘の家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    家の庭の
    橘の木の不思議な力の媒介者として
    人々の欲と業をただ一身に浴び続けるだけの
    主人公の半生が不憫でやるせなかった。
    他者に喜びをもたらす一方
    搾取され、抑圧され
    自分や家族はどんどん壊れていく…
    女と家にとって子どもとはなんだろう。
    男にとって女はただ
    欲望のひとつにすぎないのだろうか。
    なぜ人は子孫繁栄を願うのだろう。
    そんな答えの出せない問いを
    考えずにはいられなかった。

    0
    2025年08月28日

    Posted by ブクログ

    読みやすい文章だった。庭に生えている橘の木の特殊な力を使って、女性の腹をさすり、子を入れることができる主人公。
    本人が独身子なしで、それをつらく思っているのが悲しい。しあわせのかたちは人それぞれだと思うのだけど。

    0
    2026年04月29日

    Posted by ブクログ

    世の中には望んでなかったのにうっかり妊娠してしまった人もいれば、このように子どもを望んでもできない人がいるのだな…と考えさせられた。
    恵実の人生が切ない。

    0
    2026年01月31日

    Posted by ブクログ

    不思議な力が宿るとされる橘の木と、その木に飜弄される家族の話。終始不穏な空気感が漂う。
    どうしても子供が欲しい。
    女性達の切実な願いと、その熱量の全てを引き受けさせられた主人公の恵美が不憫でならなかった。

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    (こういう言い方をすると性差別と言われかねませんが)
    女性作家の作品――特に純文学系の方の作品を読むと、起承転結の「転」が上手くないものが多く思います。この作品も、そこが惜しい

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    橘の木に導かれていく一家の不穏な空気に、引き込まれて一気読み。
    狂ったように子供を欲する女たちの熱量をそのまま受け取り、恵実の手によって子供を授ける橘の木。
    その禍々しいエネルギーは、一家を翻弄し、一家の精気を吸い取っていく。

    子供も授かりたい、授からねば自分の存在が無くなってしまう!という底知れぬ女性たちの熱量を小説にうまく取りこんで、人間の禍々しさと物言わぬ植物の不気味さが絡み合って、なんとも気持ち悪ーい世界を作り上げている。

    なんで、子どもを産む事って,オカルトチックになってしまうんでしょう。
    そういうノリはなんだかなぁと思ってるけど、小説にすると面白いですね。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    ----------------------------------
    願いも恨みも幸福も。
    ぐるぐる巻きで駆け抜ける、
    女と家と木の一生。
    こんなけ面白い騒動が、
    圧倒的な耳のよさ、堂々たる文章で語られて、
    こんなんもう、たまらんわ
    川上未映子氏

    第38回三島賞受賞作
    ----------------------------------
    以前、同賞を受賞した「オールグリーンズ」が良くて。
    本作も気になっていたのですが、
    くたくたに疲れた金曜に立ち寄った書店で見つけ、
    思わず手に取りました。

    表紙からしてとても不穏。

    今の私は仕事で精神がザワザワしてるため、
    読めるか不安でしたが。

    全く問題なく読めました。
    そして圧倒されました。

    家を購入したとある一家。
    庭には橘の木が。
    この木を守ることを約束として安価に譲り受けた土地。
    そこで過ごす家族の話。

    奇妙な感覚、薄寒い感覚、
    気持ち悪いけれど、
    なぜか他人事でない感覚が。

    橘の木の存在が膨らみ、
    家族の形が歪んでいく。

    歪んだ先に群がる人々。
    妊娠を、出産を、子どもを求めている人々。
    わかりたくないけれど、

    わかる気がする切実な願いと欲求。

    ずっと悪い夢を見てる気分でした。

    読後に著者のプロフィールを見たら、同い年で。
    他の作品も読んでみたいと思います。

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    橘の木に宿る力は呪縛という呪いなのか救いなのか、その辺りは不穏なまま、家と共に不幸な人生を送る主人公。ジメジメした家と性格がシンクロして全体を覆っている。子孫繁栄の負の要素がたまらなかった。

    0
    2026年05月02日

    Posted by ブクログ

    子孫繁栄の力を持つと謳い、スピリチュアルな稼業を営むことになる家族の物語。スピ要素を除いても、人間関係の不和にせよ、思春期の迷いにせよ、女の抑圧にせよ、いろんな要素が入っている。すべて不幸な形でだが。

    ジェットコースター的に不幸が続くので、飽きることなく読める。ところで作者は大阪育ちの85年生まれだそうで、自分とは同い年で育った場所も同じである。
    ただ、この世代は実はそこまで不幸な世代ではない(とされている)。生まれたときに親世代はバブル期の好景気であり、そのあとのバブル崩壊からの就職氷河期は小学生から高校生、ストレートに大学卒業した年はリーマンショック直前で就職活動は売り手市場とされていた。実はそうでないのだ、という話もあるが、世間からのイメージとしては間違っていないと思う。
    本小説に出てくる兄妹はそれより10年ほど早い世代である。この設定は、より不幸の密度を上げるためなのではないか、と思ってしまうほど150頁のあいだずっと不幸である。

    ただ、その不幸の質がとにかくベタである。(怪しい占い師に利用されるとか、父親が愛人を作って出ていくとか、就職氷河期で路頭に迷うとか、チンピラみたいな男に騙されるとか)
    また150頁で50年の人生を描くには明らかに文量が足りていないのではないかと思う。

    0
    2026年01月12日

    Posted by ブクログ

    「子孫繁栄をどうして人間は願うのでしょうね」
    子がいなくなれば種は滅ぶ
    だから生き物は繁殖するのだろうけど、それだけが生きる目的ではない
    でも気がつけばそれに囚われそれだけを願いそのためだけに生きてしまうこともある

    ものすごく面白い設定だけど、思ったほど刺さらなかったのが残念

    0
    2025年11月01日

橘の家 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    橘の家
  • タイトルID
    :
    1888770
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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