佐藤俊のレビュー一覧

  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

    大学の陸上部でも7割は出走できないという箱根駅伝。2018の東海大を舞台に裏方に回った学生たちの箱根駅伝を追ったノンフィクション。

    何より題名が良い。子供の頃から夢見た箱根駅伝。希望する大学に入学するも怪我やメンタル面の問題などから実力を発揮できずメンバーに選ばれない学生たち。メンバーの支援に回ったり翌年以降に向けて下級生の練習を引っ張ったり。実は箱根駅伝本番で走れない選手の方が多い世界。

    付き添いやコース途中でのタイム測定、選手への給水など。主務、マネージャーと控え選手の箱根駅伝の二日間を描いたノンフィクション。

    テレビには映らない努力の過程には感動間違いなしです。

    0
    2020年12月21日
  • 箱根奪取 東海大・スピード世代 結実のとき

    Posted by ブクログ

    2019年箱根駅伝初優勝の東海大。
    強豪高校のエースが集まり黄金世代と呼ばれながらもう3年生。優勝候補とされながら5位に終わった前年度からの1年間を追った力作。

    エース級の選手の他、努力を続けレギュラーを掴む選手、かたや怪我のため出場できない。監督、コーチと選手の確執などを乗り越えての栄光。

    極限まで自分たちを追い込むトレーニング。ケガするかのギリギリのライン。華やかに見える箱根ランナーは1年中ケガとコンディショニングとの戦いである。

    筆者には2018年の5位に終わった東海大を追った「箱根0区」という作品もありこちらも面白い。

    2018年全日本大学駅伝で東海大は優勝。2019年の箱根連

    0
    2019年11月07日
  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

    駅伝ファンには読み逃せない一冊。
    2019年の箱根駅伝でみごと総合優勝した東海大。この本は、その前年度の東海大に密着し、書かれている。
    2017〜2018年のシーズンの東海大の選手たちの活躍や、2018〜2019年のシーズン、そして箱根駅伝総合優勝を思うと、選手、監督たちの苦悩や意識の変化、競技への向き合い方、教育方針など、並々ならぬ思いが伝わり、胸が熱くなった。

    0
    2019年09月13日
  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

    スポーツ物は根性論ばかりで内容の薄いものが多い中、取材力の高さに驚いた。特に大会当日、自身の目で見ていたかのような細かい描写に加え、0区ランナーたちの心境と回顧の書き方には感動。翌年優勝して喜びひとしお。

    0
    2019年01月27日
  • 箱根5区

    Posted by ブクログ

    今でも鮮明にレース中のことを覚えている選手たちが凄い。よほど鮮烈な記憶だったのだろう。抜かれた選手たちにもフォーカスしてる点は素晴らしい。なぜ監督インタビューが神大?

    0
    2024年12月13日
  • 箱根5区

    Posted by ブクログ

    箱根5区のみを取り上げる、非常に興味深い1冊。
    フォーカスすべきは今井・柏原・神野に抜かれた選手達の思いか。
    なかなかスポーツ記事には書かれない、というより大会直後ではインタビュー出来ない部分を、今だから胸の裡を明かせられたという清々しさが生き生きと伝わります。
    5区が何故こんなにもドラマが発生するのか、理由が少し分かりました。

    本文自体はあまり丁寧ではなく、てにをはに違和感があったり説明が不親切な部分も度々ありますが、それだけに「箱根駅伝前に届ける為に急ぎました!」という勢いを感じます。(いや、だとしても最低限の推敲はすべきですが)

    東洋大・釜石の、5区で今井と北村に抜かれたシーンから、

    0
    2024年11月21日
  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

    「箱根0区」は箱根駅伝にエントリーできなかった選手たちの自称らしい。この本はそのエントリー外になった選手に的が絞られてる訳ではなく、2018年の箱根の各区間の走者を中心にその周りの「0区」の選手のストーリーが織り込まれるような構成。走った選手の「箱根の実際」と、それを見守りサポートする選手たちの葛藤など。
    みな一様でなるほどと思ったのは、箱根を目指してきた選手たちが、「自分は走れない」と分かった時悟った時の反応。そのタイミングはそれぞれ違うのだけれど、一旦は気持ちも体も沈んだところから、再度色んな形で立ち上がっていく。それまで心身の不調で走れなかった選手が、箱根に出れなかった自分と向き合った途

    0
    2021年09月16日
  • 箱根奪取 東海大・スピード世代 結実のとき

    Posted by ブクログ

    選手に変装して一緒に暮らしてるんじゃないかと思うほどの取材力。これを読むと箱根駅伝は東海を応援したくなっても仕方ない。全日本を勝ったことでますます期待が高まる。やっぱり黄金世代の活躍が見たい。

    0
    2019年12月05日
  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

     2019年の箱根駅伝で,総合優勝した東海大。
     その東海大の前年,2018年の箱根駅伝までに密着し書き上げられたルポ。著者はサッカー,陸上競技などに精通したスポーツライター。

     東海大に限らず,箱根の常連校は陸上競技者の層も厚く,箱根の10区に入れないメンバーも当然多い。
     東海大では箱根のエントリーメンバーが発表されたあと,エントリーメンバーから漏れた4年生は選手のサポート,裏方に回る。これらのメンバーを箱根0区と呼んでいるそうだ。 
     0区の選手たちは,グラウンドなどの整備,データ集め,本番前の様々な準備,箱根当日は各区間のタイム計測,付き添い,給水,応援などの手厚いサポートを行う。

    0
    2019年05月08日
  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    メンバーに入れなかった4年生の事だけを取り上げてるのかと思ったが、含めた全体を知ることができた。

    それぞれの走りにはドラマがあり感動。

    この本を読んでから今年の箱根観たかった!!

    感動で込み上げてくる箇所も多々。
    入学時タイムが基準にたりず2年生や3年生からのスタートメンバーもいたり、様々な背景を知ることができよかた。

    また箱根前に読み返したいかな。

    0
    2019年02月15日
  • 駅伝王者青学 光と影

    Posted by ブクログ

    箱根の2日間だけが駅伝ではない。
    そして、箱根だけ観ても、その面白さを3割程度しか楽しめていない。そう気付かせてくれる大学駅伝チームの1年を追った作品。読んでよかった。

    全日本で、アンカーの一色が、時計着けずに走った所の文章は身震いモノ。

    〉最終8区。アンカーの一色は襷を受けると、落ち着いた様子でひたすら前だけを見て走り出した。その腕には時計すらもつけていない。
    そこには一色のシンプルな考えがあった。
    見えなければ見えるところまで追いかける。
    追いついたら抜く。
    そこにペースを計る時計など必要はない。1kmを自分のペースで走る感覚は体に染みついている。

    0
    2019年01月22日
  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

    東海大学駅伝部、2018年正月箱根駅伝を走る10人以外に実際は走れないが、この10人とともに襷を繋いだサポートチームに着目。箱根に標準を合わせて選手育成をおこなう青山学院大学と選手一人一人が将来どう活躍出来るかに重きをおく東海大学、4連覇を目指す青山学院大学との比較も面白い!

    0
    2019年01月10日
  • 駅伝王者青学 光と影

    Posted by ブクログ

     雑誌『Number』などで執筆しているスポーツライターの筆者が,青山学院大学陸上競技部駅伝チームに密着して書かれたドキュメンタリー。2016年4月~2017年10月の間のルポである。

     青山学院といえば,正月の箱根駅伝で,2015年~2018年を4連覇した,現在の駅伝では強豪チームである。
     だが,いつも順風満帆に練習を続けてこられたのかといえばそうではなく,故障者があったり,調子の上がらない選手があったりと困難を抱え続けてきていたのである。
     原監督がテレビで見せる明るいイメージがあるが,たしかに明るいのだろうが,それでも選手個人個人が意識を持ち,自己管理をしてきているのである。選手たち

    0
    2018年07月03日
  • 越境フットボーラー

    Posted by ブクログ

    サッカーライター界では割りと有名な佐藤俊氏の新著。

    『越境フットボーラー』という題からして、Numberで寄せているように宮本など日本代表の有名選手のことかとおもいきや、アジアで活躍する、名の通っていない選手を取り上げたインタビュー集。

    元からマイナーなジャンルを扱うライターではなく、インタビューから選手の内面を描き出すことに定評のあるライターが知られざる選手について書くと、意外と面白いことがわかった。

    香川や長友など、トップリーグで活躍する日本人が増えてきた今だからこそ、そして日本国内にとどまらず中国や東南アジアに飛び出していくビジネスパーソンが増えてきている今だからこそ、読んでおきた

    0
    2012年04月02日
  • 越境フットボーラー

    Posted by ブクログ

    タイでもサッカーは人気のスポーツだ。
    タイ人はサッカーとは言わずにフットボールと言うのだけれども、タイ語ではLの文字が最後に来るとNと発音するので、「フットボーン」に聞こえる。週末はイングランドのプレミアリーグをはじめとする、ヨーロッパ各国のリーグ戦のかなりの数の試合が放送される。

    タイにもプロリーグがある。イングランドのマネをしているのだろう、プレミアリーグと呼ばれる。一度観戦に行こうと思っているのだけれども、なかなか機会をつくれなくて、まだ観戦はしていない。テレビで観る限りでは、満員とまではいかないけれども、そこそこの観客を集めているようだ。
    外国人選手も多く、また、日本人選手も何人かプ

    0
    2012年02月01日
  • 箱根5区

    Posted by ブクログ

    箱根好きにはいいと思います。
    が、、、
    初代山の神が誕生したのは、もはや20年近く前。近年のファンであるため、細かい心情の描写が長くて読むのが辛いところがありました。
    これが駅伝直後に読めれば激アツだっただろうなと思います。
    そして山の妖精は出てくるけど、若の神は出てこないんない!まあ2024年11月に出版なら、そうか、、、

    0
    2025年09月24日
  • 箱根0区を駆ける者たち

    Posted by ブクログ

    東海大のノンフィクションというか、密着ドキュメンタリー。

    そんな内情があったんだということがわかりました。
    両角監督も西出コーチも高校の先生出身だから教育者としての考えをすごく大事にしてるのも伝わる。

    が、それにしても青学のこと嫌いなのかな?ってぐらい青学について遠回しに著者が批判している。調べたら出禁になってるらしい。笑

    0
    2024年01月10日
  • 箱根奪取 東海大・スピード世代 結実のとき

    Posted by ブクログ

    箱根駅伝優勝までの軌跡。
    連覇は難しいな。
    箱根に特化した戦略をたてているのかもしれないが、やはり青学は凄いな。

    0
    2021年03月18日
  • 越境フットボーラー

    Posted by ブクログ

    逆境の中でフットボールを諦めなかった4人の日本人選手を描く。
    欧州でもなくブラジル・アルゼンチンでもないでもそこにはプロのクラブがある‼

    0
    2018年05月04日
  • 越境フットボーラー

    Posted by ブクログ

    サッカーに関心があるわけではないけれど、「越境」というアグレッシブな言葉に惹かれて読んでみました。
    内容はJリーグや欧州プロリーグで活躍している選手とは違い。
    プロとして日本や欧州では活躍の場所が見つからないけれど、「サッカーが好き」という一心で世界に目を向けてプレーする場所を探していくプロセスです。 
    シーズンごとにトライアウトを受ける形で、非常にシビアで安定感は全くないですが、海外で異文化体験をしているうちにさばいばるスキルが身についていく様子が描かれています。

    0
    2012年09月23日