小沢信男のレビュー一覧

  • 時代小説の愉しみ

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    思い入れてる「丹下左膳 百万両の壺」の章は、とりわけ愉しく読めた。もちろん小沢さんの半七論稿も。で、締めの原さんの章で、ん? となり、☆4つ。

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    2018年08月24日
  • 通り過ぎた人々

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    京都の古本屋さんに選書してもらったうちの一冊だが、新日本文学会も小沢信男も知らないまま読む。
    今ひとつ文学史上の運動というのがピンと来ないし、振り返って紹介される面々も知らない作家が多いが、それでも会の雰囲気や魅力を感じるところがある。おそらく導入のための本なのだろう。
    詩と小説のちがいについて。「小説は寝ているやつを立たせることができるかもしれないが、詩は立ってるやつを走らすぐらいはできそうだ。」(関根弘)

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    2020年06月08日
  • ぼくの東京全集

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    90歳になる著者が執筆してきた著作をまとめたもの。戦時中の東京の様子や戦後の復興期の様子など、当時のことが上手く表現されていると思う。ただ、私的な交友関係や出来事の記述も多く、面白いところと興味を持てなかったところがあった。
    「(汽車への乗車)ドアの外にぶらさがるのが一番危険で、はずみでこぼれたり、線路脇の鉄柱にぶちあったって命を落とす者もいた」p17
    「(パンパン)1945年8月18日、内務省警保局から全国の警察署長へ、マル秘の無線通達がゆく「左の営業については積極的に指導を行い、施設の急速充実を図るものとす。性的慰安施設、飲食施設、娯楽場(カフェ、ダンスホール)。営業に必要なる婦女子は芸

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    2018年10月21日
  • 時代小説の愉しみ

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    [ 内容 ]
    時代小説はなぜか愉しい。
    半七捕物帳の面白さの秘密。
    丹下左膳はなぜ大衆のヒーローになったのか。
    そして山本周五郎と藤沢周平が描いた男の美学とは…。
    無類の時代小説読み三人が集い、丁々発止、縦横無尽に語り尽くす時代小説を愛するゆえん。
    百年後に読まれる時代小説とは何か。

    [ 目次 ]
    鼎談 時代小説の愉しみ(小沢信男;多田道太郎;原章二)
    『半七捕物帳』を愛するゆえん(小沢信男)
    無宿者の面塊―丹下左膳(多田道太郎)
    「百万両の壺」―丹下左膳余話(多田道太郎)
    時代小説の美と思想―山本周五郎『ながい坂』と藤沢周平『風の果て』を読む(原章二)

    [ POP ]


    [ おすすめ度

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    2011年05月28日