荘司雅彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
交渉は相手が誰であれ対等。
まず話を聴く。聴くことがコミュニケーションのもっとも根本的な要素。
相手に話をさせることで相手の主張を全て出させる。その後、こちらが話をする。
交渉の参加者には事前の相談、事前の一言を忘れない。
小さな貸しから譲歩を引き出す(door in the faceテクニック)
YESを重ねて条件を引き出す(foot in the doorテクニック)
権威ある材料が多くあると交渉のイニシアティブを取り易い。
情報伝達の手段としてストーリーが効果的。それは相手の頭脳だけでなく心情に訴える。
交渉の場で心情に訴えるには身近な具体例がよい。ストーリーの構成は誘引、期待、満足。
ゲーム理論は相手の行動を想定して戦略を立てる際に有効である。
交渉力を強化するにはコミットメントが効く。背水の陣で望むことも必要である。またシグナリングを使い自分の立場を戦略的に良くすることも出来る。つまり相手に自分の情報を送り相手を牽制する戦略も有効である。
主張を論理的に展開するツールがクリティカルシンキング。そのツールには演繹法と帰納法がある。これはあくまで仮説を立てる為のツールである。交渉にあたっては事前に幾つかの仮説を立てて臨むことが大切である。また相手を説得する為には当方の主張をピラミッド構造に組み立ててしっかりとした理由づけが不可欠。かつ相手のピラミッド構造を把握することで的確な反論も可能になる。
ピラミッド構造とは主張、結論を設定してその下に理由や根拠を記し、さらにその下にその理由や根拠が出てきた事実を記す。
大切な交渉の時は服装にも気を配る。話し方も重要である。時間を限定して相手の決断を促す。交渉場所はホームが必ずしも有利ではないが、近場の方がよい。内部に強硬派、悪者を作り言いにくい回答を言う。いわゆるなだめたり、すかしたりすることが有効である。別れ際の雑談にも注意する。情報は色々な所から漏れる。
新書で読み易い。自分にも気を付けて取り入れる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ相手にどういう印象を与えるかという観点と、バイアスを理解しておこう、という内容。
いわゆる営業・プレゼン系の本によく書かれていることが多いが、シンプルで分かりやすいので★4。
内容的には3でも良いかも感があるが(ベーシックなので)
これらの技術はそれこそ各所で語られているので今さら特筆するものでもないのかもしれないが…定期的に本書を読み返せば備忘録にもなって良いのかもしれない。
(1~2時間で読めるので)
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相手の承諾を得たいケースでは、
【相手にとって出来るだけ好ましい環境をつくること】
・夕日の見えるレストランでプロポーズ
・雨の日の蒸し蒸しした喫茶店でプロポーズ
同じ内容だとしても、このどちらが良いだろうか?
■話し上手よりも聴き上手。相手が勝手に説得されるのを待つ
「初頭効果」
⇒最初に話されたことがいちばん記憶に残る
【プレゼンでは一番初めに重要なメッセージを持ってきた方が良い】
また、話の途中で重要な説明部分に入るときは
「これからお話しすることが極めて重要なのですが…」と
頭出しをしたり、間や速度を変えると良い。
■行動が感情や思考を変える
【人間は、誰もが自分の下した判断を正当化しようとする】
iPhoneではなくAndroidを買った人が「なんでiPhoneにしなかったの?」と
言われると、「世界ではシェアが…」などと語り始める
(ううーやっぱりiPhoneにすべきだった!という人は稀)
愛情があるからセックスをする、のではなくて
セックスをした結果、愛情が深まるという説も(行動⇒感情・思考)
■人は共通点と誉め言葉に弱い
最初から意思決定をしている場合は説得は要らない
※マックにハンバーガーを買いに行ったら店員の態度が悪かった、とか
⇒初めから購買意志があるので最終的に買う
意思決定を促す、という意味での説得の場合は
「友好関係を築く」=とりもなおさず相手にポジティブな印象を持ってもらえる
1.相手との共通点をアピールする事
2.相手方を称賛する事
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■人は物事を自分なりの方法で分類し、理解する(スキーマ)
私たちの脳には無数の情報の棚があり、認識したものを無意識で分類している
サンタクロース=「優しいおじいさん」という分類をしている
⇒サンタの格好でパーティ会場で銃を乱射すると混乱して適切な回避行動ができない
※実際にあった事件で、死傷者の数は同種の乱射事件より多かった
スキーマは相手によって異なるので、どう分類されるかわからない
【「抽象化、普遍化」が人によって異なるスキーマに対処する方法】
例)
うつ病の患者に
「子犬でも飼ってはどうか?癒してくれるし、世話も楽しいですよ」
⇒過去に犬に噛まれて大怪我をし、嫌悪感を持っている場合にはアウト
*子犬、というのではなく「かわいい動物」と抽象化する
「かわいいと思える動物を飼ってはどうか?例えば子犬や猫や小鳥のように、
そういうものを飼ってみてはどうか?」
具体的な数字を入れて普遍化するのも有効
・機械を変更すれば、最低でも年間500万円の電気料金節約になります
・このプランを実行すれば年間の売上が50%増えます
■人は、現実を自分に都合がいいように解釈する(バイアス)
1.帰属バイアス
2.文化バイアス
3.規範バイアス
【客観的な観点から考えられる限りのメリットとデメリットを挙げて、
最後の判断を本人に委ねる】
■人は、近道をして判断する(ヒューリスティックス)
例)
スーパーで今まで買ったことのないスパイスを買うときに、
知っている有名なブランドのものを手に取る(調べもせずに)
これは"ブランドが望ましい"という一種のヒューリスティックス
速さと単純化のために正確性を犠牲にしている(※速さと正確さのトレードオフ)
本来慎重な推論が必要な場面でも、このように判断してしまう場合も。。
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1.代表性ヒューリスティックス
2.利用可能性ヒューリスティックス
3.係留ヒューリスティックス
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1は上記の例。
「数字を扱うのが得意だ、という男性は会計士か税理士だ」
「音楽が得意だという男性は音楽家だ」
…という判断を下すのも、この一種。
2は「想像しやすいこと」⇒「現実に起こりやすいこと」という思考の近道。
宝くじなんて当たるはずもないのに、CMを繰り返し見ることで「当たるかも?」と。
接触頻度が高まることで親しみが増すのも同じ理由。
※携帯のCMは顕著で、中でも動物はより親しみやすい。。SOFTBANK。。
3は"アンカー効果"に近い。最初の情報に左右されやすい。
行動経済学で言うところの"相対性の理論"、"アンカリング"とも。
合コンの幹事が自分より魅力的な人を誘わないのもこれ。。
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【実証された説得技術を使いこなす】
■希少なものほど欲しくなる
「これはまだ他の誰も知らない事なのですが~~」
「先ほど手に入れたばかりのデータで、正式な公表は来週以降です」
「これは特別なお客さまにしか見せることのできない資料なのですが~~」
■敢えて「欠点」を示して信頼を得る
欠点を自主的に示した方が、相手から正直で誠実だとみなされる
「この中古車はトランクの開け閉めに力がいるのですが、
それ以外は私が見たところ悪くないですね、走行距離もまだ短い。」
最初に「欠点」を提示することでその後の説得に信頼感を持たせる
※欠点はその後に話す長所と関連したものであるべき
■「落としどころ」を見つければ、説得は8割成功
双方に納得できるメリットをもたらさなければ、
決して「落としどころ」は見つけられない
説得プロセスにおいて「落としどころを探る」ということは、
相手の納得するメリットを模索して提示する事と同義
■相手の不安を払しょくする論拠
1.数値データ
2.実話や実例
3.比喩を用いたストーリーテリング -
Posted by ブクログ
ネタバレ交渉術を非常に読みやすくまとめた本
深く突っ込んで書いていないので、実践的とも思える。
少し気になるのが著者の過去実例が「自慢」とも取れる
書き方となっておいる点。また実例をあげるときに
「私の記憶では●●だったので、実際には違うかも
しれませんが」といった表現。(確かに重要な要素
ではないが、それならば調べるか、書かなければよいのに)
交渉術を色々と勉強している人には全く役に立たないが
興味をもって勉強をしてみようか、という人には最適な
本ではなかろうか
●メモ
・交渉相手はどのような人物であれ「常識を備えた対等な
人間」と考える
・常に丁寧な話し方を続ければ、相手も感化される
・相手の主張を理解するところから始める
・相手とのつながりを見つけて、空気を和ませる
(和解の方向をつくる)
・人は決定に不満がなくても、プロセスに不満があれば
不満をもつ
・権威の材料を沢山持つと説得性が増す
・プレゼンテーションではストーリーを作る
誘因→期待→満足
・Aさんは550万円以内で買いたい
Bさんは500万円以上で売りたい
この50万円のパイをどう分けるかが交渉
・裁判では敗訴することもある。
敗訴の論理が間違っているわけではない。
ロジックがすべてではない
・言葉よりも相手が受け取る情報は「声の威力」が大きい -
Posted by ブクログ
現在ではさまざまな勉強法や自己啓発本が出版されており、私も数冊読んでいる。
実際、読んでいる時は「なるほど」「よしやるぞ!」と思いながらも実践できていないものばかりである。
この本を手に取ったのは出張中に帰りの車内で読んでみようと思ったものである。
著者の経験を元に特に著者の娘さんでも実証されている内容ということで、興味を惹いた。
「強力な勉強仲問を作る」ということは自分の学カアップにっながることは誰もが納得できることだと思う。
実際、自分より同等レベルの者と勉強をし、ある意味で競い合いことでお互いの疑問点も解決できたりするものである。
社会人になるとなかなかそのような人を見つけることが難しいが職場の仲間同士でもスキルアyプを目指す者はいるので、実践は可能であろう。
「成功のイメージを潜在意議にすり込む」というのはちょっと角度が違っておもしろい
著者の経験が紹介されているが、これはそれほど労力のいるものでもないので試してみてもいいかも知れないと思わされるものであウた。
そして、私とってこの本のメインとなったのが「記億の長期定着法」である。
記憶の話でよく利用される 「エピングハウスの忘却曲際 」を使って説明されてぃる。
ここでは、その日勉強したことを寝る前20~30分で復習すること、前々回やった勉強内容を復習することが、記憶定着に有効と書かれている。
復習はある程度期間をおいてから行ったほうが効果があるとのこと。
これは実践して結果を自分で確かめてみたいと思わされるものであった。
最後に 「右脳の活用」である。
これは速読などでもよく言われているが、いざ自分でやろうと思っても、思うようにいかない。
ここではビジュアル的な記憶が紹介されているが、おもしろいのは活字を読むこともピジュアル化しているというもの。
小説などは活字として読むものの実際には脳内でビジュアル化して右脳を使われている、だから記憶に残るのだと。
そうであれぱ、勉強にも視覚効果は重要で、マーカーぺンでラインを引くことも記憶定着には大いに役立つものであるといえる。
スキルアップをするために勉強は必要であるが、社会人となり思うような成果が出せない現状を、このような手法を用いてみてもおもしろいと思わされた。
何より、著者自身、そして小学生の娘さんで実践した結果というのもおもしろい
3日坊主にならないよう統けてみたいものである。 -
Posted by ブクログ
荘司雅彦著「人を動かす交渉術」平凡社出版(2007)
この本は従来の交渉を対立と考えるハードな交渉述も、交渉社同士の関係を重視するソフトな交渉術超えた、共通の利益を出来るだけ見いだすというウィンウィンの関係の実践本としての考え方を強くだしてる。交渉というと以前までは経験者の経験を綴った本など、概念がしっかりしていなかったが、ハーバード大学によって交渉が学問として発達してきた頃から、このウィンウィンの関係を軸とした交渉学というのもが研究の結果知られるようになってきた。アメリカでは、1980年代から盛んに交渉術が実践的な学問として重視されてきたのですが、日本はというと、「阿吽の呼吸」や「場の空気」で物事が決まって行く事が多くあり交渉としうて他人行儀的なことはあまり好まれていなかった。ところが2000年以降、グローバリゼーションという波が日本にも押し寄せ、海外とのビジネスに交渉が必要な場が多く出てくることとなる。この交渉を円滑に進めるためのツールが交渉学、交渉術、という学問という位置づけがされている。
*交渉は相手が誰であれ対等である。常識を備えた対等な人間であることを前提とすべきです。そして対等な交渉相手としての敬意を払う事を忘れては行けません。
*相手の「主張の価値」を身と得る。相手の主張には意味があることを認識して、しっかり聞く事が大切。決して相手の主張を認めたり肯定したりすることではなく、とうていのめないような主張であっても常識ある人間と交渉している以上、相手のいい分にはそれなりの意味を認め、拒絶しないことが重要
*相手の主張を全部聞いた後で、以上ですべてでしょうか?と念押しをすることが大切。これですべてだ!ということになったら、この段階で相手の主張が全部でたという既成事実を創り上げる事ができる。主張をすべて出させるという事は、隠し球や後だしを封じてしまえ、重要な要素となる。
*相手とのつながりをとっかりに話を進めるのは意義がある。相手とのつながりをさぐるというのは、交渉相手との共通点を見つけてそれを示す事です。これにより最初のアイスブレイクができリラックスした雰囲気を創り出せる。
*人間あその決定そのものに不満があんくても、その決定プロセスに全く参加させられなかったような場合は多いに不満を抱く事がある。そのため、交渉においても場所の設定、参加メンバー、予定時間などは打ち合わせ、その決定プロセスに相手を参加させることが重要である。 -
Posted by ブクログ
資格試験の勉強を再開するので何か勉強法の本を1冊と思い、
評判が良かったこの本がちょうど文庫化されたばかりということで購入。
以前の仕事の関係で、著書の「中学受験BIBLE 」を読んだことがあり、
潜在的に好感を持っていた、ということもあると思います、選んだ理由としては。
全体的に、勉強法の王道のような感じですが、結局、
奇をてらったようなものは実はたいして役に立たない、
と考えると、ある程度愚直にやらなくてはいけないということも実感させてくれます。
すぐにでも心がけつつ実行しようと思った点をいくつかご紹介。
・暗記は重要。記憶力はいくつになっても伸びる
・「エビングハウスの忘却曲線」に基づき、即復習、1日後、1週間後、1ヶ月後に記憶喚起作業。
・テキストを何度も読むより、問題をひたすらこなす。
・テキストは「帰納的」に読め。
・学習は3回転させる。
・マトリックス計画表
・時間と効率のためには、金を惜しんではならない
・アウトプットが重要。教えることは学ぶこと。一人ディベートも有効 -
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ネタバレ[ 内容 ]
年金分割、退職金問題、調停・裁判の進め方、財産分与の貢献度、離婚後の身の振り方、などなど。
離婚において女性が直面するであろう様々な問題の対処方法を、経験豊富な弁護士の著者が小説形式を用いながら分かりやすく解説。
[ 目次 ]
第1話 青山みどり 58歳 専業主婦が自立するとき(年金分割;退職金;介護問題;調停の進め方)
第2話 細川百合子 60歳 35年間の妻の貢献度(財産分与の貢献度;破錠後の不倫;裁判手続き)
第3話 井上純子 56歳 離婚宣告は、ある日突然に(将来の退職金;不動産の原価)
第4話 米山京子 59歳 借金を残し、夫が消えた(夫の負債;不在者との離婚;リバース・モゲージ)
第5話 山本君枝 56歳 とにもかくにも財産探し(不明財産の見つけ方)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]