宇田川幸大のレビュー一覧

  • 歴史的に考えること 過去と対話し,未来をつくる

    Posted by ブクログ

    わたしの中で早くも今年度一位!の予感。
    今の問題の本質を見極めるためには、過去にさかのぼって考える必要があるとのことで、日清戦争から現在に至るまでの日本の歩み(主に加害の歴史)をたどることができる。これを読むと日本がこれまでずっと都合の悪いことは「他人のせい」「なかったことにする」で解決しようととしてきたことがよくわかる。

    加えて、どの国の為政者たちも(おそらく意図的に)「今」悪いのは誰か、にばかり目を向けさせようとしてきたし、これからもしていくのだろうということがわかる。

    正義のための戦争なんてない。誰かの損得や見栄のために、たくさんの人が犠牲になっている。そのことを、何度でも胸に刻みた

    0
    2025年03月24日
  • 私たちと戦後責任 日本の歴史認識を問う

    Posted by ブクログ

    朝日新聞の書評であった本である。明治以前は戦争とは無縁とか、第一次大戦や日清戦争は良い戦争、などといわれるようになってきたことの心配が記載されている。
     最後に知らなければ判断できないという大石氏の言葉を引用している。ブックレットシリーズで読みやすいのでもっと、何度も出版されるべきものである。

    0
    2023年04月11日
  • 体験者「ゼロ」時代の戦争責任論

    Posted by ブクログ

    戦争体験者がいなくなった時に、如何なる戦争責任論を以て、戦争を防ぐか。碩学の論文・討論集。

    印象に残った点を二つ挙げる。
    一つは、従来日本で語られてきた戦争責任論は、個人の体験・証言に依存したものであるということだ。個人の戦争体験は、圧倒的な迫力を以て聞き手の感性に訴えかけるものだが、普遍性に乏しい。論理的に構築された、普遍性のある戦争責任論を打ち出していく必要があると感じた。

    もう一つは、「戦後責任」というワードは、韓国語に翻訳不可能であるという点だ。韓国では未だ朝鮮戦争が終結しておらず、戦後は訪れていない。世界を見渡せば、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、ウクライナ戦争など、1945

    0
    2025年10月22日
  • 歴史的に考えること 過去と対話し,未来をつくる

    Posted by ブクログ

    難しかった…
    久しぶりに日本史の勉強をした
    日清戦争と日露戦争が朝鮮を取るのが
    目的だったなんて知らなかった
    日本の戦争責任のあたりも
    知らなかったし、真実はどうなのかと
    思った
    ほんとなら、全ての人が
    日本史を学び直す必要があるんじゃないかな
    あまりにも勉強っぽくて高校生に戻った気持ちになりました
    歴史を学ぶことがこういうことなら、
    歴史の授業はもっと議論したり、
    複雑な要素をまとめたりする授業になるんじゃないかな

    0
    2025年02月12日
  • 私たちと戦後責任 日本の歴史認識を問う

    Posted by ブクログ

    戦争が身近になりつつある今、改めて日本の歴史認識、戦後責任を問い直した本。
    日本国民として正しい認識を持つことが、戦後責任の第一歩であると感じた。

    0
    2023年05月18日
  • 私たちと戦後責任 日本の歴史認識を問う

    Posted by ブクログ

    世界地図を見なさい。本を読みなさい。どんなふうに人が生きてきて、物事がどんなふうに起きたのか、意味を問いなさい。知らなければ判断できないでしょう。


    岩波ブックレットNo.1075です
    刊行は2023年2月7日

    ロシアによるウクライナへの侵略戦争が始まってからちょうど一年がたった頃ですね
    この侵略戦争についてわーわー言う前にちょっと自分たちがやった侵略戦争について考えてみようよってことなのよ

    その主旨にはおおいに賛同したいけども…歴史ってやっぱムズいよね
    わりと最近の出来ごとなのに何がほんとかわからんちんなことが多すぎやしないか

    そもそも太平洋戦争を「侵略戦争」と認めない人もかなり存在

    0
    2025年02月11日
  • 私たちと戦後責任 日本の歴史認識を問う

    Posted by ブクログ

    わずか60ページほどではあるが、現代の私たち日本人が忘れている「戦後責任」についての気づきを与えてくれる。若い世代へ向けて、これからも調べ、知り、考えることを促す。歴史総合を学ぶ高校生への読書課題としても有用であると感じる。

    0
    2024年10月26日