あらすじ
なぜ歴史的に考える力が必要なのか.それは過去の上に立って,今を生きていることを私たちが忘れがちだからだ.結果,現代で起こる問題を近視眼的にしか捉えられず,社会を息苦しいものにさせている.近現代日本の歩みを振り返りながら,現在進行形の諸問題との連関を検証し,よりよい今,そして未来をつくる意義を提起する.
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Posted by ブクログ
わたしの中で早くも今年度一位!の予感。
今の問題の本質を見極めるためには、過去にさかのぼって考える必要があるとのことで、日清戦争から現在に至るまでの日本の歩み(主に加害の歴史)をたどることができる。これを読むと日本がこれまでずっと都合の悪いことは「他人のせい」「なかったことにする」で解決しようととしてきたことがよくわかる。
加えて、どの国の為政者たちも(おそらく意図的に)「今」悪いのは誰か、にばかり目を向けさせようとしてきたし、これからもしていくのだろうということがわかる。
正義のための戦争なんてない。誰かの損得や見栄のために、たくさんの人が犠牲になっている。そのことを、何度でも胸に刻みたい。