高城幸司のレビュー一覧
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「近年は、技術革新やイノベーションによって、それまでの基幹事業が急激に傾き始めるケースが多いために、そのような状況変化に苦しんでいるビジネスマンは多いはず」という本書の記述から、ビジネスの転換期に企業も劇的な変化が迫られる中、社内では特に政治的動きが生じやすい。
そうした社内政治にどう対応するかの需要を察知して生まれた本書なのではないだろうか。
特に読みどころと感じたのは、終盤に来る課長のための派閥「学」。
時代劇に見られるような、謀略のようなイメージではなく、社のため、人のため、どう尽くすか。
人としてどう振舞うか、何のために戦っているのか。
そこを大事にしながら、「頭は冷静、ハートは熱く」 -
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著者はリクルート出身。社内だからといって、あなたに協力してくれる訳では無い。その当たり前の事に気づかせてくれた。
周囲を如何に上手く巻き込んで多様な力を集めて大きな仕事を行うか。
社内営業というと「ゴマスリ」とのイメージが強く、ネガティブなイメージがあると思うが、その必要性を素直に認めて、どうしたら皆が自分に快く協力してくれるか?と真剣に考えてみては?との提案。
すると皆が面倒と思うタスク、例えば飲み会の幹事も、前向きに引き受けられるかも(笑)普段話さない人と繋がる絶好の機会。
40代半ばになって、やっと「なるほどね〜」と思う内容かも。若手は自分の力で切り拓けると思う傾向だから、自分も -
Posted by ブクログ
・「かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め」長野県上田市の前山寺の石に刻まれた言葉
・誰でも自分の知識・知見をひけらかしたいという欲求を持っている。そうした欲求をうまく利用する
・部下との面談は極めて優先度の高い仕事
・絶対に現場仕事に深入りしてはならない。視野狭窄に陥り、「見る」「聞く」「考える」ための時間を確保できなくなる
・より多くを依存している方が、力関係では「弱い立場」に立つ
・誘いを断り、今後も行きたくないようなときは、「行きたかったのですが」「またの機会にお願いします」などと期待を持たせず、参加できない理由をシンプルに伝えるだけのほうが無難 -
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リクルート出身の高城幸司による組織論。
社内政治に対してどのようにサラリーマン人生を
生きていくかについて書かれている。
実は、人間が2人いれば関係に強弱が発生し、
政治対立が生まれることは当然のことで、
それは社内に限ったことではなく、
家庭内、サークル内、教育現場においては
教員における学校内、生徒における学級内、
部活内などにおいても、参考になる内容である。
この本のステキなところは、小手先の方法論を
語るのではなく、最後は自分の生き方を大切に、
人生において大切なことは仕事だけじゃない、と
説いているところではないか。
私も質の高い休息を取るように心がけたいものである。 -
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「政治力」は、正しいと思うこと、やりたいと思うことを実現するために、現実として必要な能力と本書は説く。
「影響力とは何か」を論理的に分析した後に、どうたちふるまうのが良いのかの話題に。
「政治」というと、ドロドロしたイメージを受けるが、相手を尊重して、謙虚に、相手に貢献する仕事(GIVE)を積み重ねることで、信頼関係ができるというシンプルな話に感じた。大切なのは誠実に信頼の貯金をためること。政治といえばそうだけど、営業も恋愛も友人関係も同じかもしれない。
敵は作って得なことはない。以下に敵を作らないかが大切である。
しかし、八方美人は八方ふさがりに。ここという時には敵にしてでも勝負をかけな -
Posted by ブクログ
著者はかつてリクルートのトップセールスマンだったという高城氏。今はセレブレインという会社の代表。新聞広告から購入。
感想。本の前半は人間関係からみた仕事術みたいな点が論理立てて記載されているが、非常に共感した。後半は管理職としての部下や上司との関係構築の話が目立ったが、まだ管理職ではない自分にとっては興醒めする内容。特に前半部分は若いうちに知っておいてプラスと思う。
備忘録。
・日常のあらゆる場面で、お互いの力関係を推し量りつつ集団生活を営んでいる。それは政治。
・会社では、常に利害関係が存在しており、それぞれの主張は、その立場においては正論であることが多い。
・社内政治とは影響力のゲーム