リン・メッシーナのレビュー一覧

  • 公爵さま、これは罠です

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    ネタバレ

    「ぼくが他の女性を見つけたら、何の覚悟もない紳士にきみを押しつけることになる。それは不憫というものだ」

    前回の事件をきっかけに、叔母家族とのわだかまりが解けつつあるベアトリス。結婚式の準備を十分に整えるため、公爵との結婚は延期すべきと説得されるなか、ノートン夫人がベアトリスに相談があると訪ねてくる。ノートン夫人は、ベアトリスの社交界デビューを台無しにした張本人だが、本人はその出来事をすっかり忘れている様子。祖父が自分に残した遺産のありかを調べてほしいと、ベアトリスに懇願した。

    きっとノートン夫人に何かされるんだろうなと思いながら読んでいたが、気づいたベアトリスが機転をきかせて罠を回避し、公

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    2025年08月17日
  • 公爵さま、前代未聞です

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    公爵の婚約者となったベアトリス。しかし社交界では、なぜ公爵はベアトリスに求婚したのか、彼女の罠にはめられたのではないかという噂が囁かれていた。レディ・アバクロンビーから亡き母の手紙を受け取ったベアトリスは、自分の両親が首相の依頼で商人ギルドに潜入していたこと、事故死ではなく何者かに殺害された可能性があることを知る。

    生粋のお嬢様といった感じの公爵未亡人が、ベアトリスのソバカスを可愛いと褒めたあと、ダミアンに立ち向かえる賢い女性であれば、ひ孫達が美男美女でなくても、ちっとも気にしませんと言うのが辛辣で良い。ベアトリスのSOSに夜会服姿で颯爽と駆けつけ、ベアトリスの手助けをする公爵がかっこいい。

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    2025年06月30日
  • 公爵さま、それは誤解です

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    前回の事件でケガをし、外出禁止を言い渡されたベアトリスのもとに、最初の事件で殺されたオトレー氏の娘エミリーから、亡きオトレー氏の部下であり母の愛人でもあるウィルソン氏の突然死の謎を調査して欲しいと依頼が入る。もう殺人事件には首を突っ込まないと公爵に約束したベアトリスだが、向こうからきた事件は別と一人で調査に乗り出す。

    犯人を見つけるとなれば危険なことも平気でするベアトリスと、調査の助けになる権力と広い人脈を持ち、常識的でブレーキ役にもなる公爵のコンビが、探偵と助手ではなく、対等な相棒という感じで良い。公爵にはめられ、メイド姿でたばこ屋から連れ出される場面はニコニコしながら読んだ。後半のプロポ

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    2025年04月19日
  • 公爵さま、いい質問です

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    前回の事件で容疑者から情報を聞き出すため、架空の元恋人デイヴィス氏をでっち上げたベアトリス。デイヴィス氏を捜し出そうとする叔母一家をあきらめさせるため、死亡広告の依頼をしに新聞社を訪れたベアトリスの目の前に、背中を刺された男が倒れ込んでくる。

    舞台がロンドンに移り、19世紀英国を感じられる場面や人物が多く出てきて楽しめた。身分違いである公爵への恋心を自覚したベアトリスが、最悪だけど鈍くさい私には似つかわしいと自虐的に受け止めるところや、殺人事件に首を突っ込むのは身勝手な理由からだと自覚しているのが現実的で良い。

    ベアトリスに欠点をずけずけ指摘されながらも、美貌と権力と絶対的自信を持つ公爵が

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    2025年04月13日
  • 公爵さま、これは罠です

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    くすみちゃん呼ばわりした社交界デビューを散々にした張本人に苛々しつつも最後は公爵が最高のオチをしてくれてスッキリ!このカップルが熱々で読んでて微笑ましかった。そしてフローラ!凄く良いキャラになってきてる!次回の結婚後がどうなるか今から新刊が出るのか楽しみ。

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    2025年01月30日
  • 公爵さま、前代未聞です

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    すごーく、良かった!
    過去3作と比べて、推理、解決パートの重さとクライマックスも、めっちゃいい!!

    前作はめっちゃハッピーで終わったけど、今作は映画のようなどすっとした、しかし晴れやかな読後感。

    恋愛ものとして、ケスグレイブ公爵、ベアトリスへの信頼関係の築き方もとても丁寧でとても良かった。
    終盤近くに、2人がしっかり大事な物を最優する、愛しあう姿に泣いちゃったよ!

    今回は、悲しくもベアトリス「彼女自身の事件」でもあり、前作までのどこかで軽率な(しかし軽やかな)探偵の振る舞いはない。

    決意と勇気で、一歩ずつ操作を進める。ラストの犯人の動機や、情緒的な暗さも、痛みを伴う。
    解決パートは、そ

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    2025年01月24日
  • 公爵さまが、あやしいです

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    傲慢な貴族と毛嫌いしていた男性と事件の捜査をきっかけに連帯意識が芽生えて……王道ロマンスでたいへん良いです。

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    2024年07月07日
  • 公爵さま、これは罠です

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    今までのなかで、一番分厚い!
    そして、次の巻はさらに分厚くなりそう。

    ベアトリスの事件を解決したけど、物語は続く。事件の巻き込まれ方と解決の方法は、めっちゃ面白かった。
    新キャラ、ノートン夫人も、劇団員らもみんなキャラが濃い。

    ライトな文章にするためと登場人物が増えてきたために文量は増えてるけど、これは「登場人物と一緒に事件をわちゃわちゃする時間」と思うと楽しい。

    今回、意外な救世主がでてきたのも嬉しい。
    ベアトリスは、ようやく本物の家族の親愛や、友情を手に入れつつある。

    それも嬉しい。

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    2025年09月21日
  • 公爵さま、これは罠です

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    なかなか結婚しない(笑)!!だがそこがいい!
    今回は社交界デビューをくじかれた宿敵からの依頼でダイア探し……かと思いきや様々な思惑に巻き込まれ結局はまた死体を発見してしまう。
    公爵と共に劇団に潜入しながらも謎を解く。

    恋愛要素もありながらも、ミステリーとしても面白い。主人公の主人公らしさ、頭の回転はいいけれどどこか卑屈に感じているところが変わらず出ていてそれも良い。次も出たら買うかなぁ。

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    2025年06月12日
  • 公爵さまが、あやしいです

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    幼いころに両親を亡くし、叔母の家に居候しているベアトリスは、内気な性格で容姿も平凡。社交シーズンでソバカスをからかわれてからは、いっそう自信を失い、口を開けばどもるようになってしまった。ハウスパーティに招かれたベアトリスは、そこでケスグレイブ公爵と出会い、美しい容姿と最高位の爵位を持ち、常に周りを見下しているような公爵に嫌悪感を抱く。

    死体を発見してはっちゃけた内気な令嬢が、真相究明に奔走するストーリー。付き添い人もなく男女が二人でいると知られると結婚するしかないため、行き遅れのベアトリスが「わたしが大声を出せば、平凡で退屈な女と結婚することになりますよ」と公爵を脅すのが面白く、後半で公爵が

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    2025年04月08日
  • 公爵さま、これは罠です

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    公爵様の魅力大爆発!
    今回は隠し事なしの2人で調査。
    だから2人のコンビがたくさん見れて良かったです。
    ブレーキ役というより、全部を包み込む風呂敷役の公爵様がいたから安心感も大きかった。



    ルックスにコンプレックスのあり、自分のことを冴えないと卑下する彼女に対し、外見も好きだし君の笑顔が世界で一番美しいと言う公爵様が素敵過ぎました。

    2025.1.30
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    2025年01月30日
  • 公爵さま、前代未聞です

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    公爵さまが男前で、凄く良かった…!こうやって信頼関係が築かれる様子が読めて良かったです。この二人の結婚は凄く良いと思うので次巻も本当楽しみ。こういう二人の関係、もっと読みたい。

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    2025年01月23日
  • 公爵さま、それは誤解です

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    ベッド上でもがき苦しんで死を遂げた謎。どう解決するのかと思いそわそわして読んだ。ベアトリスの周囲の登場人物もキャラが立ってて楽しく読めました。この二人のカップルがどうなるか次回作も楽しみ。

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    2025年01月19日
  • 公爵さま、それは誤解です

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    すごい、読後感!
    相変わらず、推理パートが短く、ミステリものとしては、「キレイに伏線回収したんだから、もっと解決編を膨らませて!もったいない!」と思う。

    でも、今回は仕方ない(笑)
    だって、二人の行方の方が、重要なんだもの。犯人なんて、構ってる場合じゃない(笑)

    探偵パート、推理パートがあるなら。このシリーズには恋愛パートがあって。恋愛パートは、実はシビアでシリアスな問題を含んでいる。

    今回は、事件の解決編と、同時進行で恋愛パートがめっちゃクライマックスになって終わる。

    事件も恋愛も、解決しない問題はまだ含まれているものの、こんなクライマックスを差し出されたら、いい意味で降参するしかな

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    2025年01月13日
  • 公爵さま、いい質問です

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    階級制度で男尊女卑の時代で生きる令嬢なのにする事は突飛もなく格好良い!生き生きしていていて読んでいてとても楽しかった!公爵とのロマンスがどう進むのか楽しみ。

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    2025年01月13日
  • 公爵さま、前代未聞です

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    ベアトリスが自身の両親の死と向き合う巻。公爵と婚約し周りは変わるけれど、時に後ろ向きででも前を向いて少しづつ進みながら核心に迫っていく。この巻ではベアトリスより公爵の変化がポイント。寄り添う姿は今までとひと味違う

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    2025年01月11日
  • 公爵さまが、あやしいです

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    男性より劣ると言う時代で意見を言えない淑女と完璧な公爵さま。身分違いのバディ物で面白かった!ベアトリスが殻を破って自分を出す姿がとても良かった。続編も期待大。

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    2025年01月10日
  • 公爵さま、前代未聞です

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    公爵様、イケメンすぎますわ。
    心が広い!紳士!
    なんか急に寛大になった気もするけど、思いが通じて一つ信頼が増したということで、良きです。

    今回も最後数ページであっという間に収束したけれど、急速集結するのはこのシリーズのお決まりなのでそれも良きです

    2024.11.28
    194

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    2024年11月28日
  • 公爵さま、いい質問です

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    ネタバレ

    行き遅れ令嬢の事件簿シリーズ第2作目。

    家族から「大人しい子・聞き分けの良い子でいるように」と教育されてきた主人公が、少しずつ自分の意見を言うことが出来、奥様からも気に入られる存在になっていきます。
    再会した公爵さまに惹かれていく自分に気付きながらも、身分差をすぐに考えて夢を見ないというところがなんとも切い。
    また、1作目で主人公の気の強さや無鉄砲さが合わないという感想を抱きましたが、死にそうな目に合っても、事件を解決しようとするのは、「自分が賢いのだと感じることができる」からだと知り、生まれ育った環境から自己肯定感が低くなっているんだなと思ってからは、この主人公のことが好きになりました。

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    2024年11月12日
  • 公爵さま、それは誤解です

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    意外と早くくっついた!
    読者の待ってました!を期待通りにくれるのが良きですね。

    殺人事件の捜査依頼を受けてからまた2人で調べ始める、そして事件の解決が急転直下なのはこの作品の特徴。この型があるのも心地よい。
    パタパタパタっと今回も最後の最後で一気に解決。
    あと、犯人に襲われるのも毎度のこと、なのかもしれない。

    ヌニートン子爵とレディアバクロンビーが毎度いい塩梅の仕事しますわ。いい塩加減加えてくれます。

    2024.10.20
    169

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    2024年10月20日