あらすじ
とうとうケスグレイブ公爵と結婚したベアトリス。でも、公爵邸での新生活では公爵夫人という立場にも、たくさんの使用人から「奥さま」と呼ばれることにも戸惑うばかり。公爵夫人たるもの堂々としていなければいけないのに、とりわけ執事のマーロウは手強い相手だ。そんなとき偶然にもマーロウが、「過去の事件を解決したのは奥さまではなく公爵だ」と陰で自分を見下しているのを聞きつけ、ベアトリスはなんとしても一人で事件を解決して執事の鼻を明かそうと心に誓う。さっそく隣家で起こったフランス人シェフの不審死について聞き込みを開始するものの、誰も「公爵夫人」に本音を打ち明けてくれなくて……!?
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Posted by ブクログ
「ごきげんよう。ありえないと思うでしょうが、わたしは本当にケスグレイブ公爵夫人です。シェフの死について調査に来ました」
ケスグレイブ公爵夫人となり幸せいっぱいのベアトリスだが、壮麗な公爵家と大勢の使用人には戸惑うばかり。まずは家政婦を味方につけようと地階へ向かったベアトリスは、執事のマーロウが「ムッシュー・アルフォンスの不幸な死について、奥さまに調査をお願いするなんて許さん」と従僕のジョセフに話しているのを立ち聞きする。
急な結婚式と、公爵家に引っ越してからのドタバタが面白い。ミステリーよりこっちをメインにやって欲しい。公爵家の威光を振りかざして事件のあった家に上がり込むなど、変人っぷりを隠さなくなったベアトリスと、妻に甘々で調査の楽しさに目覚めつつある公爵のコンビが楽しい。犯人の動機はなるほどと思ったが、首を切り落とすのは無理なのでは?と思ったし、「いや、そうはならんだろう」の台詞に深くうなずいた。