森川潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
## ブラックロック
ブラックロックが企業に対して影響を及ぼそうとしてるしてるというのは初耳だった。
自分もいくつかブラックロックのETFに投資しているが、資産の管理を委託しているだけで、彼らが株主としての権利を行使しているとは思っていなかった。そんなことまで委託したつもりはなかったのだが。
ある程度は避けられないのかもしれん。日銀が筆頭株主になってる企業とか、株主総会では日銀はどうしてるんだろうな。
取締役会からの提案に無条件に賛成してたら、それはそれで問題なのだろうし。
## GPIFがESGに投資
これも知らなかった。もっとパッシブに運用してるんだとぼんやり思ってた。年金みたいに長期的 -
購入済み
出遅れている日本の状況は厳しい
脱炭素ビジネスの進展が世界レベルで逆戻りできないところまで来ていること、そしてそこでグリーンジャイアント(新たにエネルギー業界の盟主へと躍り出た企業群)がエネルギー変革の主役となっている状況を、各国・業界を俯瞰しながら解説してくれており勉強になる。
各国のカーボンニュートラル宣言が出そろい本格的な対策が待ったなしになっている現在、日本も横並びで2050年までのカーボンニュートラルを一応宣言してはいるものの、具体策の出遅れ状況は厳しい。3.11という災難があったためでもあるが、今後どうやっていくのかしっかり見守っていく必要がある。日本国内の再生エネルギー市場では太陽光も風力も海外企業に占領され -
Posted by ブクログ
環境問題について、世界の動きがとても分かりやすく説明されていた。日本にいるとニュースでも聞かない再生可能エネルギーの企業が、世界ではイノベーションを引っ張っていることを初めて知り、勉強になった。洋上風力発電も日本にはまだ浸透していないが、デンマークなど欧州では既に何本も建っていて、日本は技術力でも遅れを取っていることが分かり、日本の洋上風力発電のポテンシャルはあるが、技術力は育っていないことに危機感を感じた。日本は世界の流れをこのような本を読むか、海外メディアを見ないと得られないことも痛感し、日本のメディアにもっと海外のことも発信してほしいし、自分でも積極的に海外メディアもチェックしようと思っ
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Posted by ブクログ
コンピューターが出始めの頃アップルはあこがれであった。
それがマックと呼ばれる頃には手が届くところまでおりてきて一時はマックユーザーではあったのだが、windowsが使い物になり始めた頃からまたマックとは縁が遠くなったのである。
会社から支給のipadは持っているものの、自費で購入したアップルの製品は一切無い。持ちたくないと言うわけではないが、あのタカビな価格帯に手を出しかねている。昔感じていたほど高値の花ではないがあえて選択したいとも感じない。
そして、この本を読んでアップルの製品は買うまいと固く決意をしたのである。
アップルはまさしくアメリカの企業である。プロダクトしないで金を集める仕組み -
Posted by ブクログ
非常に興味深く読んだ。
アップルのやっていることは、商売の「イロハ」だ。
しかし、利害が交錯すると、その基本を貫くことは難しい。
「良い戦略、悪い戦略」でも冒頭にアップルの例が載っている。教科書に載っているような戦略をやり遂げた例として、ジョブズ復帰後が取り上げられていた。
本書では、アップルのビジネスと日本の関係について、1)生産現場2)家電量販店3)音楽産業4)携帯キャリア5)特にソニーとの関係、と、現状を赤裸々にリポートする。
第6章では、アップルが貫いてきた「シンプル」なビジネスを、今後も貫けるのか、株主・従業員・ユーザーの支店からまとめられていた。
しかし、名だたる有名なメー -
Posted by ブクログ
アップルが特にiPhone、スマートフォンの発明を通して、いかにデジタル系のものづくりのあり方を変革させたのか、がわかりやすくまとめられた本。
前半は日本の各企業がiPhoneの部品メーカーとしてアップルの言いなりとなり、厳しい状況に置かれている現状が書かれている。特に「アップルの下請けとして大量注文には巨額投資の必要と受注を失った時の生産設備余剰という2つのリスクが存在する」という言葉が印象的。
中段はiPhone登場前までは、キャリアがメーカーに何を作るか指示していた。ジョブズは電話を再発明するとして、キャリアによるメーカー支配の構図を壊し、逆にアップルによるキャリア支配の構図を作ったと