松本大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本自体はとても面白かった。その上で意見を語るけど、総ルビは特に読んで欲しい読者の多い新書などでは、威力を発揮する可能性が高い。ただ、小説になると、円城塔の『文字禍』のように、作品のルビと意味が剥がれていくようなもの、あるいは私の「蟲医」の「シュ永デ琳宮(シュエーデリンク)」みたいなそもそも読みづらくすることが前提で使う独自表記、成合肇のルビと文字が併せて評論になっているケースなど、色々あるんですよね。問題提起としてはルビを増やした方が良いというのには同意できるけど(実際、日本は難読文字が多すぎる)、ルビであることの自由さ、表現のゆるさみたいなのもあっていいと思うんですよ。この漢字は絶対この読み、みたいな固定観念は破壊した方が良い。
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Posted by ブクログ
最初に言っておこう。
「賛成です!」
私も、“振り仮名があれば学力は上がる”=“学力を上げる為のハードルが下がる”と、ずっと前から考えて実践してきたからだ。
理由がある。
本書でも触れている、小説家・井上ひさし『私家版 日本語文法』(新潮社1981)をリアルタイムで読んだ。その通りだと思った。
そのため、私は自分で作る文書には、極力振り仮名を使って作っていた(もちろん、文書作成ガイドライン内で)。たいへん有効だった。
【余談①】
先日、「中国古代の物語なのに、『三国志』は何故日本でこれほど人気があるのか?」との問いがあった。ゲームや漫画の存在やら何やら、直接的な理由は様々だろうけれど、最大要因を言えば、
【平仮名で振り仮名を付けて、江戸時代初期から多くの人に親しまれたから】
に尽きると思う。本国はもちろん、周辺のどこでも、そんな事は出来なかった。
これ無しには、その後の吉川英治も横山光輝も三国無双もなかったはず。
【余談②】
著者の出演する有隣堂YouTubeチャンネルを見れば、主張はほぼ分かる。面白いですよ。
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Posted by ブクログ
ネタバレマネックス証券の松本社長の著書です。
マネックス証券でたまったポイントで入手しました。
歴史的なGDPシェアからみるこれからのGDPシェアの話は、納得感がありました。投資手法の紹介もあり、参考にしたいと思います。
1、もともと歴史的にGDPの分布は、人口に比例してシェアが決まっていたが、産業革命以降、現在の先進国に「富」が偏った状態になっているとのこと。今後は、人口をベースにしたGDPシェアに回帰していくことになる。それは、インターネットの普及により、情報の格差がなくなっていくためとあり、これは実感を伴ってそう感じます。
2、この本は、アベノミクスの一つの政策である金融緩和による「デフレ・円高」→「インフレ・円安」に誘導することが日本経済の復活への道と述べています。2012年11月29日発行のため、現在の円安・株高の状況を予見しています。
3、日本の個人投資家は、世界一の投資センスがあると述べています。バブルのピークで日本の個人は、売り越しており、それを機関投資家が買っていたと紹介しています。世界の歴史的なバブルの事例では、バブルのピークでは個人が買い越しているそうです。
4、「情報」には、インフォメーションとインテリジェンスがあり、価値があるのはインテリジェンスであり、これは、膨大なインフォメーション必要とのこと。「みんなが知っていること」を知ることが大事だと感じます。 -
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ネタバレ有隣堂しか知らない世界での松本さんの語りで興味が出て読んだ。このテーマでオンライン即売会で37分で5,000冊完売は凄すぎた!
戦後にルビが減少し今もなお少ない状態である理由、ルビが増えることで生じる良い影響、開成校長・東大総長との対談、と盛りだくさんの、表紙・背表紙まで総ルビの本。
世界で認知戦が活発になっている中で、漢字が多い昔の文書が誰も読めなくなることへの危機感の話は、今こそ人文知を学ぶ必要があると言われている現代の大前提にあると感じた。
子どもが少し背伸びをした本も読んでいく中で、まさにルビがないから読めない本が増えてきたタイミング。本書を読んでから、子ども向けの本にも関わらずルビがない漢字が光っているかのように目に入るようになった。ルビ財団の取り組みを応援していきたい。 -
Posted by ブクログ
本書は、振り仮名(ルビ)が単なる読み方の補助ではなく、言葉の理解や思考、表現力にまで影響を与える存在であることを、多くの実例を交えながら考察した一冊。ルビが振られることで、文字が持つ意味や情景、感情がより豊かに伝わるという、日本語ならではの表現の奥深さが語られていた。
特に印象に残ったのは、「人は文字ではなく音で考えているのではないか」という考え方。ドストエフスキーやシルマリルの物語など、人名や地名をすらすら読めるようになって初めて物語が頭に定着した経験があり大いに共感。また、「瞬間(とき)」や「肉体(からだ)」のように、漢字だけでは表現しきれないニュアンスや情景を補い、受ける印象を大きく変えることにも改めて気づかされた。日本文化として「文字が内包する意味の豊饒さ」という表現にも深く納得した。
一方で、WW2後の国語改革で振り仮名廃止論を謳った山本有三がルビを「黒い虫の行列」「不愉快な小虫」「むづかしい漢字をやたらに使ったためにわき出たボーフラ」とまで酷評していたというくだりは、そこまで嫌うのかと笑ってしまった。
普段は意識することの少ないルビだが、日本語の豊かな表現を支える重要な役割を担っていることを再認識できた。今後はルビにも注目しながら読書を楽しみたいと思う。 -
Posted by ブクログ
貯金が底がついていた時代から、少しずつお金が貯まり出して、
そろそろ投資でもするかと思った時に、
米国株に興味を持って古本で読んでみた本。
別にどんな本でもよかったのですが、
①初心者にも分かりやすい本
②税金について分かりやすく書かれている本
というのが条件でした。
①はそれなりに満たしてくれたかなと、
②も必要最低限は書かれているのですが、
もう少し書いて欲しかったという印象。
著者はマネックスを創業した松本氏なので、
基本的には自社のサービスを使ってもらう
ポジショントークもあるでしょうが、
まぁそれは仕方なしといった感じでしょうか。
むしろ、自社のアピールが最小限に抑えられているのは、
個人的にはグッドポイントでした。
自分がこのタイミングで米国株に興味を持った理由が
今、空前絶後の円安にも関わらず、
比較的円高局面で米ドルに買っていたということがあって、
その米ドルを使って米国株を買えば、
価格面でも(売却・換金した際の)税制面でもメリットがあると判断したから。
ちょっと特殊で、他の人にはあまり参考にならないような気がしますが、
米国株に興味のある人は読んでみても良いかもしれないです。
著者の言う通り、この本の最初のバージョンが出たときに、
だまされたと思って米国株を買っていた人は、儲かっていた可能性が高いので。
ただ、注意点としては、
「しっかりファンダメンタルを調査できれば、
インデックスより個別銘柄を買った方が良い」と
言っている割にそのやり方を表面的にしか説明していないのは、
ちょっと乱暴で営業的側面を感じますが。
その辺は差し引いて読むのが良いと思います。
(その割に★多めなのは、自分の知らないことを
説明してくれたからです。
米国株について、よく知っている人にとっては★3くらい。)