伊賀泰代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マッキンゼー出身のコンサルタントが考えるリーダー論の本。
役職としてリーダーに着いていなくても、一人一人がチームの意見をまとめ、結束力を高めることが責務だと思って仕事をすることで、生産性が高くなると説く。
公務員として働く自分の職場を想像した時、上位下達の組織風土で一人のトップにフォロワーがいる形だ。利潤を求めていないから、組織としては成り立っている。むしろ上手く回っているようにも思える。
今の職場と同じだと思った本書での例え話を紹介する。
マンションの管理組合の会合でお菓子を持ち寄った。会合が終わったときにお菓子が余った。参加者全員で分けるには足りない。この時、「このお菓子、持って帰りた -
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25卒です。会社から読めと言われたので読みました。
リーダーシップについて学んだ。コンサルではない自分にも活かせる部分が多くあった、仕事とプライベート両面で。成果主義とリーダーシップは切り離せない。特に、利益という成果が必要な仕事において、リーダーシップを全員が持つ必要性があることを知った。成果と相性が悪い概念として、「和」がある。私は割とそっちを無意識に重要視して生きてきた。ただ、それは仕事では優先されるべきではない。目的を明確にし、みんなで共有し成果を達成する必要がある。
また、リーダーシップと役職の関係性だが、役職を持つに値するリーダーシップを発揮してから役職に就くのであって、その逆では -
Posted by ブクログ
例えが秀逸で分かりやすく、腹落ちし易い具体的な内容。読んだ方が良い一冊。量より質。リクルートで言えば、応募者数を誇るのではなく、高度な人材を確実に採用する事が大事で、そのために費やす膨大な面接を減らすために何をするか。
急いで雇った新人の生産性は既存社員ほど高くないばかりか、社内に溢れる生産性の低い作業を彼らに押し付けてしまうことで、それが生産性の低い仕事がいつまでも温存されてしまう。ならば拙速に採用せず、業務を棚卸ししつつ、優先順位をつけさせるチャンスとして捉える事もできるはず。
トップパフォーマーに対して部下の育成を任せると言う事は彼らの成長機会を奪うことでもある。トップパフォーマーは -
Posted by ブクログ
現代のビジネスマンに最も必要なのはロジカルシンキングでもなく課題解決能力ではなく生産性そのものであり、生産性が良くなることで日本社会が直面する労働人口低下や地方創生などにも効果があるとこの本は伝えている。前著の採用基準に比べると内容が人事よりになっていることがあり、また営業のロールプレイングや会議時における机や椅子の配置などよくある内容が効果的であると割と狭い範囲での生産性向上策を論じているため、個人的には前著の方が汎用的な内容で良かったと思える。伊賀さんの本は前々から読みたかったので今回有名な2作品とも読み終えることができて良かった。