萩森じあのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恋愛ファンタジー小説。
高校3年生の羽柴透(はしばとおる)は、妹への心に深い後悔を抱えながら無気力な日々を過ごしていた。
そんなある日、静かなカフェで出会ったピアノ演奏者の日向咲葵(ひなたさき)に惹き付けられ突然告白することに。
透の心は次第に咲葵との幸せな日々で満たされていくが、彼女には明かされていないある秘密があった…。
真実が明らかになるにつれて、二人は切ない運命に直面します。
この作品は、人間関係や人生の選択による後悔をテーマに描かれていた。
透と咲葵の二人の視点から語られるため、それぞれの心の内が細やかに描写され、青春の葛藤や愛の切なさが胸を打つ。
特に、表紙の女の子が泣いて -
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Posted by ブクログ
これは言わば捨て去った過去の自分を取り戻す、あるいは少年が一人の少女の特別になる事をもう一度願うお話。
どうしようも無く苦しくてやり切れなくてでも諦め切れないそんな青春のアディショナルタイムみたいなお話だ。
その切っ掛けが主人公たちが創作した一人のキャラクターが現実に現れるというファンタジーな設定なのだけど、彼女が背中に背負った剣を突き刺す場面には息を呑んだ。
これは想いの物語だ。
けれど主人公の想いはその弱さゆえか捻くれて肝心なことが何時まで経っても伝えられない。
あまつさえ4年前と同じ過ちを、後悔を、繰り返そうとする。
なにをやってるんだ!
自分の想いから逃げちゃだめだ!
そう叫びた -
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購入済み
良き
序盤は青春と青春の残滓みたいなところで物語がゆらゆらする感じなんだけど、それが心地良い感じでこの作品の空気感に入り込める。
ゴリゴリのラブコメよりもっと青春感が強い作品くれよ!って人にオススメ。
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Posted by ブクログ
とまとちゃんは、10代のハートに寄り添うのがほんとうにお上手だなぁとしみじみ。
誰にだって個性があって、自分の言いたいことを言うのも言わないのも言えないのも、どれも個性。
だれが正しくてだれがまちがっているわけでもなく、そういう人もいるんだって少しずつ学んで共生する練習をするのが学校という社会だと大人になってしまったわたしは思うわけです。
みんな仲良くなんてしなくていいけど、自分と合わない人を攻撃するんじゃなくてほどよい距離をとれるようになれるといいよね。
毎日同じメンバーでとお昼ご飯を食べなくたっていいんだよ。
毎日同じメニューを食べないのと同じで、誰と過ごすかだってその日その日で変え