志津栄子のレビュー一覧

  • ぼくの色、見つけた!

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    色覚障害と向き合っていく主人公に心を動かされました。学校の友達や他の大人とは違う素敵な先生との関わり合いや家族の問題を経て成長する主人公に目を張るものがありました。色覚障害がコンプレックスになり、絵の具や色を使う授業が苦手だったのが、自分の世界の見え方に向き合い「光」を見つけて前に進むようになって感動しました。私も挑戦したり、今に向き合ったりしてララを探してみたいなと思いました。
    色覚異常に対応したチョークがあるのもこの本で初めて知りました。どんな人にも困ってることや人には言えない悩みがあると思います。言わないと伝わらないことがほとんどなので、伝える勇気が大切だと改めて実感しました。
    色覚障害

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    2025年11月17日
  • ぼくの色、見つけた!

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    何十年振りに課題図書を読んだ
    学生の頃は強制だった課題図書を、今日は自分で手に取って読んだ
    内容はもちろん、読みやすくて2、3時間で読み切った
    こんなにスッと読めるのに、読んだ後にこんなにホッコリするのに
    学生の時は本を読むこと自体が嫌いだった

    人って、戻ってみるのも大事だ

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    2025年08月17日
  • ぼくの色、見つけた!

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    色覚に障がいのあるこどもの物語。その子にしか見えない色がある。そして、若い両親と共にララ(本当にやりたいこと)を見つけていく物語。ある人にとってはダンスだったり、山登りだったり、恋人だったり、喝采を浴びることだったり、音楽だったりする。この子のお母さんのララは絵だったんだけど、こどもがララなんだと言い聞かせて自分の気持ちに蓋をする。私にとってのララは何だろうと夢を持たせてくれる物語。こどもにとっても大人にとっても良い物語。

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    2024年10月22日
  • ぼくの色、見つけた!

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    赤色がうまく判別できない色覚障がいを持つ信太朗。
    眼科では「個性のひとつ」と言われたけれど、母親は「かわいそうに」と言って過保護になってしまう。それをうるさく感じるけれど、言い出せない信太朗。
    学校でも色を判別できなくて、からかわれてしまう。

    そんな信太朗の気持ちを慮って、さりげなく支援の手を差し伸べる平林先生の存在が、この作品の中で一番光っていた。
    信太朗以外にも、困っているけれど「困っている」と言い出せない生徒はたくさんいる。
    先生は率先して本音を話すことで、みんなが安心して弱音を言える雰囲気を作っていく。

    先生の影響を受けて、自分の気持ちを正直に伝える信太朗。それに呼応するように、苦

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    2024年04月02日
  • 雪の日にライオンを見に行く

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    学校に居場所がない。
    今、自分のとても近くにあることに関することなんて、微塵も思わせない題名の本を手に取ったのはきっと偶然ではないんだな。

    想いを言葉にすることにとても力がいる唯人が、アズとの出会いによって少しずつ“自分”を抜け出せるようになっていく姿に勇気をもらえる。

    みんながおれを待ってくれる。笑たりなんかせぇへん。
    それやのにおれはひとりぼっちや。
    唯人が感じていたのはやさしさの中の孤独。
    だれかに理解してもらえるとは思えなかった。




    そして、私はあの時の事を思い出す。
    場面緘黙で言葉を発しなかった女の子。
    彼女が文字でのやりとりで想いを綴った一年目。
    「言葉を出す」ことに力を

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    2023年04月14日
  • ぼくの色、見つけた!

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    絵本や児童向けの本を時々読みますが、これはとても良い本だと思いました。担任の先生も素敵だし登場人物みんないい人。ドロドロした裏のある小説とは違って純粋なころの自分を思い出させてくれる本。爽やかな読後感で感想文がすらすら書けそうです。

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    2025年10月04日
  • 雪の日にライオンを見に行く

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    人前で意見をはっきり言えない中国残留邦人の孫の唯人とつっけんどんな転校生アズ。
    小学5年の冬、そういうやつがおってもええと認めてくれる仲間たちの中で自分が今いる場所をふるさとにしていく一歩を踏み出した話。
    人にどう言われようと自分は今いる場所から頑張っていくしかないんだと思えました。
    ただアズのように色々な事情を抱えた転校生や転職者に学校や職場に馴染もうとする余裕がない場合、トラブルなく温かい受け入れを期待されても実際はきっついかも。

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    2025年10月01日
  • ぼくの色、見つけた!

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    娘の読書感想文課題図書として。
    みんなとちがう、は武器になる。

    娘は自分のコンプレックスと向き合い、弱みではなく強みに目を向けたい、自分だけの「ララ」を見つけたい、とまとめていた。

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    2025年08月17日
  • ぼくの色、見つけた!

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    娘の読書感想文の課題図書に購入して読んでみた本。どんな境遇でも苦難を乗り越え幸せになれると考えさせられた。

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    2025年08月15日
  • ぼくの色、見つけた!

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    今年読書感想文コンクールなので読んでみました。
    色覚障害向き合っていく信太郎が自分だけの「色の世界」を見つけていく物語です。
    どきどきお母さんとお父さんの物語もあるけど、読み合ってからちょっとモヤモヤする、、だけど、自分が知らなかった色覚障害を知れてまた読んでみたいと思いました。

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    2025年08月13日
  • ぼくの色、見つけた!

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    読書感想文課題図書なので読みました。

    色覚障害、自分のやりたいこと探しがテーマかなと感じました。私の勤務地では色覚検査を2年生だけ行っています。そうやって自分の体について気づき、知っていくことは大切です。家族の向き合い方についても、子どもの学年によっては慎重にならないといけないなと思いました。

    信太朗やご両親が自分のやりたいことについて深く考えて、家族の後押しで進んでいく場面では、私も家族も自分の人生をめいいっぱい楽しむべきだなと感じました。

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    2025年08月12日
  • ぼくの色、見つけた!

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    息子も色覚異常なので興味を持って読みました。

    今年の読書感想文高学年の部課題図書とのこと。

    それはともかく、色覚異常のことだけでなく、「それなのよ、それ!」と思えることが多かったです。

    「今まで、こまったことを言っていいよとか、何がわからないのって聞いてくれる先生はいたけど、それが言えるんならこまったりなんかしないのにって、ずっと不満だったのよ。算数が苦手としか言いようがないんだもん」

    「こまったことを言っていい。そう言われるのが一番こまるって、ぼくも知っている。」

    「言わないからって、こまっていないわけじゃない。今までのぼくは、こんなこと言っていいのかなとか、どう言えばいいのかなと

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    2025年08月10日
  • ぼくの色、見つけた!

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    ネタバレ

    色覚障害がわかったときの母の気持ちとぼくの本音のすれ違いに目頭が熱くなった。

    色覚障害に対して、子も親もそれぞれの視点で向き合っていく。
    人によっては、憧れの職業を諦めなければならないこともあり、同じ障害を持つ誰しもが、自分なりの答えを見つけられるわけではないと思うが、考え方を変えることによって新しい可能性が見つかることもあるはず。
    色覚障害を軸に、友達や、それぞれが苦手なことへの向き合い方、子どもが気づきにくい両親の思いなどが描かれていて、子どもの見識を広げてくれる本だと感じた。

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    2025年07月23日
  • ぼくの色、見つけた!

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    自分が見ている世界は、みんなと同じなのだろうか…。ふと、そんな風に思う時がある。
    でも、見える世界が同じでなくていい。『絶対』なんて、そうそうないのだから。同じじゃないから
    面白く楽しく、愛おしい世界。

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    2025年06月23日
  • 雪の日にライオンを見に行く

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    最初の方の描写はすごくよかった。
    打ち解けない転校生。
    クラスの様子がリアル。気の強いこ、弱いこ(主人公)トラブルもいろいろあるけど、どの子の個性もしっかり描けていてよい。
    後半が面白くなく残念。
    中国残留日本人の話は主ではなくて状況として書かれている。こういう方が自然な気もする。

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    2025年06月21日
  • ぼくの色、見つけた!

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    ぼく、信太郎は、保育園の年長組の時に、ベランダで栽培していたミニトマト、「母さんに赤くなったのを採って」って言われたけれど。「赤くなったの?」が分からなかった。
    2年生の時、おばちゃん(母さんのお姉さん)ちてわ焼き肉をやった。おばちゃんに「肉の色が変わったら食べて」と言われたが「肉の色が変わる」が分からなかった。
    眼科に行ったら生まれつき他の人と同じように見えない、赤色系の色を識別する細胞が欠けている色覚障がいだと分かった。治療の必要はなかった。

    母さんは涙ぐんでかわいそうだと言う。母さんにとっては、ぼくが、世界のすべてだと言われる。
    ぼくは後ろめたさを感じた。

    2学期に、上半分に自分の顔

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    2025年06月18日
  • ぼくの色、見つけた!

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    2025年度 読書感想文課題図書 高学年
    井上信太朗は5年生。赤系の色を識別する細胞が欠けていて、つまり赤い色がよくわからない。でも、わからないことより、お母さんにかわいそうと言われたことや、色覚障害と診断された2年生の頃、図工の作品で唇の色をチョコレートと言われたことのほうが心に引っかかっている。図工の色塗りはずっと自信がない。そんな信太朗が心のわだかまりや自信のない部分を乗り越えていくお話です。きっとどこかに共感したり、こういう風に人と接したいなど思うところがある本だと思います。
    現代の日本のお話なので、課題図書の中では一番読みやすいのではないかと思いました。ただし、感想文にしてしまうと、

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    2025年06月16日
  • ぼくの色、見つけた!

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    ネタバレ

    赤と緑の区別がつかず、人と見え方が違うことに人知れず悩んでいた信太朗。ある日、検査で色覚障害と診断される。お母さんは「かわいそう」と言うけれど‥。ぼくはかわいそうなんかじゃないと言う思いもあり、母との関係も今までとは変わってくる。
    また、似顔絵の絵の色を間違って塗ってしまい、笑われたことから、信太朗が腹立たしく思っていた友行。五年生になったら同じクラスになってしまう。担任の先生も代わり、今度は色覚障害に理解のある平林和也先生に。友行との関係も少しずつ変わり始めて‥。
    色覚障害の人の悩みを初めて知った。

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    2025年06月12日
  • ぼくの色、見つけた!

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    主人公の心情描写、痒いところまで手が届く感じ。キャラクター設定・描写が詳細でスッと入ってくるので、長編苦手女子も没頭して読み進められた。

    日常の中でふっと感じてはふっと消えるようなこと。
    相手が何気なく発した一言がずっと心証を悪くして苦手意識を持ってしまうこと。
    ちょっとしたきっかけで見えてくる新たな一面。
    母の愛情が、いろんな制限がうっとうしくなること。(母側の気持ちにもなりながら読んでた)
    自分の殻をふっと破りたくなるまわりの言動。
    あるある、わかるわかるの共感の嵐。

    色覚障害、弱さを見せること、言葉にすること、好きなことをするということ。
    いろんなテーマが散りばめられてるがうまくつな

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    2025年06月12日
  • ぼくの色、見つけた!

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    まあ教育的な話になるわなと思いつつ読んでたら、物語の後半で親の話から「夢を諦める」あるいは「人生の優先順位を変える」という話題が始まり、しかもそれが前向きな形でまとまっていて目新しさを感じました。どっかで「今は色覚障害とは言わない」の話に触れてるとよかった。

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    2025年06月08日