末山りんの作品一覧
「末山りん」の「小学館世界J文学館 アフリカン・マジック! ~ネルソン・マンデラが選んだ昔話と物語~」「小学館世界J文学館 夢の黄金」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
色覚障害の信太朗が自分の色を見つける物語。
最初はファンタジーな物語で始まったので、ファンタジーなのかなと思ったら、現実寄りの物語だった。登場人物はみんないい人。子どもたちも個性的で、大人たちにも悩みや苦労がある。
見え方が違うことで苦労する信太朗に担任の平林先生の対応は完ぺきに近い。一緒に悩みつつ考える。
さらに、平林先生は自分の弱さをちゃんと子供たちに見せる。平林先生の存在がファンタジーに近いが、それでも押し付ける物語よりは引っかかりなく読める。
そして、両親の存在。最初は過保護な母親とそれを見守る父親なのかなと思ったけれど、両親の存在が後半でかなり重要になってきて驚いた。もっと学校中心の物語なのかと思ってた。実は『家族の物語』だった。伏線があちこちに張り巡らされていて、読み進めるごとになるほどと思えるのは楽しかった。母方祖父母の存在感も光っていた。
最後までワクワクしながら読み終えた。
ごちそうさまでした。
Posted by ブクログ
色覚障害と向き合っていく主人公に心を動かされました。学校の友達や他の大人とは違う素敵な先生との関わり合いや家族の問題を経て成長する主人公に目を張るものがありました。色覚障害がコンプレックスになり、絵の具や色を使う授業が苦手だったのが、自分の世界の見え方に向き合い「光」を見つけて前に進むようになって感動しました。私も挑戦したり、今に向き合ったりしてララを探してみたいなと思いました。
色覚異常に対応したチョークがあるのもこの本で初めて知りました。どんな人にも困ってることや人には言えない悩みがあると思います。言わないと伝わらないことがほとんどなので、伝える勇気が大切だと改めて実感しました。
色覚障害や色覚異常についても知識がないので、調べてみたいなと思いました。この本に出会えて良かったです。大人になって、 忘れてた子供の時の夢を追うわくわくを思い出すことができる素敵な本でした。
Posted by ブクログ
赤色がうまく判別できない色覚障がいを持つ信太朗。
眼科では「個性のひとつ」と言われたけれど、母親は「かわいそうに」と言って過保護になってしまう。それをうるさく感じるけれど、言い出せない信太朗。
学校でも色を判別できなくて、からかわれてしまう。
そんな信太朗の気持ちを慮って、さりげなく支援の手を差し伸べる平林先生の存在が、この作品の中で一番光っていた。
信太朗以外にも、困っているけれど「困っている」と言い出せない生徒はたくさんいる。
先生は率先して本音を話すことで、みんなが安心して弱音を言える雰囲気を作っていく。
先生の影響を受けて、自分の気持ちを正直に伝える信太朗。それに呼応するように、苦手だと思っていたクラスメイトや母親とも良い雰囲気の関係ができてくる。
障がいを持っているかどうかなんて関係なく、自分の気持ちを素直に伝えることで、周りの人と安心できる関係を築けるということ。それをこの本で学ぶことができた。