田中奈津子のレビュー一覧

  • ジェリーフィッシュ・ノート

    Posted by ブクログ

    仲違いをした親友が海で亡くなる。スージーはその死の原因はクラゲだと思い調べ始める。
    変わっていく幼馴染、話の通じない級友、取り返しのつかない行動、口をきくのをやめたスージー。
    喪失と向き合う物語。人はみんな悲しみ方が違う。

    0
    2024年09月26日
  • 橋の上の子どもたち

    Posted by ブクログ

    11歳のインドの少女は障害を持つ姉と共に家出した。カースト制度・家庭内暴力・ホームレス・児童搾取、などなど哀しい事実が並ぶのに、なぜか希望を持ちながら読んでいた。同年代の子供達に読んで欲しいなあ。

    0
    2021年12月11日
  • 橋の上の子どもたち

    Posted by ブクログ

    南インドのストリートチルドレンを描いた短めの小説。

    著者自身がインドでNGOでストリートチルドレンなどの支援を行なっており、実際にあった子どもたちの話を題材にしているという。特にゴミ山を漁るときの嫌悪感や仕事として取り組む積極さなど、ひしひしと伝わる現実感があった。また特に知的障害、家庭内暴力、病気、大人のさまざまなな目線など短いながらも鮮やかに描かれており、読みがいがあった。

    0
    2020年11月03日
  • 水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ

    Posted by ブクログ

    ニューベリー賞作家、ロイス・ローリーが平和へのメッセージを込めて書いた本で、第8回「日本子どもの本研究会作品賞」を受賞した。

    「1941年12月7日の早朝、日本の戦闘機がハワイの真珠湾を攻撃しました。アメリカ海軍太平洋艦隊の船がたくさん係留されており、たいへんな被害をうけました。戦艦アリゾナはたった数分で沈んでしまい、1177人の兵士が犠牲になりました…」

    18歳で入隊したレオのこと
    ふたごの兄弟のうち、兄ジョンはやけどを負い、弟ジェイクが亡くなったこと
    アリゾナ・バンドのメンバーで、国旗掲揚の準備をしていた21人の若者たちはだれひとり助からなかったこと
    ・・・・・・・
    私はアリゾナを見て

    0
    2025年08月31日
  • わたしのアメリカンドリーム

    Posted by ブクログ

    2024年ヨーロッパ、アメリカ、そして、日本では移民問題がニュースで話題になっていた。
    文化、宗教、生活習慣の違いによる衝突。
    治安の悪化とアイデンティティの喪失。
    このままでは、日本でなくなってまう!!等々
    とかくネガティブに報道され、拡散されてしまうなかで、移民側の思いを知りたいと思い
    AIに「移民小説教えて下さい」と聞いたらこの小説を紹介されたのだ。

    物語は中国からの移民の両親と娘のミアが、チャイニーズレストランの従業員を経て、モーテルの管理人になることから始まります。
    そこにまつわる、人種差別や、同じ中国をルーツにもつオーナーに意地悪されたり、学校での出来事。著者の経験がベースにあ

    0
    2025年01月20日
  • ホロヴィッツ ホラー

    Posted by ブクログ

    イギリスの少年少女を主人公としたホラー短編集。
    多少の文化的な違いこそあれど、日本でもきちんと伝わるような物語ばかりでした。
    やはり理解できないものに対する根源的な恐怖というのは万国共通なのでしょうか。
    内容的には中高生向けといった印象で、強いホラー表現などはありませんでした。

    0
    2025年01月12日
  • 水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ

    Posted by ブクログ

    真珠湾とヒロシマ。
    アメリカ側、日本側、そして数十年経った時のつながり。戦争には国と国のそれぞれの思惑があって、攻撃し攻撃されてが非情にも繰り返される。
    でも、そのなかを生きてきた人たちにも家族や友人、夢や思い描く理想があって、時を閉ざされた人も残された人もいろんな想いをもっている。

    状況、想いを知る。
    わずかなことかもしれないけど、知っておくことは大事なこと。繰り返さないために。

    0
    2024年06月24日
  • 水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ

    Posted by ブクログ

    アメリカと日本。両方の側面からパール・ハーバー、原爆について書かれている。すごく薄い本だが胸に迫るものがある。

    0
    2024年04月18日
  • わたしのアメリカンドリーム

    Posted by ブクログ


    中国からアメリカへ移民したミアと両親を待ち構えていたのは過酷な人生だった。溢れるほどいる中華系移民にまともな仕事はなく、安い賃金でアパートすら借りられない。

    やがてミアの両親はラッキーにも住み込みでモーテルを管理するという仕事を見つける。だがラッキーだと思ったのは最初だけ。オーナーの中国人は信じられないほどケチでおまけに悪どい。賃金契約を勝手に書き換え、設備が壊れたら全て請求してくる。

    ミアは両親の手助けをするためにフロント係を買って出て、自分にできる工夫でモーテルへ貢献する。お客様カードを作ったり、忘れ物を郵送するサービスを思いついたり。
    そして手紙。

    だんだん覚えてきた英語を駆使し

    0
    2024年03月01日
  • ホロヴィッツ ホラー

    Posted by ブクログ

    カササギ殺人事件以来のアンソニー・ホロヴィッツ。児童書やティーン向けの作品をけっこう出していると知り、気軽に読めるかな?と思って手を出してみました。

    期待通り、まとまりの良い短編集で2時間ほどでスイスイ読めました。ホラー入門書としては最適なのでは?コワイ、というより展開が美しいなぁと思いました。

    殺人カメラ、スイスイスピーディが好き。

    0
    2024年02月20日
  • ホロヴィッツ ホラー

    Posted by ブクログ

    ホラーということで怪奇現象や超常現象のオンパレードなのてすが、登場人物の行いの結果、恐怖を伴う不可思議な出来事に遭遇するという、なんとなく◯にも奇妙な…のような物語が多かったように思います。

    0
    2023年09月10日
  • ホロヴィッツ ホラー

    Posted by ブクログ

    主人公は全員10代というYA文学のホラー。大人向けのホラーは怖すぎたりグロいのもあって苦手なんだけど、こちらは面白く読めた。
    ちょっとしたことから平穏な生活がガラリと変わってしまう恐怖。10代向けとは言え結末はゾクゾクとしてしまう物語ばかりだった。
    最後の話の『猿の耳』は有名な『猿の手』がモチーフ。手ではなく耳にしたからこその捻りが効いていて面白かった。

    0
    2023年02月25日
  • ホロヴィッツ ホラー

    Posted by ブクログ

    アンソニー・ホロヴィッツというと、「刑事フォイル」の重厚なミステリ、『メインテーマは殺人』などの作品を思い浮かべる。
    だから、そこからスタートしているので、こんな10代向けの本も書くんだ、なんて思っていた。
    いや待て待て。
    元々は中高生向けの本からスタートした作家だ(2023年春に代表作の海外ドラマも始まるようだ)。
    だから本作は重厚な物語しか知らない私のような読者にとってはとても新鮮で、YA 世代には読みやすい・・・ホラーとなっている。

    おすすめは『猿の耳』。
    もちろんかの有名な、『猿の手』をオマージュしている。
    さぁて、どこに辿り着くかな。
    それにしても著者の作品には結構日本人が出てくる

    0
    2023年02月12日
  • ホロヴィッツ ホラー

    Posted by ブクログ

    YA向け作品だが、大人でも楽しめる。ドアルドアールに似たようなゾワッとする短編集。ホロヴッツは日本人が嫌いなのかな?得体の知れない役に多用してる(苦笑)「深夜バス」が個人的に好きだった。

    0
    2022年11月20日
  • ホロヴィッツ ホラー

    Posted by ブクログ

    いいですねー!「世にも奇妙な物語」のようです。映像が目に浮かんでくるのはそれだけリアルな描写があるからですね。もともとホロビッツ氏はヤングアダルト小説からのスタートのようなので、こちらが本領なのでしょう。噛み砕いた表現がゾワゾワ感をそそります。青少年の皆さんにたくさん手に取っていただいて、ここからぜひミステリの世界にお越しいただきたいですね。ホロビッツ沼仲間になりましょうー。

    0
    2022年10月30日
  • わたしのアメリカンドリーム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何か明るいお話を読みたくて、タイトルから明るそうなこの本を手に取りました。
    勝手にそんなイメージを持って読み始めたもんだから、中国人の移民の女の子のお話で、しょっぱな家族3人で1つのハンバーグをを食べている時は、ん?ってなりました。

    主人公のミアはパパとママと3人暮らしです。ファミリーはアメリカンドリームを夢見て移住してくるのですが、その暮らしはあまり良いものではありませんでした。そんな時あるモーテルで住み込みで働くことになりました。そこのオーナーはヤンさんといって同じ中国人ですがとてもお金に執着春のあるケチな男性でした。

    そしていざ働き始めてみると、急に労働条件が変わったり、清掃や管理に

    0
    2022年10月29日
  • 橋の上の子どもたち

    Posted by ブクログ

    フィクションではあるが、登場人物にはモデルがいるとのことなので、インドではこのような子供たち(なんならもっと過酷な状況にある)がいるのかと思うと胸が痛む。姉を助けるために犬を手ばなさなければなかったシーンがグッときた。ごみを拾って生計をたてる描写はポール・オースターの『最後の物たちの国で』を思い出した。

    0
    2021年11月29日
  • 橋の上の子どもたち

    Posted by ブクログ

    フィクションだけどノンフィクションとして受け取ったほうがいいのかもしれない。

    「この物語に登場する四人より、もっとずっときびしい状況にあっても、強く生きている子どもたちはたくさんいます。いつの日か、すべての子どもたちが大切に育てられる世界になることを願ってやみません。」(作者あとがきより)

    日本の報道ではなかなか目にしないこういう現実を、一人でも多くの人、子どもに伝えることができれば、と思います。

    0
    2021年06月18日
  • 橋の上の子どもたち

    Posted by ブクログ

    ヴィジとラクの姉妹が助け合って生きていく姿に感動した。
    インドの貧困の様子がよく伝わってくる物語だった。
    ヴィジが悲惨な環境でも諦めずに、夢をもって前向きに生きていくところがよかった。

    0
    2021年03月08日
  • 橋の上の子どもたち

    Posted by ブクログ

    11才の女の子ヴィジ。知的障害のある姉ラク。
    殴る父から逃げてきた。
    街のゴミ拾い。自分で稼ぐって。

    0
    2021年02月16日