田中奈津子のレビュー一覧

  • 橋の上の子どもたち

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    インドの少女ヴィジは、酒に酔って暴力をふるう父親から逃げるため、姉のラクと一緒に家出して町にでた。ラクは知的障害があるので、ヴィジは自分がラクを守ると誓っていたが、身寄りのない子どもが町で生きていくのは想像以上に難しかった。路上で暮らす少年アルルとムトゥに出会い、力を合わせて毎日を生き抜いていくが…。
    厳しい現実に打ちのめされながらも希望を失わない子どもたちに心を揺さぶられる物語です。

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    2021年01月19日
  • ジェリーフィッシュ・ノート

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    ネタバレ

    科学が好きな12歳の少女スージーは、幼馴染みで泳ぎの得意なフラニーが海で溺れて亡くなったと知ってから言葉を話すことをやめた。秋の遠足で訪れた水族館で、小さくて透明な猛毒を持つイルカンジクラゲの存在を知った彼女は、クラゲが、フラニーの死因になったかもしれないと考え、調べ始めるとともに、そのことを専門家に聞いてみたいと思うようになる。

    思春期の少女が、自分の心を見つめ、喪失から歩み始める過程を、彼女自身の言葉で綴る。


    話が進むにつれて、彼女と親友だったフラニーとの幸せな関係が壊れていっていた様子が描かれ、なぜ彼女が親友の死因をあんなにも追求したいと思ったかが明らかになってきます。

    アメリカ

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    2018年01月16日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    ホロヴィッツの、ホラー短編集。
    ホラーは元々それほど得意ではないので、びくびくしながら読み始めたが、短編なのが良くもあり、悪くもあり。
    さらっと読めた、ちょっと怖い話、という感じ。

    翻訳物を読むといつも思う事だけれど、知っている人なら舞台となった場所の地名だけでたちのぼる空気感があって、さらに面白く感じられるのだろうけれど、それがイマイチわからないのが残念。

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    2025年05月31日
  • 水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ

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    ロイス・ローリーは、ハワイ産まれ。幼い頃の8ミリ画像に真珠湾で沈没した戦艦アリゾナが写っていたという。やがて乗組員とともに真珠湾に沈んでしまうアリゾナ。一方で、第二次世界大戦後、日本に住んでいたこともある。そんな体験を通して、真珠湾攻撃とヒロシマを切り取ることで、戦争の愚かさを訴えている。
    そして、絵本作家のアレン・セイと若い頃渋谷で遭遇していた事も書かれている。なんだか、歴史は偶然が重なっているのだと感じた。

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    2025年05月12日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    これは、児童文学作家としてのホロヴィッツが児童向けに書いたホラー短編集である。
    探偵ホーソーンシリーズにハマった私としては、是非ともチェックしておきたい作品だったので、児童作品でもホラーが苦手でも、あえて読んでみた。一言、私には充分怖かった。何度か出てくる日本人が気味悪く描かれているのも、後味の悪さが増した原因だったのかもしれない。やはり私はホラーは苦手であり、ホロヴィッツは何を書かせても上手い、ということを再認識した。

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    2023年10月21日
  • 水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ

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    1945年
    ハワイにいた少女
    広島近くに住んでいた少年
    それぞれが見た景色

    戦争が終わり、東京でお互いに会ってたが
    数年後に会う

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    2023年08月22日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    怖すぎる。
    普通に本当に怖い!
    全て怖くて最後にゾゾっとするが、特に、ハリエッタの恐ろしい夢は怖すぎた。
    しばらけ引きずってしまう。。。

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    2023年03月25日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    9つの短編集。
    主人公はティーンエイジャー。
    古いものに纏わるホラー。
    アンティークだったり中古だったり、古い建物だったり。
    それに関わったことで恐怖のどん底へ。
    色々と戒めもあるような短編集でした。

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    2022年12月03日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    ネタバレ

    ノリにノってる(当時)アンソニー・ホロヴィッツのYAホラー作品。
    血の影がちらつく不気味なバスタブ、撮ると悲惨な結末が待っているカメラ、勝ち馬の予言が現れるコンピュータなど9編。

    う~ん、どうなんでしょう。
    日本のいわゆる怪談ものとか恐怖の話的なものの中にもこういった筋の話はあるような気がし、あまり新鮮味は感じなかった。
    強いて言うなら舞台が海外なので中高生が読むには国内小説とはちょっと違う雰囲気のホラーが楽しめるかなっていう程度。

    おそらく全編書き下ろしなのだろうけど、トリッキーなわけでもなく、シニカルなユーモアが潜んでいるわけでもなく、ホロヴィッツらしさを全く感じれないのが残念。

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    2022年12月03日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    ネタバレ

    恐怖のバスタブ
    殺人カメラ
    スイスイスピーディ
    深夜バス
    ハリエットの恐ろしい夢
    田舎のゲイリー
    コンピューターゲームの仕事
    黄色い顔の男
    猿の耳

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    2022年11月26日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    ネタバレ

    ホラー短編集。
    半分は途中でオチが分かってしまったが、それでも自分では絶対体験したくないような話。

    注文の多い料理店を彷彿とさせる話があったけど、嫌な終わり方だったな。夢オチにさせてくれたらよかったのにね。まあ主人公が鼻持ちならない子どもだったので、あ~あ…程度の感想だったが。

    被写体が生を失ってしまうカメラを父親にプレゼントしてしまった少年の話が結構好き。
    迂闊に出処の分からない物を使うべきではないなぁ…。しかし、無生物はどうなの?ラストの後がどうなったのか気になる。

    競馬の記事を書いていた記者が使っていたパソコンを貰い受けた少年の話はただただ、羨ましい。私も欲しい(笑)。
    しかし、欲

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    2022年11月20日
  • わたしのアメリカンドリーム

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    作者も少女時代にモーテルで働いていたことがあると言うので、自身の経験がある程度反映されているのだろうか。黒人差別についても書かれている。

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    2022年05月16日
  • ジェリーフィッシュ・ノート

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    くらげの研究と女子のねじれた友情を合わせるという設定は興味深かった。
    一度ねじれた感情が、どんどん増幅して、自己完結していく感じは10代だなあ。
    幼なじみが親友とは限らない。
    二人だけの世界では見えなかった、相手との違いが見えたのだから、さっさと手を離すべきだったのだ。
    自分にジャスティンやサラが現れたように。

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    2020年01月28日
  • ジェリーフィッシュ・ノート

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    親友が死んだのはクラゲのせいかもしれない。主人公は、親友の死因をつきとめるため、クラゲについて調べはじめる。

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    2019年06月19日
  • ジェリーフィッシュ・ノート

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    水泳の得意な親友のフラニーが海でおぼれて亡くなった。あんなに泳ぎの上手なフラニーが溺れるはずがない。スージーは信じることができない。水族館でクラゲを見てから、スージーはフラニーの死の原因はクラゲにあるのではないかと思い始める。
    フラニーの死後、話すことをやめてしまったスージー。理科のレポートでクラゲを調べていくうちに、イルカンジクラゲの毒性の強さを知り、フラニーはクラゲに刺されて死んだのだと思うようになる。オーストラリアに住む生物学者でクラゲに詳しいジェイミー・シーモア博士に会い、それを証明したいと考え、一人でオーストラリアへ行こうと計画する。

    主人公は日本でいえば中学1年生。思春期の気持ち

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    2018年01月02日
  • ジェリーフィッシュ・ノート

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    むー。原書を読みはじめたときにも感じたんだけど、この主人公、思い込みが強すぎやしないか。
    親友とだんだんそりが合わなくなる話はよくあるけど、彼女の行動はちょっと受け入れられないよ……。あと友人の溺死の原因がクラゲじゃないかというのも、なんかほかの理由は一切考えられない感じで、オブセッションと言っていいレベルなのだ。
    そういう意味で、カウンセラーにかかっているのは納得なんだけど、緘黙症の描写が、まるで本人の意思で話さないみたいになってるのもイマイチ納得行かない。本国の評判はいいみたいだけどもうひとつ響かなかった。

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    2017年10月11日