田中奈津子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ科学が好きな12歳の少女スージーは、幼馴染みで泳ぎの得意なフラニーが海で溺れて亡くなったと知ってから言葉を話すことをやめた。秋の遠足で訪れた水族館で、小さくて透明な猛毒を持つイルカンジクラゲの存在を知った彼女は、クラゲが、フラニーの死因になったかもしれないと考え、調べ始めるとともに、そのことを専門家に聞いてみたいと思うようになる。
思春期の少女が、自分の心を見つめ、喪失から歩み始める過程を、彼女自身の言葉で綴る。
話が進むにつれて、彼女と親友だったフラニーとの幸せな関係が壊れていっていた様子が描かれ、なぜ彼女が親友の死因をあんなにも追求したいと思ったかが明らかになってきます。
アメリカ -
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Posted by ブクログ
ネタバレノリにノってる(当時)アンソニー・ホロヴィッツのYAホラー作品。
血の影がちらつく不気味なバスタブ、撮ると悲惨な結末が待っているカメラ、勝ち馬の予言が現れるコンピュータなど9編。
う~ん、どうなんでしょう。
日本のいわゆる怪談ものとか恐怖の話的なものの中にもこういった筋の話はあるような気がし、あまり新鮮味は感じなかった。
強いて言うなら舞台が海外なので中高生が読むには国内小説とはちょっと違う雰囲気のホラーが楽しめるかなっていう程度。
おそらく全編書き下ろしなのだろうけど、トリッキーなわけでもなく、シニカルなユーモアが潜んでいるわけでもなく、ホロヴィッツらしさを全く感じれないのが残念。
” -
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Posted by ブクログ
ネタバレホラー短編集。
半分は途中でオチが分かってしまったが、それでも自分では絶対体験したくないような話。
注文の多い料理店を彷彿とさせる話があったけど、嫌な終わり方だったな。夢オチにさせてくれたらよかったのにね。まあ主人公が鼻持ちならない子どもだったので、あ~あ…程度の感想だったが。
被写体が生を失ってしまうカメラを父親にプレゼントしてしまった少年の話が結構好き。
迂闊に出処の分からない物を使うべきではないなぁ…。しかし、無生物はどうなの?ラストの後がどうなったのか気になる。
競馬の記事を書いていた記者が使っていたパソコンを貰い受けた少年の話はただただ、羨ましい。私も欲しい(笑)。
しかし、欲 -
Posted by ブクログ
水泳の得意な親友のフラニーが海でおぼれて亡くなった。あんなに泳ぎの上手なフラニーが溺れるはずがない。スージーは信じることができない。水族館でクラゲを見てから、スージーはフラニーの死の原因はクラゲにあるのではないかと思い始める。
フラニーの死後、話すことをやめてしまったスージー。理科のレポートでクラゲを調べていくうちに、イルカンジクラゲの毒性の強さを知り、フラニーはクラゲに刺されて死んだのだと思うようになる。オーストラリアに住む生物学者でクラゲに詳しいジェイミー・シーモア博士に会い、それを証明したいと考え、一人でオーストラリアへ行こうと計画する。
主人公は日本でいえば中学1年生。思春期の気持ち