菱岡憲司のレビュー一覧
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最終巻も人物紹介から始めよう。
白縫王女 琉球国の正嫡寧王女に、亡き白縫(為朝の正妻)の魂が憑き、みずから白縫王女と称する。
なんだかすっかり合体ロボになってしまったと感じるのは私だけか。寧王女~(オリンピックで有名な、原田選手の「ふなき~」風に)。
八丁礫紀平治 為朝の腹心。石の礫をもって獲物を仕留め、百発百中の腕前をもつ。
舗装された道路ばかりの現代社会では、武器が一つも見つからず、無敵どころか、渡る世間は敵ばかり。とりあえずそこら中に石礫のある源平合戦の世界では、為朝の息子を守り通した忠義の臣下。
福禄寿仙 頭が長く、身体の半分ほどある老翁。
ラストに再登場する福禄寿。 -
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さて、本巻の人物紹介は割合簡単。善と悪がはっきりしている。愚昧な尚寧王、佞臣利勇によろめく寵妃中婦君、可憐な寧王女、佞臣利勇(大事な事なので、二度言う)と対立する忠臣毛国鼎とその幼き息子たち鶴と亀(が滑った、と書きそうになるじゃないか!どうしてくれる)、という、人間関係がドロドロ、ぐちゃぐちゃの琉球王朝に、少年誌から飛び出してきた豪傑為朝が参入してくる構図である。山風要素も欠かせない。妖術使いの曚雲国師とタッグを組む高名な巫女阿公。寧王女を庇う叔母真鶴と、忠義のため彼女と交際ゼロ日婚を果たした松寿。
平清盛を討とうと九州から上洛中の海上で、為朝親子と主従は暴風雨に遭い遭難。その過程で元長 -
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はて?しばらく見ないうちに、白縫が大変なことに。人物紹介いってみよう。
海路で遭難した際、為朝たちの命を救うため犠牲となって海に身を投げた。
えええええ!なんでいつの間にか弟橘媛みたいなことになってんの。
鶴と亀 国王の忠臣、毛国鼎の子供。長男が鶴、次男が亀。
なんだその単にめでたいものとりあえずつけとけ感は。忠臣の息子といったら高位の子なのに、ひと文字か。為朝と白縫の息子舜天丸(すてまる)は三文字で、丸ついてる丸。丸、だいじ。なになにの助とか、だいじ。
そんなこんなで元長刀ガールの妻白縫を失った為朝の前に、なんと!彼女の魂が憑いた寧王女が現れる。寧王女は、琉球王尚寧王の第一 -
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さて、物語は崇徳院と後白河天皇(後に法皇となり絶大な権力を持ち大天狗と綽名される)の対立から始まる。この二人、父親は同じ鳥羽法皇である。しかし鳥羽法皇は、祖父白河法皇に寵愛される崇徳院を煙たく思っており、自身が院政を敷いて後、崇徳院に速攻で譲位を迫り、わずか3歳の近衛帝を即位させた。近衛帝が17歳で病死した後、崇徳院は、当然自分の息子が帝位につくと期待していた。ところが、次の天皇についたのは、お気楽三昧で暮らしていた後白河帝だった。後白河帝の乳母だったのが、信西。乳母子が帝位につき、我が世の春を謳歌していた信西を、快く思っていなかった少年為朝。信西が弓の名手として挙げた清盛と頼政を一蹴。
博学 -
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滝沢(曲亭)馬琴は、映画にもなった里見八犬伝の原作『南総里見八犬伝』で知られるが、最初のヒット作はこちらだ。当時は『八犬伝』の馬琴ではなく『椿説弓張月』の馬琴だった。そしてテッパン葛飾北斎とのコンビ作である。
主人公は源為朝。源為義の八男で、頼朝の父・義朝の弟にあたる。大河ドラマ『平清盛』では橋本さとしさんが演じていた。乱暴者で父の為義に持てあまされ、九州に追放されたが、手下を集めて暴れまわり、一帯を制覇して鎮西八郎を名乗る。そのため、鎮西八郎為朝ともいう。
保元の乱では、父・為義と共に、崇徳上皇方につき、強弓と特製の太矢で大奮戦するが敗れ、伊豆大島へ流される。配流先でも国司に従わず、