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Posted by ブクログ
さて、物語は崇徳院と後白河天皇(後に法皇となり絶大な権力を持ち大天狗と綽名される)の対立から始まる。この二人、父親は同じ鳥羽法皇である。しかし鳥羽法皇は、祖父白河法皇に寵愛される崇徳院を煙たく思っており、自身が院政を敷いて後、崇徳院に速攻で譲位を迫り、わずか3歳の近衛帝を即位させた。近衛帝が17歳で病死した後、崇徳院は、当然自分の息子が帝位につくと期待していた。ところが、次の天皇についたのは、お気楽三昧で暮らしていた後白河帝だった。後白河帝の乳母だったのが、信西。乳母子が帝位につき、我が世の春を謳歌していた信西を、快く思っていなかった少年為朝。信西が弓の名手として挙げた清盛と頼政を一蹴。
博学ながら依怙贔屓にして私の決断も多い
と信西を批判。自分に向けて放った矢を見事止めて見せると豪語し、有限実行。父為義はやんちゃな息子を頼もしくも感じていたが、帝をはじめ高位の方たちの前で、こうも見事なるKY宣言をされてはと、やむなく世渡り下手な息子を遠方へ。
さて、第一巻から為朝愛され伝説は止まらない。鹿を巡って争っていた二匹の狼を、空手チョップならぬ弓矢チョップで止め、狼はその場で心服。山雄と野風という名前を与えられる。山雄は、人間を襲うと首を斬られるも、その首が人間を本当に襲おうとしていた大蛇の首を引きちぎる。大蛇の中には貴重な珠があり、それを狙って龍が霹靂を飛ばしてやってくるが、為朝の乳母子須藤重季は、感電しながら珠を為朝のもとへ。その珠が為朝を新たな縁へ繋ぐ。
二巻で登場した白縫は、最強弓ガールならぬ長刀ガール。自分の婿になる男は、自分より強い男でなくては、と為朝を待ち受けるが、一瞬でフォーリンラブ。為朝愛はすさまじく、この後保元の乱で為朝が奸計により捕らえられた事を知ると、ハニートラップでその相手武藤太を捕えて、それはもうえげつない拷問で死に至らしめる。その様子を知りたければ、ぜひ本巻を。しかし白縫、初登場時はそこまで残虐な事をやるキャラに見えなかったが。為朝愛がそうさせるのか。
第一巻ラストは大河ドラマ『平清盛』でもお馴染みの、崇徳帝怨霊変化。
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