鷲羽大介のレビュー一覧

  • 暗獄怪談 或る男の死

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    ボリューム増えて大満足です。
    不思議なはなしがこんなにあるのにワタシの周りにはなんでないんだろう。
    『ヒトガタ』『ハイウェイの猿』『墨汁のような』『うちのマンドラゴラ』『ここで降ろして』『真夜中の太陽』『階段を上る猫』『雪の手形』『冤罪』『釣れますか』『ほんとうの色』『いりません』『座敷犬』『小さな冒険者』『みなしごの神様』『バッグの中味』が好みだったはなし。
    『ヒトガタ』の彼女も『ここで降ろして』の紹介されてない実在しない彼女も似ていて怖い。自分の脳を誰かにいじられているような。『釣れますか』の老婆が釣っていた15センチくらいの小さな人間の女と『小さな冒険者』もこの世界に人間じゃないモノが確

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    2023年12月20日
  • 暗獄怪談 憑かれた話

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    ワタシ好みの不思議なはなし多し。
    怖いのも好きだけど落ちのない不思議なはなしに飢えている。
    世の中にはこんなに怪異と呼ばれる不思議なことがあふれているのに近くで聞いたことがないのはたぶん怖いはなしじゃない不思議なはなしも実話怪談になるとみんな知らないからではないかと最近は思っている。
    気に入ったはなしたち。
    『トンネル帰り』口から出るはなしはわりとよく聞くけど、みんな幻覚って思うんやろなー。
    『子供たちの朝』顔のない子どもってたぶん見たら卒倒する。
    『永遠の魔女』まじで映画かドラマか漫画の世界!
    『盗撮禁止条例』緑の人。
    『我が息子の記録』ここじゃない横にずれた世界。
    『真夜中の四股』ほんまに

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    2022年12月07日
  • 荒魂怪談

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    神仏に関する怪談が集められた一冊。

    著者によって集まる怪談に傾向がありとても興味深い。
    その中でお寺や修験者に関する怪談を綴った橘百花氏の民話のような因果話や海を越えた海外の神について語られる卯ちり氏の怪談、そして一話のみながら思わずヒヤリとさせられる人間も怖い話の「檻の中」の斉砂波人氏と「裏の靖国」の鷲羽大介氏…。
    もちろん他の著者の方々の話も大変興味深く、また読みやすいものが多くとても満足な一冊。

    しかし後半に行くとかなりアクの強い著者が続くため(悪い意味ではなく作者の個性が強烈に出ている話が多いので)「実話怪談」というより立派なひとつの「作品」として捉えたほうが良いかもしれない。

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    2025年10月31日
  • 暗獄怪談 或る男の死

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    Twitterでよくお見かけしていた鷲羽大介さんの怪談集
    短い話がたくさん集まっているという意味では小野不由美の「鬼談百景」を思い出した
    本当に1ページに数行しかない短いものもあり、しっかり怖いものもあれば少し不思議な話もあり…おもしろかった
    表紙をめくってすぐのところに表現についての注意書きがなされており、そういったところまで配慮ができる方の怪談やホラーというものは安心して読めるのでありがたかった

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    2024年11月24日
  • 荒魂怪談

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    神様に関わる怪談は、それ相応の罰的な展開になるのがやっぱり怖い。
    神様に頼るときや何かいけないことをするときは、それ相応の覚悟を持って。
    死ぬ気で向き合えること以外は、安易に関わってはいけない。それは、良くも悪くも。
    そう思わされた。神社散歩とか、本当にいいのか?とか、薄っすら思った。
    もっと下調べしてから色んなところに行くべきだと思った。
    あとは神様や近しい存在に対して失礼な態度を取る奴が、人間には良いことをしているなんてあり得ないので。
    宗教観とかそういう観点ではなくても、その人たちが心から大切にしているものを粗末に扱うようなことは、何だろうとダメってことで。
    私も気をつけます。

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    2025年11月20日
  • 不条理奇談

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    「うわ、こわ!」
    みたいな話は少なくて、不思議な話が多い。
    不条理という言葉が合う。
    牛の舌とかね。

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    2025年06月25日
  • 暗獄怪談 我が名は死神

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    ネタバレ

    ネタバレ回避であんまり深くは書けないけど、モヤモヤする。
    残留思念とかお化けとか霊的な存在とか、それらは総じて何か非業の亡くなり方をした結果だと思ってるのよ。
    他人に害をなすのは生きてる人も死んでる人もダメだから許してはいけないと思うのだけど、身体を失ってまで留まってしまう人は、凄く酷い最期だった可能性が高いのに。
    また能力者に殺される解釈は、ちょっと不運過ぎて辛い。
    祓う方法が2回も殺されるしかないなら、イロイロと飲み込んで成仏して欲しい気がする。

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    2024年08月02日