日比野コレコのレビュー一覧

  • ビューティフルからビューティフルへ

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    大好き!大好き!大好き!
    オモコロチャンネルで紹介されてたから読んだけどドンピシャで大好きな作品だった。

    うねるように次々登場するパンチラインの数々、どれも好きすぎて悶えた。

    生きたいとか死にたいとか愛するとか信じるとか殺すとか色んな感情が心の中で日々渦巻く中で人と関わり合うことで生まれる感情の矢印を追うことに億劫になって自分から自分に向ける矢印が死にたい、しかなくなってしまう私はナナや静やビルEの存在に痛いほど勝手に共感したし救われた。
    惰性でも結局生きるしかなくて私にとっての地獄は他人にとってはどうでも良くて。
    道化を演じ続けるナナの切実さも分かるし自己肯定感の低さが原因なのかは分から

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    2025年11月11日
  • たえまない光の足し算

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    ネタバレ

    衝撃的な作品だった。

    薗やハグ、ひろめぐたち「とび商」は、「かいぶつ」と呼ばれる時計台のまわりで商売をしており、薗は異食、ひろめぐは軟派、ハグはフリーハグをしていた。
    爆発を待つ時計台は薗たちの気持ちを表しているようで、気持ちがいつ爆発するか分からない危うさを感じた。

    .

    「痩せたらなにもかもが変わる!」
    美容外科に飾られたそんな広告をきっかけに、薗はダイエットをして痩せ、異食をするようになった。
    口にするものが「食べ物」であればあるほど食べられず、「食べ物ではないもの」であれば食べられる。
    特に花の雄蕊と雌蕊を好んで食べる描写が強く印象に残っている。
    そんな薗の行為は異様で考えられない

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    2025年08月11日
  • ビューティフルからビューティフルへ

    購入済み

    唯一無二

    強い言葉から若さとエネルギーが伝わります。
    気だるい日常を、勢いだけで乗り切る映画みたいに、ビューティフルに駆け抜けていくような作品。
    読む者に確実に影響を与える一冊、それが良いものなのか悪いものなのかは読み手次第。

    #スカッとする #アガる

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    2025年07月31日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    全行おもしろかった。
    世間にウケてるのかウケてないのか知らないけど、評価とか全く気にならないおもしろさだった。
    この流れでもう一回読もうと初めて思った。
    芥川賞とって欲しい。

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    2025年06月21日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    言葉選びが秀逸でなんども読み返したくなったり読み返してもよくわからなかったり、小説というよりは詩集を読んでいるような気持ちになる。これがデビュー作であり文藝賞を取っており当時作者さんが19歳というのだから末恐ろしい、範馬勇次郎に殺されるのをコンマ数秒遅らせられるなんて私にはひっくりかえってもできないし一生出てこない言葉過ぎて良かった。現代的な感覚で尖った文章で書かれる先生の作品がこれからも楽しみです。ビューティフル

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    2025年06月20日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    分からないけど、分かる感覚が、気持ちいい。
    こんな文章を書ける人には、どんな世界が見えているんだろうか。
    自分も気持ち悪いままでいいんだと思った。

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    2025年04月26日
  • モモ100%

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    めちゃくちゃなようで、いつ筆を折ってもおかしくないようなこの繊細さ。風前の灯火をずっと眺めているような奇跡。

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    2025年04月05日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    ティーンエイジャー自らが刻んだ痕跡のような生々しさがある。
    しかし決して重くはなく、爽快感が勝る。
    今後の作品にも大いに期待してしまうが(モモ100%未読)、ルクジオのデビュー作『調書』が成しえたように、今だから書けた奇跡のような作品なのかもしれない。

    ※余談ですが、読みずらい、合わないと言って途中下車してしまった方々はある意味正しい読み方をしています。その訳は、最後まで読んだ人にしか分かりません。

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    2025年03月15日
  • モモ100%

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    ネタバレ

    ⭐️4.5

    まさに天才!という感じ

    私は可愛く生きてるんだから誰も邪魔しないでね!誰のことも大好きだし、誰のことも大っ嫌い!エビフライは全部食べてしっぽまで!足の小指はちぎらなきゃ!どこにでも行ける気がするけど、本当はどこにも行ってなかった。それでもいいよね!可愛いから!♥ 皆さん拍手!!♥♥ みたいな内容

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    2025年01月02日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    ここに本物の絶望があるのに、読んでいて「死にたく」ならないテンポ感。
    自分は恵まれていて悩みのない人間なんだと思った。
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    18歳の新星が放つ、一段飛ばしの言語感覚! 
    絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナ。生と死の両極に振り切れ乱反射する、高校生たちのモノローグ。
    第59回文藝賞受賞作。

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    2023年06月06日
  • ビューティフルからビューティフルへ

    ネタバレ

    最後まで食えば美味しくなってる

    そういう料理みたいに読んだ後は魅了された。

     私は全然登場人物に共感もしなければ同情もしなかった。それはいい意味で文体や言葉選びに集中できたからだろうと思う。

     内容としては最初のページから生々しくて、重苦しくて、青臭くて、重たいようなこの本のことを最後まで読めるか不安だった。でも私は自分が終えた学生時代というものを濾過して、美化をしていたことに気づかされた。人生は思ったより汚くて、学生時代だって信じられないほどグロテスクな人間関係があって、自分は何を平気なふりをして生きてるんだと震えた。無料の同人エロ漫画を読み漁って夜を更かして、女だって全然そうでもいいだろと正気になった。

    #アガる

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    2023年01月09日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    文学のルールみたいなものがあるとしたら全て無視したような、暴れ狂っている一冊だった。
    言葉遊びが、愉しかった。

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    2022年12月24日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    色彩豊かな言葉が乱立していて、初めて小説を読んで、酔いました。でも、この酔い方は、中毒性があって、文学の新たな形なんだと、あらためて感じました。この作品の中心になるのが、ナナ、静、ビルEの3人の高校生の日々の生きづらさ、思春期という、一番憂鬱になる時期をリズミカルな文体で描いてる作品です。一つ一つの文章が、ラップのリリックみたいで、頭に残りやすい印象でした。
    最近の若者という言葉で、一括りにしたくないが、最近の若者の感受性はとっても繊細で、ナイーブで、脆くなりやすいんだなと、客観的に見てそう感じました。言葉って大事だなと再認識しました。
    第59回文藝賞受賞作。

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    2022年11月23日
  • たえまない光の足し算

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    ネタバレ

    ぬくぬくで育った私には、ハグとひろめぐが強すぎて怖い。自分である力に圧倒される。
    日々野コレコの表現もどうやって持ってきたんだそれ!?みたいなのが多くてすごい。
    自分にバチっとハマったら「分かる✨✨」で気持ちいいけど、分からないのも多くて悔しいので、もう1回読む!

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    2025年10月20日
  • モモ100%

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    ガールミーツボーイの恋愛小説。虐待サバイバーの匂わせがあり、恋愛が命綱、ということろも切実でぐっときた。
    ところどころ短歌っぽいとこもあったり、ファンタジー(ファンシー)っぽいキラキラ風な文体だけど、結構抉ってきて、剥き出しのリアリティがあるな、と。若さの煌めきがあって、結構好きな世界観。

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    2025年09月03日
  • たえまない光の足し算

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    生まれたときから、選択肢はある程度限られ、その中から選んだ道をそれぞれが歩む。偶然の出会いの連鎖から、何かは起きて、それによってまた何かが起きる。
    後半、無知という弱さからの、つらい展開。その状況の中で選ばれた道と、主人公が選んだまた別の道。暗闇という出口に落ちた2人を見送った主人公には、電球の光が灯る。薗の次の選択、次の出会いが、また薗をつくっていくのだと思う。

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    2025年08月27日
  • たえまない光の足し算

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    これで芥川賞逃したらもう取れないかも。
    でも、おもしろかったけど煮え切らない思いはちょっぴり残った。
    主人公の名前を最後まで菌って呼んじゃう自分が嫌だった。

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    2025年07月21日
  • たえまない光の足し算

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    いんや〜、難しい、難しいよ?評価の仕方
    文章癖あるし訳分からん…ってなる、けど、
    比喩表現とか、言葉の使い方が好みでドキドキした。
    読んでよかったです

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    2025年07月04日
  • ビューティフルからビューティフルへ

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    高校生のナナさん静さんビルEさんと老女ことばぁさんとのお話(?)。

    学生時代にあるそれぞれ抱える悩み、不思議な言葉を連ねることばぁさんにより、それぞれの言葉もまた変化していく、ということかぁ。特に何も起きてないけども。

    物語として何か大きな出来事があるわけではなく、青春の日常(?)が描かれる。様々な表現のしかた、読みにくくはあったけれども、豊かな表現は興味深かった。特に濡れるとか自慰とか性交渉とか。

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    2025年05月06日
  • モモ100%

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    ネタバレ

    内容の理解はしきれないが多々挟まれるパンチラインがすごい 詩か?
    「たったひとりで、八十七年を生き切ることはできるか。涙を誰かの服に渡さず諦めを言葉尻から滲ませず、怒りを下唇に預けて固執を左心室にあつめて、たったひとりで駆け抜けるように生き抜くことが。わたしにはそれが、わたしにはそれがどうしてもできない。」
    恋愛ものってあんまりピンとこないことが多いけどこの作品は好きだった 恋愛さえすれば救われるとか相手が救ってくれるとか、そういう話ではないからかも
    トイレットペーパー巻きはじめたシーンで、あとの展開の想像はついたけど水鉄砲じゃないものを使うんじゃないかと勝手に危惧して自分にいやけがさした ど

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    2025年04月01日