西式豊のレビュー一覧

  • 処刑館殺人事件

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    飽きずに最後まで読めたけど、事件が終わってどんでん返しのところは間延びした感じも。このパートが読みどころだったはず。登場人物がミステリー作家という共通点があったり、それが実は互いに知り合いだったりするのは面白かったし、クローズドサークルものが好きな人には刺さるタイトルだけど‥。
    殺人はあっさりと終わっていき、トリック的なものがないし、思っていたものとは違った。

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    2026年06月15日
  • 処刑館殺人事件

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    発売前から早川書房に猛プッシュされてる作品。

    タイトルや設定はありきたりに感じたが、中盤以降の展開は良き!

    ミステリー好きやミステリー初心者の方でも楽しめる!

    2026年の台風の目となれるか!?

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    2026年05月31日
  • 不在の生存証明

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    第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『そして、よみがえる世界。』を改題したということですが、読み終えて真っ先に思ったのは、改題しない方が良かったのでは?ということ。
    物語をストレートに表現していると思うのですが、なぜに改題したのか。
    おそらく、物語のミステリー部分のネタバレになってしまうからなのかなぁ、とは思います。それでも「不在の生存証明」よりはシンプルでストレートでいいのになぁ。

    物語のSF部分を評するには改題後の方がいいのかしら。
    あ、主人公とヒロインについて言及していることにもなるからか。改題前だとヒロイン視点が強くなっているから、ということはある。
    しかし、物語のすべての発端が彼女にあるのは事実なので、彼女視点で良かったのではないかなぁ。

    なかなか気持ちの整理がつかないですが、それだけこの物語の世界に引き込まれた証明だと思います。
    欲を言えば、ラストバトルはきっちり描いてほしかった。
    大上段に振りかぶって始まった序盤。仮想空間での大活劇。こいつはどんなドンパチ始まるのか、という期待をひっくり返してSFミステリが始まったわけで。その終幕に物語の導入の大活劇持ってきたか、という興奮が消化不良になってしまった感はありますね。

    仮想と現実の二つの空間。二つの世界・社会を自在に行き来して生活してゆくというのは、かつて「ソウルハッカーズ」で経験したもので馴染み深いものでありました。
    「ソウルハッカーズ」では現実から仮想へ、という一方通行感が強く、仮想空間からは侵食されるかのような危機であったのですが、時代を経て双方向の可能性を見出せるようになったのかと思います。「ソウルハッカーズ2」の世界のリンゴたちがそうであったように。
    要素要素は面白かったけど中途半端というかなんというか、名前負けだったんだよな2は。

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    2026年03月08日
  • 鬼神の檻

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    ネタバレ

    【目次】
    第一部 大正十二年 北白真棹
    第二部 昭和四十八年 星河瑞希
    第三部 令和五年 幸弘蒼

    伝奇ホラー、といっているが、SFだった。
    そこはネタバレになるけれども。
    ディストピアにも思える未来がこないといい。

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    2025年10月31日
  • 鬼神の檻

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    表紙がおどろおどろしい。公共の乗り物で読もうとしたら憚られる程。内容は3部に分かれていて一部は伝奇ホラー的、2部はミステリー、3部はSFっぽい。いずれも村の因習に囚われたが故の哀しい話だが、読み手を選ぶ作品だと思う。

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    2025年10月01日
  • 鬼神の檻

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    それぞれの姫様が魅力的
    北と東の姫様は2つの時代で素敵なご縁で繋がれていて素敵
    鬼が出てくるホラーかと思ったらホラーではなかった驚き
    面白かったけど、男尊女卑の最たる物語という感じで読む人を選ぶかな?と思った

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    2025年07月11日
  • 鬼神の檻

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    とある村で50年ごとに行われる祭、鬼神様へ姫を献上する儀式に起きる事件を時代毎に書いた3章に分かれた作品。
    ホラー、ミステリー、SFと章毎に変わり、人々の鬼神というものをどう捉えるか、儀式をどう捉えるかがが変容していくのが面白い。
    3章の呪縛から解き放たれた理由がそれなのは最初首を傾げたが、連綿と繋ぐ、繋がなければならないという刷り込みがその理由であるならば、他者からの抑圧を跳ね除けるのはこの理由が一端になるのは納得できるが、ただ悲しくもある。

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    2025年05月10日
  • 鬼神の檻

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    秋田県御荷守(おにもり)村では50年に一度、貴神の嫁取りと呼ばれる祭が行われる。四家と呼ばれる村の名家からそれぞれ姫と呼ばれる嫁候補が集められ、そのうちの一人が御台として貴神の嫁に選ばれる。
    大正、昭和、令和の三章を通して貴神もとい鬼の正体と嫁取りの儀の真相に迫る。

    大正パートはいわゆる因習村ホラーだったものが昭和パートでは横溝正史風のミステリーになり、令和ではSFへと展開する。
    ホラーのつもりで読んでいたから急展開に正直混乱する部分もあったけど、昭和のミステリーについてはきちんと論理的に解決したし、読み応えはあった。昭和パートが1番面白かったかな。

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    2025年01月29日
  • 鬼神の檻

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    ホラーというより伝奇やん。と思ったら裏表紙に“伝奇ホラー・ミステリ”とちゃんとありましたww

    大正時代は、荒俣先生か夢枕先生か。という迫力のバトルシーン。
    昭和時代は、数え歌のとおりに殺人が起きるという、S.S.ヴァン=ダインかエラリー・クイーンか、という王道ぶり。

    そして最終章の令和では、とある人物の回想にて高橋克彦先生バリの超展開‼️

    うん。やっぱりSF作家さんなんだなあ、と納得。

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    2024年11月26日
  • 鬼神の檻

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    ネタバレ

    面白い。
    伝記小説で始まった物語が、横溝正史の犬神家のような展開をし、最後はSFのデストピアにターミネーター風味を見せて終わる。こう書くと、ごちゃごちゃしているように感じるかもしれないが、伝記、横溝、SFの間は50年ずつ開くので読んでいて混乱はないと思う。
    けど、SFと知らないで読んだ方が絶対面白かったと思う。
    半村良に伝記小説にSF的要素が混じった名作がいくつもあるが、久しぶりに読み返してみたくなった!

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    2025年10月31日
  • 鬼神の檻

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    西式豊『鬼神の檻』ハヤカワ文庫。

    行き付けの本屋に目立つポップと共に平積みされ、内容の紹介文とおどろおどろしい表紙の鬼のイラストが気になり、購入。

    初読み作家。初読み作家の場合、最初の数行のを読むと第一印象が決まる。西式豊の文章はなかなかやるではないかという印象。何よりも風景描写が良い。冬の秋田の里の風景を『冬は、風景から色を奪う。』という一文で的確に描いてみせた。

    大正12年、昭和48年、令和5年という3つの年代を背景にした伝奇ホラー推理SF小説。

    こうまで小説の内容が次々と変化していく小説は珍しいが、それに付いて行くのには、かなりの煩わしさがある。

    大正12年が舞台の第一部は伝奇ホラー小説の色合いが濃く、第二部の昭和48年が舞台になると、4つの旧家の因縁が渦巻く、横溝正史のミステリー小説のような展開を見せる。最後の第三部で令和5年が舞台になると、新人女性記者を主人公にした正統派の推理小説と思わせながら、SF小説へと変貌して行くのだ。しかし、そのSFがやけに安っぽいことが全てを台無しにしている。


    大正12年、50年に一度の嫁取りと引き換えに村を護る貴神様を信仰する秋田県御荷守村で、その年の貴神様の嫁となる『御台』に選ばれた北白真棹は貴神様が超人的な力を持つ残虐で邪悪な存在であることを知る。真棹を見初めた将校の鷹籐と部下の志賀に寸でのところで救出された真棹だったが、24人もの村人らが貴神様により惨殺される。

    それから50年後の昭和48年、御荷守の東峰家と縁のある星河瑞希は、東峰勝蔵に呼び戻され、『御台』候補として他の3人の娘と共に『御見立の儀』に参加する。しかし、『御見立の儀』を発端に数え歌になぞらえたような凄惨な連続殺人が巻き起こる。

    さらに50年後の令和5年、秋田県で昭和48年の事件と類似した凄惨な殺人事件が起きる。新人記者の幸弘蒼はこの事件に興味を持ち、取材を進めると昭和48年の事件で殺害された星河瑞希が自分と酷似した相貌であることを知る。

    本体価格1,220円
    ★★★

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    2024年09月25日