西式豊のレビュー一覧

  • 処刑館殺人事件

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    いまやそれぞれデビューしたかつてのミステリ講座の同期たちが集まった館で起きる惨劇とは─
    な館ものミステリ。
    非常にリーダビリティが高くおもしろかったです。前作は「鬼神の檻」がジャンル横断エンタメフェミニズムSFという怪作(めっちゃおもしろい)でしたが、新作はなかなか真面目な本格ミステリ。ミステリ部分で言うと○○ものは久しぶりに読んだなぁ。
    ワナビー、デビューしてからの苦悩、と作家や作家志望の抱える繊細さが描かれるのが魅力で、登場人物たちもかわいげがある。
    いやぁ、しかしこんなにカスな犯人は久しぶりに読みましたよ。
    作中にSNSでの評価や売上が読者のバズりに依存するなどの描写があったけど、リアル

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    2026年05月22日
  • 不在の生存証明

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    第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『そして、よみがえる世界。』を改題したということですが、読み終えて真っ先に思ったのは、改題しない方が良かったのでは?ということ。
    物語をストレートに表現していると思うのですが、なぜに改題したのか。
    おそらく、物語のミステリー部分のネタバレになってしまうからなのかなぁ、とは思います。それでも「不在の生存証明」よりはシンプルでストレートでいいのになぁ。

    物語のSF部分を評するには改題後の方がいいのかしら。
    あ、主人公とヒロインについて言及していることにもなるからか。改題前だとヒロイン視点が強くなっているから、ということはある。
    しかし、物語のすべての発端が

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    2026年03月08日
  • 鬼神の檻

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    ネタバレ

    【目次】
    第一部 大正十二年 北白真棹
    第二部 昭和四十八年 星河瑞希
    第三部 令和五年 幸弘蒼

    伝奇ホラー、といっているが、SFだった。
    そこはネタバレになるけれども。
    ディストピアにも思える未来がこないといい。

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    2025年10月31日
  • 鬼神の檻

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    表紙がおどろおどろしい。公共の乗り物で読もうとしたら憚られる程。内容は3部に分かれていて一部は伝奇ホラー的、2部はミステリー、3部はSFっぽい。いずれも村の因習に囚われたが故の哀しい話だが、読み手を選ぶ作品だと思う。

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    2025年10月01日
  • 鬼神の檻

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    それぞれの姫様が魅力的
    北と東の姫様は2つの時代で素敵なご縁で繋がれていて素敵
    鬼が出てくるホラーかと思ったらホラーではなかった驚き
    面白かったけど、男尊女卑の最たる物語という感じで読む人を選ぶかな?と思った

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    2025年07月11日
  • 鬼神の檻

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    とある村で50年ごとに行われる祭、鬼神様へ姫を献上する儀式に起きる事件を時代毎に書いた3章に分かれた作品。
    ホラー、ミステリー、SFと章毎に変わり、人々の鬼神というものをどう捉えるか、儀式をどう捉えるかがが変容していくのが面白い。
    3章の呪縛から解き放たれた理由がそれなのは最初首を傾げたが、連綿と繋ぐ、繋がなければならないという刷り込みがその理由であるならば、他者からの抑圧を跳ね除けるのはこの理由が一端になるのは納得できるが、ただ悲しくもある。

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    2025年05月10日
  • 鬼神の檻

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    秋田県御荷守(おにもり)村では50年に一度、貴神の嫁取りと呼ばれる祭が行われる。四家と呼ばれる村の名家からそれぞれ姫と呼ばれる嫁候補が集められ、そのうちの一人が御台として貴神の嫁に選ばれる。
    大正、昭和、令和の三章を通して貴神もとい鬼の正体と嫁取りの儀の真相に迫る。

    大正パートはいわゆる因習村ホラーだったものが昭和パートでは横溝正史風のミステリーになり、令和ではSFへと展開する。
    ホラーのつもりで読んでいたから急展開に正直混乱する部分もあったけど、昭和のミステリーについてはきちんと論理的に解決したし、読み応えはあった。昭和パートが1番面白かったかな。

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    2025年01月29日
  • 鬼神の檻

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    ホラーというより伝奇やん。と思ったら裏表紙に“伝奇ホラー・ミステリ”とちゃんとありましたww

    大正時代は、荒俣先生か夢枕先生か。という迫力のバトルシーン。
    昭和時代は、数え歌のとおりに殺人が起きるという、S.S.ヴァン=ダインかエラリー・クイーンか、という王道ぶり。

    そして最終章の令和では、とある人物の回想にて高橋克彦先生バリの超展開‼️

    うん。やっぱりSF作家さんなんだなあ、と納得。

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    2024年11月26日
  • 鬼神の檻

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    ネタバレ

    面白い。
    伝記小説で始まった物語が、横溝正史の犬神家のような展開をし、最後はSFのデストピアにターミネーター風味を見せて終わる。こう書くと、ごちゃごちゃしているように感じるかもしれないが、伝記、横溝、SFの間は50年ずつ開くので読んでいて混乱はないと思う。
    けど、SFと知らないで読んだ方が絶対面白かったと思う。
    半村良に伝記小説にSF的要素が混じった名作がいくつもあるが、久しぶりに読み返してみたくなった!

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    2024年10月30日
  • 鬼神の檻

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    西式豊『鬼神の檻』ハヤカワ文庫。

    行き付けの本屋に目立つポップと共に平積みされ、内容の紹介文とおどろおどろしい表紙の鬼のイラストが気になり、購入。

    初読み作家。初読み作家の場合、最初の数行のを読むと第一印象が決まる。西式豊の文章はなかなかやるではないかという印象。何よりも風景描写が良い。冬の秋田の里の風景を『冬は、風景から色を奪う。』という一文で的確に描いてみせた。

    大正12年、昭和48年、令和5年という3つの年代を背景にした伝奇ホラー推理SF小説。

    こうまで小説の内容が次々と変化していく小説は珍しいが、それに付いて行くのには、かなりの煩わしさがある。

    大正12年が舞台の第一部は伝奇

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    2024年09月25日