あらすじ
アガサ・クリスティー賞受賞のVR×先端医療ミステリ
VR手術を専門とする脳神経外科医の牧野は、少女エリカへの視覚再建装置埋設に成功。しかし、術後彼女は恐ろしい幻影に脅かされる
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Posted by ブクログ
アガサ・クリスティー賞大賞受賞作なので上質なミステリーですが、緻密なSFでもあるのでカテゴリはSFにしました。
物語が始まってしばらくは、様々なシチュエーションを提示しながら世界観を説明しているくだりになるので、情報量も多くそこを抜けるまでは少し大変でした。ですが、そこを抜けて物語が動き始めるとぐんぐん引き込まれます。描かれているSFガジェットも決して突飛なものではなく納得感のあるものになっています。
Posted by ブクログ
第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『そして、よみがえる世界。』を改題したということですが、読み終えて真っ先に思ったのは、改題しない方が良かったのでは?ということ。
物語をストレートに表現していると思うのですが、なぜに改題したのか。
おそらく、物語のミステリー部分のネタバレになってしまうからなのかなぁ、とは思います。それでも「不在の生存証明」よりはシンプルでストレートでいいのになぁ。
物語のSF部分を評するには改題後の方がいいのかしら。
あ、主人公とヒロインについて言及していることにもなるからか。改題前だとヒロイン視点が強くなっているから、ということはある。
しかし、物語のすべての発端が彼女にあるのは事実なので、彼女視点で良かったのではないかなぁ。
なかなか気持ちの整理がつかないですが、それだけこの物語の世界に引き込まれた証明だと思います。
欲を言えば、ラストバトルはきっちり描いてほしかった。
大上段に振りかぶって始まった序盤。仮想空間での大活劇。こいつはどんなドンパチ始まるのか、という期待をひっくり返してSFミステリが始まったわけで。その終幕に物語の導入の大活劇持ってきたか、という興奮が消化不良になってしまった感はありますね。
仮想と現実の二つの空間。二つの世界・社会を自在に行き来して生活してゆくというのは、かつて「ソウルハッカーズ」で経験したもので馴染み深いものでありました。
「ソウルハッカーズ」では現実から仮想へ、という一方通行感が強く、仮想空間からは侵食されるかのような危機であったのですが、時代を経て双方向の可能性を見出せるようになったのかと思います。「ソウルハッカーズ2」の世界のリンゴたちがそうであったように。
要素要素は面白かったけど中途半端というかなんというか、名前負けだったんだよな2は。