西式豊のレビュー一覧
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ミステリ系の作家志望を対象とする小説講座の受講生として知己を得た六人の男女のもとに届いたかつての講師からの突然のメール。所有する別荘へと誘うメールによって六人が訪れたのは、〈岨景館〉という名の西洋風の館。マダミスでも行うのかという趣向を凝らした雰囲気を楽しむ訪問者たちだったが、処刑の執行を宣言する言葉とともに様子がおかしいことに気付く。それは惨劇のはじまりだった……。
というのが本書の導入で、どこに着地するのか最後まで安心できないような物語が好きなひとにはぜひ読んで欲しい一冊でした。ミステリ作家たちの創作をめぐる様々な感情を差し込みながら、その一方で事件は進展していき、やがて意外な方向へ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったー
しかし本屋大賞取ったり直木賞候補まで行くなんて宝くじ一等レベルの幸運を手にしたのに酷い方法で殺されちゃう作家かわいそうすぎる……orz
特に動機が全然被害者たちと関係ないのでこの人たちの人生もったいねー!という感情がいつものミステリー小説読んでるときより強かった。
なんなら第一章の登場人物紹介から「頼む、誰も死ぬな」と願って読んでいた(帯に次々と殺されていくって書いてあって詰んだ)
特に大富豪の人、「天国ルーム」まで作ってウキウキで準備してたのに真っ先に殺されてめっちゃ不憫。ただ「天国ルーム」の真相解明が気持ちよかったのでそこはニコニコしちゃいました。
トリック考えるのめちゃ -
Posted by ブクログ
50年に一度行われる貴人様の嫁取りという儀式の謎に、大正・昭和・令和の三世代をかけて迫っていくジャンル横断小説。
伝記ホラーからはじまりいくつかジャンルを変えていくが、軸としてあるのはフェミニズムだと思った。優生思想・性差別・家父長制に命がけで立ち向かう女たち。
大昔から続き、ようやくこの数年で問題視されるようになってきた、"立場が上の男に媚びたい男たちがおこなう女の献上"、それを容認しているとどうなるか……を闘い続ける数多の女たちと共に描く。
テストステロン値が高い白人男性だけで社会を運営するべき、とのたまったイーロン・マスクみたいな男が出てくるしそういう連中と闘争する話 -
Posted by ブクログ
いまやそれぞれデビューしたかつてのミステリ講座の同期たちが集まった館で起きる惨劇とは─
な館ものミステリ。
非常にリーダビリティが高くおもしろかったです。前作は「鬼神の檻」がジャンル横断エンタメフェミニズムSFという怪作(めっちゃおもしろい)でしたが、新作はなかなか真面目な本格ミステリ。ミステリ部分で言うと○○ものは久しぶりに読んだなぁ。
ワナビー、デビューしてからの苦悩、と作家や作家志望の抱える繊細さが描かれるのが魅力で、登場人物たちもかわいげがある。
いやぁ、しかしこんなにカスな犯人は久しぶりに読みましたよ。
作中にSNSでの評価や売上が読者のバズりに依存するなどの描写があったけど、リアル -
Posted by ブクログ
第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『そして、よみがえる世界。』を改題したということですが、読み終えて真っ先に思ったのは、改題しない方が良かったのでは?ということ。
物語をストレートに表現していると思うのですが、なぜに改題したのか。
おそらく、物語のミステリー部分のネタバレになってしまうからなのかなぁ、とは思います。それでも「不在の生存証明」よりはシンプルでストレートでいいのになぁ。
物語のSF部分を評するには改題後の方がいいのかしら。
あ、主人公とヒロインについて言及していることにもなるからか。改題前だとヒロイン視点が強くなっているから、ということはある。
しかし、物語のすべての発端が