西式豊のレビュー一覧

  • 鬼神の檻

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    秋田県御荷守(おにもり)村では50年に一度、貴神の嫁取りと呼ばれる祭が行われる。四家と呼ばれる村の名家からそれぞれ姫と呼ばれる嫁候補が集められ、そのうちの一人が御台として貴神の嫁に選ばれる。
    大正、昭和、令和の三章を通して貴神もとい鬼の正体と嫁取りの儀の真相に迫る。

    大正パートはいわゆる因習村ホラーだったものが昭和パートでは横溝正史風のミステリーになり、令和ではSFへと展開する。
    ホラーのつもりで読んでいたから急展開に正直混乱する部分もあったけど、昭和のミステリーについてはきちんと論理的に解決したし、読み応えはあった。昭和パートが1番面白かったかな。

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    2025年01月29日
  • 鬼神の檻

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    ホラーというより伝奇やん。と思ったら裏表紙に“伝奇ホラー・ミステリ”とちゃんとありましたww

    大正時代は、荒俣先生か夢枕先生か。という迫力のバトルシーン。
    昭和時代は、数え歌のとおりに殺人が起きるという、S.S.ヴァン=ダインかエラリー・クイーンか、という王道ぶり。

    そして最終章の令和では、とある人物の回想にて高橋克彦先生バリの超展開‼️

    うん。やっぱりSF作家さんなんだなあ、と納得。

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    2024年11月26日
  • 鬼神の檻

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    ネタバレ

    面白い。
    伝記小説で始まった物語が、横溝正史の犬神家のような展開をし、最後はSFのデストピアにターミネーター風味を見せて終わる。こう書くと、ごちゃごちゃしているように感じるかもしれないが、伝記、横溝、SFの間は50年ずつ開くので読んでいて混乱はないと思う。
    けど、SFと知らないで読んだ方が絶対面白かったと思う。
    半村良に伝記小説にSF的要素が混じった名作がいくつもあるが、久しぶりに読み返してみたくなった!

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    2024年10月30日
  • 鬼神の檻

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    西式豊『鬼神の檻』ハヤカワ文庫。

    行き付けの本屋に目立つポップと共に平積みされ、内容の紹介文とおどろおどろしい表紙の鬼のイラストが気になり、購入。

    初読み作家。初読み作家の場合、最初の数行のを読むと第一印象が決まる。西式豊の文章はなかなかやるではないかという印象。何よりも風景描写が良い。冬の秋田の里の風景を『冬は、風景から色を奪う。』という一文で的確に描いてみせた。

    大正12年、昭和48年、令和5年という3つの年代を背景にした伝奇ホラー推理SF小説。

    こうまで小説の内容が次々と変化していく小説は珍しいが、それに付いて行くのには、かなりの煩わしさがある。

    大正12年が舞台の第一部は伝奇

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    2024年09月25日