西式豊のレビュー一覧
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50年に一度行われる貴人様の嫁取りという儀式の謎に、大正・昭和・令和の三世代をかけて迫っていくジャンル横断小説。
伝記ホラーからはじまりいくつかジャンルを変えていくが、軸としてあるのはフェミニズムだと思った。優生思想・性差別・家父長制に命がけで立ち向かう女たち。
大昔から続き、ようやくこの数年で問題視されるようになってきた、"立場が上の男に媚びたい男たちがおこなう女の献上"、それを容認しているとどうなるか……を闘い続ける数多の女たちと共に描く。
テストステロン値が高い白人男性だけで社会を運営するべき、とのたまったイーロン・マスクみたいな男が出てくるしそういう連中と闘争する話 -
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ミステリ作家養成講座の同期6人は、招待を受けて山奥の洋館「岨景館」に集まった。だが招待主の講師は姿を見せない。館内には斧、剣、銃など物騒な凶器の数々が展示されていた。やがて“処刑人“を名乗る人物からの宣戦布告を皮切りに、第一の殺人が起きる…
クローズドサークルで起こる連続殺人というベタだけど本格ミステリ好きには垂涎のシチュエーション。かの有名な名作『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせる場面もそこかしこにあり、先人作品へのリスペクトに満ちている。昨今流行りの特殊設定に頼らず、正攻法でクローズドサークルに勝負する心意気が男前。
ネタバレになるので詳細は伏せるが、登場人物が「作家」であることを -
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いまやそれぞれデビューしたかつてのミステリ講座の同期たちが集まった館で起きる惨劇とは─
な館ものミステリ。
非常にリーダビリティが高くおもしろかったです。前作は「鬼神の檻」がジャンル横断エンタメフェミニズムSFという怪作(めっちゃおもしろい)でしたが、新作はなかなか真面目な本格ミステリ。ミステリ部分で言うと○○ものは久しぶりに読んだなぁ。
ワナビー、デビューしてからの苦悩、と作家や作家志望の抱える繊細さが描かれるのが魅力で、登場人物たちもかわいげがある。
いやぁ、しかしこんなにカスな犯人は久しぶりに読みましたよ。
作中にSNSでの評価や売上が読者のバズりに依存するなどの描写があったけど、リアル -
Posted by ブクログ
第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『そして、よみがえる世界。』を改題したということですが、読み終えて真っ先に思ったのは、改題しない方が良かったのでは?ということ。
物語をストレートに表現していると思うのですが、なぜに改題したのか。
おそらく、物語のミステリー部分のネタバレになってしまうからなのかなぁ、とは思います。それでも「不在の生存証明」よりはシンプルでストレートでいいのになぁ。
物語のSF部分を評するには改題後の方がいいのかしら。
あ、主人公とヒロインについて言及していることにもなるからか。改題前だとヒロイン視点が強くなっているから、ということはある。
しかし、物語のすべての発端が