植木理恵のレビュー一覧
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セロトニンの減少が鬱の原因。
今、小学生の鬱が増えているという。
鬱の診断において、自己関連づけとは、根拠や関連性のないことの結果を、すべて自分のせいにする事。拡大思考とは、一人から注意を受けたことを、周り全体がそう思っているのでは、と思い込む事。疾病利得とは、自分が病気になると注目を集められるという心理。そんな兆候もヒントになるらしい。
対して、スクイグルや代理抗弁といった解決手法。というような事を本著から知ることができる。
自殺までしてしまう、させてしまうというのは、周囲の無関心も大きいだろう。この無関心を生む、大人の置かれている状況こそ、根本の癌ではないか。そんな事も考えさせられる -
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自分用キーワード
シロクマ実験(メンタルコントロールの皮肉過程) 「シロクマ」に気づけることは良いこと パニック発作/パニック障害 回避的コントロールではなくひとり実況中継を アルバート・エリス「ABC理論」 コントロール・イリュージョン ストレスマグニチュード 「ペルソナ」を多くもとう フォールス・メモリー・シンドローム 言語化することで理解が浅くなることがある(言語的隠蔽) 集団的手抜き 9点問題 「アメと無視」で人を伸ばす 間欠強化 スティンザー効果 二面性提示 アンダードッグ効果 ジョハリの窓 心理的リアクタンス 『カリギュラ』の反響 -
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臨機応変に生きることの面白さ
人は人を絶対に正しく見ることができない。
そんな意味深長な言葉から本書は始まる。
思えば、学生時代、なんでこの人はどうやって大学に入ったのだろうと思う人がいた。
社会人になってもそうだ。
しかし、選抜されている(はず)のだから、それなりに誰かの目はあったはずだ。
主観。
これなくしては人は人に見られない。
少し悲しくなったのが、どのレベルの人が一番早く結婚するかを調べた調査である。
美人が一番早く、次が不美人、普通、やや不美人ときてやや美人が婚期が一番遅い。
ってことはだな、私は......。
いやいや、そもそも美人かそうでないかも主観だ(と、自らを慰める)!
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Posted by ブクログ
入門書としてはとても簡潔で読みやすい。
心理学に興味を持った人にはぜひ手に取ってほしい。「人のこころがわかる」などの形容詞がついたシリーズよりは断然おススメ。
心理学という言葉でイメージするスピリチュアルな側面をバッサリ、その科学性を主張している点が評価できる。
残念なのは、本文中であげられている実験が「誰が」「いつ」「どこで」「何の目的で」行われた実験なのか一切書かれていない点。
新書として出版する以上やむを得ないとも思えるが、心理学に対して人々が持つ胡散臭さを払拭するためにも、どこのだれが行った実験なのかは調べればすぐわかるようにしてくれるとありがたい。
本当にこんな実験あったの?と疑問