あらすじ
小5男児が病院で首吊り自殺した。彼の心を蝕んだのは紛れもなく「うつ」だった。彼は決して特別な例ではない。気鋭の心理学者による「児童が抱える心の闇」衝撃の臨床ルポ
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本は前半で小学生うつの説明と具体的な症例がいくつか紹介されていて、後半で小学生うつに対する治療法がわかりやすく書かれていた。
非常にわかりやすく、簡潔にまとめられていて、理解しやすかった。
また、ここに載っているいくつかの治療法はすぐに使えて大人にも有効なものだったので、心理学に興味のある人はもちろん、いま心が疲れている人にも読んでほしいなと感じた。
Posted by ブクログ
セロトニンの減少が鬱の原因。
今、小学生の鬱が増えているという。
鬱の診断において、自己関連づけとは、根拠や関連性のないことの結果を、すべて自分のせいにする事。拡大思考とは、一人から注意を受けたことを、周り全体がそう思っているのでは、と思い込む事。疾病利得とは、自分が病気になると注目を集められるという心理。そんな兆候もヒントになるらしい。
対して、スクイグルや代理抗弁といった解決手法。というような事を本著から知ることができる。
自殺までしてしまう、させてしまうというのは、周囲の無関心も大きいだろう。この無関心を生む、大人の置かれている状況こそ、根本の癌ではないか。そんな事も考えさせられる一冊。