本間正人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あまり聞いたことのない話がたくさん載っている本でした。
「兵器価格は生産原価を基礎に、類似品の生産価格や従来の統計値、経験等に基づいて定価を算出し」て陸軍大臣が認可し、「兵器価格表」などを作成していたという。
現在価値に換算すると
鉄帽48,000円
三八式歩兵銃45万円
九九式軽機関銃675万円
九七式中戦車(武器除く)8億2,700万円
など(昭和16年)。素人目には高く見える。現在とは違って機械による大量生産とかないだろうし、そういう意味では妥当なのかもしれないが。
その一方で、兵隊の給料は安い。
二等兵乙だと月額約3万円(現在価値)で、現在の自衛隊の二等陸士16万4,700円と比べ -
Posted by ブクログ
普段、軍事作戦や政治介入の観点から主に叙述される日本陸軍を経理の視点から見てみるという切り口の面白い本。
専門性の強い分野なので、網羅的では無く、読者が飽きないようにわかりやすいテーマから説明している。
例えば、大蔵省とのバトル、日用品の単価、関特演を予算から見ると動員と、動員先での維持経費で現在価値で9兆円ともいう壮大な無駄遣いだったこと、陸軍省軍人のサラリーマンとしての仕事ぶり、食事や階級別給料、各種物資の調達と契約担当官の悲哀などなど。
その後、筆者の本業とも言える原価計算による価格算定方式や経理幹部の教育カリキュラム、経理組織の変遷などの話になるが、ここまで来ると専門的過ぎて素人 -
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セルフコーチングとは?というところから解説。
前半はやり方の解説があり、後半はケーススタディとしてOL、営業マンなどの登場人物がセルフコーチングする模様をストーリー仕立てで紹介している。
急に軽い小説のようなものが始まるのでびっくりしたが、登場人物の名前がイメージがすぐに浮かぶようにテレビタレントをもじってあって面白い。
そしてこのケーススタディで実際セルフコーチングしてる人の思考の流れを掴めるので侮れない。
まずは自分の強みを振り返ること。そして過去はどういう風に解決してきたか?選択肢を増やすには?その他には?そのためにどう動くか?と自分に質問し導くのがセルフコーチングだと言うことが学べた。 -
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"コーチングを知らずして、マネジメントを語るなかれ"(p12)と冒頭で筆者が言っているように、いまの日本社会でコーチングを活用せずに部下のマネジメントを行うことは少なくなってきたと言っても過言ではないだろう。
いつでも相手方に寄り添って応対し、感情的にならず至って理性的に対処することが求められるのだ。
コーチングする相手はいつも理性的に対処しているとは限らない。
感情と感情のぶつかりは不和や不信を生む。部下の指導や育成に不和や不信があったらうまくいくものではないと思う。
日経文庫だというので、かなり固い内容で占められているのかと思いきや、殊の外読者に寄り添って(笑)手法や -
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本人の潜在的な能力を引き出すコーチングは以前から注目してきたことであるが、これを教育の現場でどのように活かそうかと私は今考えている。本書はビジネスの場面を想定して書かれており、事例はすべて職場であるが、それでもコーチングの基本が書かれている点において十分に応用可能である。
入門書であるので網羅的な説明があるが、一番参考になったのは後半の第7章のケーススタディである。理屈以上に初心者にとっては具体的に知ることの方が全体を掴みやすい。本書は新書サイズであるにも関わらずこの点があるところが評価できる。
さて、教育への応用であるが、まずは個人指導の時間をとること、そして個々の生徒の現状把握が欠か -
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おもしろい。
5歳児のコドモと同じだと思えば腹もたたないってもんだ。
だいぶ前に自分で描いたマインドマップ。
ある人を幼稚園児にみたてて
かいたら、なんだかかわいくなってきて
怒りや、イライラがすっかりなくなった。
僕のことみてみて、
俺ってすごいでしょ、
もっと感謝してよーなどなど。
5歳児だと思うとわかりやすいや。
丸投げする上司の下にいる場合。
できないことは、部下に投げ人望ゼロ。
これは怪我の功名、逆に部下が成長する、と。
なーるほどね。
あと、面白いのは、
僕って低血圧なんですよね、
って平気で遅刻するとか。
会社だけしゃなくて、家庭バージョンもあり。
いるいる、って思って笑える。
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「泣く子もほめる!「ほめ達」の魔法」に引き続き勢いで一気に読んでしまいました。
この本は全五章で構成されています。第一章は導入部として褒める事が出来ない人の分析や褒め上手は得だという理由付けが書かれています。第二章は、基本原則が書かれており、「正しいほめ言葉の六原則」、「ほめ上手になるための四つの心がけ」という形でうまくまとめられています。
第三章は実践編で、「成績が悪い部下を褒める」などケースバイケースのポイントを解説しながら褒め方が書かれています。
第四章と第五章は「覚えておきたいほめ言葉Ⅰ・Ⅱ」となっており、ほめ言葉とその解説が書かれています。時と場合によっては、ほめ言葉になったりならな -
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「叱り方」に付いて書かれた本書。
サブタイトルにもあるが「コーチングの第一人者」の視点から、怒ると叱るの違いを紐解き、叱り方のパターン、実例に即した叱り方の例、最後に更なる「叱り上手」になる為のポイントがまとめられている。
日頃「叱るコト」に中々向き合わないと想うが、本書を通じて「自分の叱り方」を見つめ、カイゼンして行きたいと感じている。
個人的には「叱り方の事例」が芸能人"風な"感じになっており「この人ならこんな感じで叱るよねー」というところから「人に寄っての叱り方、違い」が感じられて良かった。
自分ならどう受け止めるか、更にチームメンバーならどう受け止めるかを読み合わせて対話すると、更な -
Posted by ブクログ
ネタバレ質問家 マツダミヒロさんの子供の「やる気」に対する質問集。
この方は「魔法の質問」からやる気、きづきを引き出すことを生業としている方です。本書では、ぐさっと来る質問があり考えさせられます。
本書では、
どんな答えもすべて正解
答えは全部「そうだよね」で受け止める
答えはださなくてもいい。考えることに価値がある
として子供たちに質問することで子供たちの世界を広げるといってます。
一番、ガツンと来たのが
「今日楽しかったことは、なにがあった?」
の質問。
「なにか」ではなく「なにが」がポイント。このニュアンスの違いは驚きです。
たしかに、自分は「なんかあった?」って聞いていました。楽しいこと -
Posted by ブクログ
ダイレクトに質問そのものが書かれているので、共感できる部分とできない部分が混在していますが、新しい発見もありしました。誰もが薄々気づいている事も多いのですが、ここで重要なのは、行動に移し続け、習慣化する事であるのは言うまでありません。
ありがとうございます。
以下、本書で共感した箇所です。
(page.9)
一般に、親から子どもに対してのコミュニケーションは、「指示」「命令」「詰問」になりがちです。しかし、指示や命令、詰問は、子どもの選択肢を「減らす」ことになるのです。
(page.16)
子どもに問いかけるということは、じつは親であるあなた自身のあり方が問われていることでもある