久真瀬敏也のレビュー一覧

  • 京都怪異物件の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    ネタバレ

    古くから京都に伝わる、怨霊や御霊信仰、神社が災害伝承と絡みあってストーリーが進んでいき、非常に読み応えがあって面白かった。

    不動産鑑定士と災害伝承研究者という珍しい組み合わせの姉弟が、専門的な知識を節々で出してくるが、大学生である主人公を挟むことによって噛み砕いた説明となって読みやすく研究の面白さを感じられることが出来た。キュウリの話も初耳でした!面白い!

    特に大学教授の先生が、好きな分野になると、途端に早口になってすごい速度で深い知識を出してくることは経験があったので想像しやすかったな・・・

    序盤で最上川の例えを用いて洪水対策の必要性の種をまいた後に、後半になってその洪水対策を京都の川

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    2024年12月09日
  • 陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義

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    ネタバレ

    ザシキワラシの家の仕組みがにあたたかさを感じる。
    失われなくてよかった。

    良い校長先生。
    小学生の時には良さが分からなくても大きくなったら良い人だったなとなるような校長先生。

    恋先生が本気で嘘だから問題ないと言ったのが怖い。

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    2024年08月18日
  • 大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義

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    ネタバレ

    想像がつかない話から始まる。
    けど説明を聞いたら意味が分かって面白い。

    河童の万能薬も宝の井戸もバレたらただではすまないし、悪いように言われたら終わりで。
    けど、どちらもその人達のおかげで沢山助かったわけで。

    良い事をいっぱい広めて良い事が増えるようにとした事が悪い事をしたのではと思われるのはどうしようもないですね。
    心に余裕が無かったからしょうがないですませられない。

    大変な状態の時に無条件に信じるのは難しいのかもしれないけど、もっと知ろうとかしていたら河童の万能薬の時も、宝の井戸の時も隠さずに出来たんですかね。

    椎名さんが井戸に入る時の「いつかやると思ってました」は笑ってしまった。

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    2024年07月21日
  • 京都怪異物件の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    時々出てくるジェネレーションギャップにふふってなる。10年で大分変わりますからね。

    神隠し・神戻しがあったから守られた人、育った人がいるんですね。
    実態を知らなかったらとんでもない怪しい事ではと思うけど知ったらありがたい。

    地面を踏み固めるためにって伝わるんじゃなくてにぎやかなのが好きで伝わってるのがいい。
    後に残りやすそうな伝わり方。

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    2024年07月17日
  • 両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    ネタバレ

    不動産鑑定士を初めて知った。

    梅沢さんが最初の講義の後すぐに桜咲准教授を問い詰めなくて良かった。
    椎名さんが居たのはたまたまだけど、そのおかげで関わる時間や学ぶ時間が増えて何故って考える事が出来たから桜咲准教授の話をすんなり聞く事が出来たんだろうな。

    三つの風はいいですね。
    大切な事を覚えやすく分かりやすい。

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    2024年07月16日
  • 両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    とてもおもしろかった。
    話のテンポがよく、短めの本だがきれいにまとまっていて満足度が高い。
    次のシリーズも読みたいと思う。

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    2024年06月23日
  • 京都怪異物件の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    舞台が京都!寺社の立地やお祭りについては防災の観点で考えたことがなかったから興味深かった。今回は仕事兼旅行で舞台が大学ではなかったのも楽しかった。出てきた寺社仏閣全部回りたい。

    お勧めしてくれたフォロワーさんに感謝。

    日本史を履修していればもっと話に入れたのだろうなと考えると日本史を履修していなかったことが悔しい。

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    2024年03月19日
  • 京都怪異物件の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    前作が面白かったので、迷わず選択。作者としてはミステリのつもりで書いているのかも知れませんが、「不動産鑑定」のために歴史的な「伝承」を活用する、という話だし、今回は特に土地の価値にフォーカスされているので、お仕事小説としてジャンル分けしてみた。

    基本的なフォーマットは前作と同じ。地名のこと、寺社や祭にまつわる「解釈」の話、天下人の「土木に関する慧眼」...などなど、面白いネタをこれでもかと詰め込んであり、本作もとても楽しく読めた。惜しむらくは、登場人物のキャラがみなマンガっぽい(狙いかとは思いますが)上に、美味しんぼばりにみな物わかりが良くて(^ ^; 善人ばかり出てくるウソっぽさよ(^ ^

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    2023年10月30日
  • 京都怪異物件の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    自分が好きな土地、京都が舞台。
    京都には多くの寺社があり、多くの祭りがある。
    それができた経緯や、祀られている神々の逸話なども好きだが、この本で書かれているような民俗学見地からの考察も面白いな。
    鴨川デルタの考察(下鴨神社や、上賀茂神社含む)は、目から鱗だった。
    たしかに!!!

    でも。。
    今やアスファルトに囲まれた地面。
    民俗学的見地で紐解いた「そこに作られた理由」は、ほぼ効果のないものになってやいませんか?と、読みながら思ったけれど。

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    2025年11月12日
  • 両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    面白かった。
    民俗学、妖怪、災害、土地の伝承、その全てに興味があったので、これはぴったりの作品。

    桜咲の解釈を聞いていると、なんだか、本当に民俗学を勉強しているような感覚になる。
    鬼怒川のくだりもすごく面白かった。

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    2025年11月03日
  • 陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義

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     今回は実際に簡単な日常ミステリー的な流れもあり、いつもどおりの伝承を解決していく話しもあり、そして、ハートフルな場面もありで楽しめました。
     ラストの話しは本当なのだろうか。気になるところです。楽しかった。

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    2025年10月09日
  • 大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義

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     桜咲准教授が、不思議なできごとを民俗学的な解釈から解き明かしていく小説、3作目。今回もいろいろな解釈はできるものの、上手くまとめて、興味深い話が読めました。いろいろな解釈はあれど、その謎が上手く説明された時は、感心します。

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    2025年10月07日
  • 京都怪異物件の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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     名前や地理、そして神社などから防災の装置を読み取るのがとても面白く、こじつけ的な部分はあれど興味深い考察が続きました。物語として読むよりも、民俗学的な立ち位置から町についてYouTubeがずんだもんだ等を介して話しているようなイメージで読める小説でした。

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    2025年10月05日
  • 両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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     謎のインパクトは少ないけれど、作中でいろいろと蘊蓄を話してくれるところや、キャラは立ってて面白かったです。そして、読みやすい。仮説については私の意見と違うところもあれど、そんな考え方もあるんだなと思えるものでした。

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    2025年10月03日
  • 両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義

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    伝承文学、妖怪などは私の好物です。

    元々文学部、日本文学専攻で特に古事記、説話辺りを学んでいたのと関連して歴史や妖怪なども触っていた。
    そのためこういった内容の本はかなり好き。妖怪といてば水木しげる、小説でいえば京極夏彦があがる。
    京極夏彦は重厚な内容に深い専門的知識と広がっていく世界観が非常に良い。鈍器として使えると言われている京極夏彦の作品だが飽きないのはその没入感と圧倒的な知識量に飽きがこないためであろう。
    閑話休題
    この作品は一方読みやすく、そんなに妖怪、伝承文学などに興味がなくとも読みやすく、面白い作品なのではないかと思う。
    分かりやすい所を分かりやすく説明していてストーリも分かり

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    2025年09月20日
  • 遺言書を読み上げます 血統書付きの相続人

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    なかなか普段接することの無い遺言書。
    本作で色々読めて面白かった。

    そもそも「いごんしょ」なんてところからなるほどと思った。

    様々な要望を遺言書に残したい依頼者のために、脱法的な手法を使ってでも希望に100%応える弁護士が主役の本作。
    脇を固めるのはそんな弁護士に憧れるパラリーガル。なかなかいいコンビ。

    依頼者の要望は様々で、それにどう応えるのか。読んでいて面白い。現実性は置いておいて、作中ではなるほどと納得させられるし、万事上手く収まるのがいい。

    作中の時間軸での過去にも色あったようだし、シリーズ化されて次作以降を期待したい。
    それくらい面白かったです。

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    2025年09月03日
  • 遺言書を読み上げます 血統書付きの相続人

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    相続問題を専門とする弁護士事務所が舞台。
    【脱法的】なことはするけど【違法】なことはしない…日本語って難しいな。一見強引だけど、依頼者の遺志を叶えるため数々の困難を解決する竜胆弁護士がカッコ良い。ペットに全財産を相続させたい老人やストーカー問題、受け取り拒否の依頼人に納得して相続させる方法など扱うテーマも面白かった

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    2025年08月13日
  • 陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義

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    両面宿儺、京都、江戸ときて河童。民俗伝承や妖怪を土地の歴史に絡めて読み解くというのに不動産鑑定士という要素を足したのは面白い。Q.E.D.をライト文芸でやろうとしてる感じ。

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    2025年05月04日
  • 陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義

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    第4弾

    イケメンの言うことには、説得力あるか…
    隠れファン多そうな桜咲竜司准教授。
    妖怪防災学を担当!
    災害伝承と妖怪を結び付ける。

    災害伝承とは、過去に発生した災害の記録や教訓を後世に伝えること。文章や絵画、民話やことわざ、石碑やモニュメントなど、さまざまな形で伝承される。
    まぁ、ここでは、妖怪メイン。

    禁足地(お化け出るから近づくな、神聖な場所などなど)みたいなとこは、行かないことによって、災害が起こることを防ぐ効果がみたいな。

    要は「災害伝承」という観点から神話や妖怪伝承などを解釈し、「神や妖怪、怪異現象の中には、過去の災害の脅威を象徴しているものがある」として、それらの記述を将

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    2025年02月27日
  • 大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義

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    第3弾!

    結構、このシリーズ好き!
    伝説を伝説のままに終わらせてくれないのは寂しい気がしない訳ではないけど…

    地名や伝承の中にある真実!
    あくまでも、作者の考えなんかもしれんけど、説得力はある。
    でも、地名とか伝承に残るって事は、何かがあるんやろな。
    妖怪なりに、姿を変えて、長い年月伝わっている。
    今回は、あんまり災害には、関連は薄そうな気もするけど、伝わって来た話の真実に辿り着く過程は同じか。

    今回のメインは、
    「河童のミイラ」
    病気を治すにも、真実を話すのには…
    こういう風にか出来なかったのか…
    今なら問題ないにしても…

    「小豆あらい」(マメちゃんとは無関係)
    災害時に起こる風評被

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    2025年01月10日