久真瀬敏也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
民俗学的観点から防災学を伝えていくという、また新しい感じでした。確かに妖怪そのものではなく、そこに隠された事柄を伝承させていくことは本来先人たちの考えていたことなのかと、納得してしまいました。
論文の盗作疑惑を探るため、桜咲准教授に近づきながらも大好きな民俗学の授業で新たな知見を得て生き生きしていく姿がとても素直で良かったです。盗作疑惑を含め事象から踏み込んだ考察にて理解を自身に落とし込んでいくのは、民俗学的なことだけでなくどの分野でも言えることですね。
桜咲准教授が何度も唱える3つの『風』はとてもわかりやすいです。
新たな民俗学シリーズが楽しみです。 -
Posted by ブクログ
これはまたジャンル分けが難しいな(^ ^; 普通のミステリ要素もあるし、歴史ミステリ的でもあり、お仕事小説でもある(^ ^ 二冊前に読んだ「鬼」の本からの流れで、鬼の勉強にもなるし...
また、私の父方の祖父が民俗学者だったということもあり、個人的にものすごく興味のあるテーマと内容で、小説なんだけど「教養書」として読んだような(^ ^;
実際、一冊通して「小説成分」は薄めな印象。昔から残る地名について、伝えたいことがあるんだが、ただ教養本として書いてもなかなか読んでもらえそうにないので、小説の体を取った...というような印象を受けた(^ ^;
イケメン若手准教授と、色っぽくもバリキャリの -
Posted by ブクログ
鬼怒川の名前の由来から入る導入が上手い。馴染みのある川だから気になってしまう。もともと民俗学には興味があったので、一気に読めました。
桃太郎、河童、両面宿儺の民俗学的な考察。どれも面白い。堤防の話も興味深かった。堤防の上で慰霊祭をすることによって、大勢の人が集まるから踏み固められてより強固な堤防になる。信玄賢い。感心しました。
生まれ故郷が所沢なので、ダイオキシンの事はよく覚えています。でもその時はもう住んでなかったので、風評被害があった事は知らなかったな。まだ幼かったし。でもこの事によって全く違う人生になってしまった人達は確実にいるんだよな。風化しないよう忘れずに居続けるのって難しい。