C・A・ラーマーのレビュー一覧
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ネタバレ4.5くらい。面白かった。
多視点なところやクローズドサークル具合、因縁などは『そして誰もいなくなった』を彷彿させる。特にそれぞれ山荘に向かう時の場面とか。
トリックやアリバイについてはそんなに。それぞれ皆がどんな嘘をついているか、どんなことを隠しているか暴いていく話だった。
多視点でそれぞれが情報を握っているので、読者としてはそれをどう繋げるか大変だった。情報共有しようにも取捨選択や伝言ゲーム状態になったりするので。
山火事というクローズドサークルの作りも良かった。崖の橋が崩れて~や落石で~はあるあるだと思うが山火事は避難すべきかどう避難すべきかで考えることが多い。
面白い舞台装置だ -
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人気シリーズとのことで、早くも第四弾が読めてとても嬉しい。
今作は山荘!由緒正しきクローズド・サークル!!
わたしは“嵐の山荘”ものが大好物なので、好きなシリーズでそれがくるといつもより期待を膨らませてしまう。
しかも、今作からブッククラブに新メンバーが本格的に参加し、シリーズとしても新たな展開があるだろうなと思って、わくわくして読んだ。
期待に違わず、とっても面白かった!
ブッククラブの「初期メンバー」は相変わらずのキャラクターで、わたしはシリーズを通してアリシアにとても共感することが多いのだけれど、今作では妹のリネットの知られざる悩み(残念ながらリネットのような経験をしたことがなく、共感 -
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本好きのミステリ読みにはいろいろな意味で楽しめる、コージーミステリ。
コージーミステリって厳密にはどういうもの?っていうのは分かってないけど、どこかで「お茶とお菓子と共に謎を楽しむ」みたいなことを見たことがあって、その定義(?)に照らすならばまさにぴったりといった作品だった。
日本で言うところの読書会?のようなものという認識をしているのだけれど、外国だとブッククラブというのは浸透している文化なのだろうか。特にイギリスの小説でよく見るような気がする。
物語は、ミステリ、特にアガサ・クリスティーが大好きな姉妹の姉の方が何の間違いか純文学系のお堅いブッククラブに迷い込みむ(のちに理由も明かされる -
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ネタバレクリスティ好きな私は、文句なしに楽しめた!
仲の良いフィンリー姉妹、その姉アリシアが主催する「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」。そのメンバーの1人が失踪し、メンバー全員で行方を探すことに。ところどころ散りばめられる”手がかり”と、バックグラウンドにあるクリスティの作品。ミッシーはミスマープルっぽい観察力の持ち主で、フィンリー姉妹は2人でタペンスのような役どころ。そしてメンバー全員で灰色の脳細胞を働かす。最後までクリスティにこだわって、なるほど〜と納得の結末でした。
ところで作中にある「青列車の謎」はクリスティ自身も納得がいっておらず、評価も低いとの事だけど私はかなり好き。クレアも言っているよ -
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マーダー・ミステリ・ブッククラブのシリーズ3作目。
メンバーが集まっていた上映会で事件が起こり‥?
ミステリ好きで特にアガサ・クリスティが大好きな人が集まっているブッククラブ。
アガサ・クリスティの「白昼の悪魔」を映画化した「地中海殺人事件」を野外上映会でやると知り、皆で鑑賞することに。
そこで、さっきまで元気だった女性が死んでいるのが発見される。
夜で暗いとはいえ、周りじゅうに人がいる所で?
という謎。
目と鼻の先で起きた事件に、メンバーは気負い立つのでしたが‥
ブッククラブ主催のアリシアは、編集者。
今は刑事のジャクソンと付き合っています。素人捜査には難を覚えつつもアリシアとは喋るジ -
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ネタバレ山火事で孤立した山荘に取り残されたブッククラブのメンバー、迫り来るタイムリミットと、クローズドサークルミステリーの王道とも言える設定。そしてさらに、ブッククラブが今回選んだ本はアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』。それだけでもワクワクしないはずがない。
主人公はブッククラブ主催者のアリシアだが、彼女の視点に絞られないのでそれぞれの思惑が渦巻く様が巧みに表現されている。ある意味これは好みが分かれる書き方だと思う。
クローズドサークルミステリーと言えば、息の詰まるような閉塞感や次に誰が犠牲になるか分からず登場人物たちが疑心暗鬼に陥るような展開が特徴だが、少なくとも犯人と犠牲者は新参者か山 -
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マーダー・ミステリ・ブッククラブシリーズ第二弾。アリシアとブッククラブの愉快な仲間たちが乗船したクルーズ船で事件が発生する。序盤はアンダースに対するアリシアの言動に正直辟易。それでも個性的なメンバーが揃っているお陰でテンポよく和やかな旅が進んでいく。
客船という究極のクローズドサークルだが、ブッククラブの面々だけでなくサラミ姉妹など個性豊かで賑やかな雰囲気なので陰惨さはあまりない。タイトルからも分かる通りアガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』をオマージュしており、ネタバレが含まれているので注意が必要。
「こういう時こそ少年探偵団の出番だ!」的なノリが良い。メンバーのどのキャラクターも好