出口保行のレビュー一覧
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自分自身、親に恵まれなかったという思いがあって手に取った。この感情は本当にそうなのかな?私が自責から逃げているだけなんじゃないかな?とふっと思って。
もちろん自分の良くないところが全く無いわけではない。けれどやっぱり心当たりがある事がちらほらと。
周りの子の家と比較してなんだかおかしいと思っていたあの頃にこそこの本を読みたかった。
そして、より一層子供は持てないと感じた。かわいいだけの世界じゃない。そんなのはちょっと考えればわかる。
ひとりでトイレができない、食べるのもできない、散らかし放題。
けれど、それだけじゃなくて、本当の意味で人をひとり育てるというのは難しいことなんだと考えさせられた -
Posted by ブクログ
ネタバレ少年鑑別所などで非行少年・犯罪者の心理分析をした筆者により書かれた、犯罪心理学×子育てというテーマの1冊目。2冊目を先に読んで興味深かったので手に取った。
非行少年たちの事例から、「みんなと仲良く」「早くしなさい」「気をつけて」「何度言ったら」などのよく言いがちな一言が持つ危険性を解説している。
前提として子育ては外野が口出ししにくい性質を持っているため、確証バイアスが働きやすい。
夫婦間で子育ての方針について話し合う機会を設けていれば気付きも得られていいが、最悪なのは夫婦ですり合わせできておらず子育て方針が違うこと。少年院に入った子の保護者アンケートでは、子育ての問題として「夫婦間で子育 -
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ネタバレ事例(改変済)とともに一つずつポイントを述べていく形でわかりやすかった。子どもが大きくなったらまた読みたい
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子育ては確証バイアスが働きやすい
→定期的に方針を見直すことが大事
方針を変えたら子どもに伝える、勝手に変えない
夫婦の方針が一致していない家が多い
短所は裏返せば長所なので、ダメ出ししたらフォローする
心理的報酬は物質的報酬よりアンダーマイニング効果を発生させにくい
結果より、プロセスや意欲を褒める。ご褒美を渡すときは親自身も嬉しいことを伝える
レジリエンスを育むには、失敗して落ち込み、そこから回復するのを繰り返すこと。子どもが落ち込んだときに親も一緒に落ち込まない。 -
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借りたもの。
犯罪心理学者が、法務省で出会った犯罪者の傾向から、家庭環境からの影響……親からの教育――親が“良かれと思っていった・やったことが子に「呪いの言葉」となったもの――についてまとめたもの。どうすれば子どもが社会不適応を起さず、幸せに生活していけるのか?
各章では、犯罪や非行の事例を挙げ、親の教育がどうして犯罪や非行に繋がったのかを解説し、ではどうすれば良かったのか?――ifの話ではなく、これらから得られる教訓を提示している。
「よかれと思って」は親の自己満足にすぎない。
親の「確証バイアス」によって一方的な押しつけになっていないか?
親は親で、子育て方針が一致しているか……一致し -
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ネタバレ本書『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』は、親が「よかれと思って」行う言葉や行動が、実際には子どもにとって逆効果となることを警告しています。アドラー心理学の観点から見ると、すべての問題は人間関係の問題であり、特に親子関係においては、親の期待や価値観が子どもに与える影響が大きいことが強調されています。
■アドラー心理学と本書の関連性
1. 人間関係の問題
アドラー心理学では、すべての問題は人間関係に起因するとされています。親が子どもに対して持つ期待や価値観が、子どもの自己肯定感や自立心に影響を与えることが多いです。本書では、親が無意識に行う「属性付与」や「期待」が、子どもにとっ