出口保行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【 自分の子育てを振り返るきっかけ 】
きちんとした子育てとは?正しい子育てとは?自分は大丈夫、という一種の呪いを解いた気分。
誰しも大切な我が子を犯罪者にしたいとは思っていないでしょう。ですが、大切に思って子育てをしても、犯罪者になってしまう子が残念ながらいます。その事実を知れたことにまずは感謝です。「親の愛」と「子どもの気持ち」のすれ違いを実感しました。
自分は大丈夫、とどこかで油断していました。そんなことわからないのにね。今後は、子育てをしながらも、「今の声掛けは、関わり方は、どうだっただろうか」を問い続けたいと感じました。
一方的ではなく、子どもと対話をしながら、子育てを楽しめた -
Posted by ブクログ
子育ての失敗事例を多く見てきた。
心理分析の方法とは、主に(面接) (心理テスト) (行動観察)の3つ。
親が厳しいと感じる理由。
適時性の問題。
例えば、金城さんの庭の木になっている。果物勝手に思いで帰ってくることを繰り返したので、お宅のお子さんが親が注意を受けた。そこで初めて気づいた親はお前何やってんだ。そんなこともわからないのか謝ってこいと叱りつけます。
こうなる前に一緒に金城散歩しながら、果物がなっていて、美味しそうだね。でも勝手に取ってはいけないよ。などと会話していれば、こうがならなかったでしょう。
そもそも社会のルールを教えられていないのに、間違ったことをして走ってから始めて叱られ -
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自分の思考や感情は口にしなくても相手に伝わっている、という思い込み。これを透明性の錯覚と呼び、認知性バイアスの一種であり、甘やかされて育った子供に多く見られる傾向がある。きちんと言葉で伝えることを促す必要がある。
自分のことは言わなくてもわかっているだろう、と思うのに他人の内面はわからず、空気を読むこともできない。これも甘やかされて育った子供によく見られる特徴だが、ここで大事なのは共感性を高めることてす。共感性を高めるには人の気持ちを推測する練習を積むことが大事です。
子育ては過保護型、高圧型、甘やかし型、無関心型の四つに分類されるが、これらのバランスをとることが望ましいが、現実はなかなか難 -
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分かりやすく、大変読みやすかった。「主観的現実」や「確証バイアス」など、難しそうな言葉も、つまりどういうことなのか解説してあり、抵抗なく読み進めることができた。
子どもが犯罪につながるまでの具体例も非常にリアルで、人間関係のもつれなどから追い詰められるのは、どんな人でも陥ってしまう可能性のある状況だと感じた。
最後の「ロールレタリング」は感動した。自分で自分役と親などの相手役をひとりで行い、手紙を交互に書いていくというもの。お互いの気持ちを言語化しているうちに、胸につかえていたものが取れ、さらに客観視できるようになるのかなと思った。
全体的に、親がどのように子どもに関わるべきかを考えるヒ -
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子どもがいる身としては、とても興味深く読ませてもらいました。
急げ〜!
嘘はよくない!嘘つかれると嫌だよ
がんばれ!
何回同じこと言わせるの!
気をつけて!
ってよく言っちゃってる…めっちゃダメな親や…とかなり落ち込みました。
良い方向に転換するために、じゃあどう言い換えればいいか?まで提案してくれているのが嬉しいところ。
でも実践は中々難しくて、やろうとすると言葉が出てこずしどろもどろ…(脳内であっこのまま言ったらダメなんだった〜なんて言えば…とかをぐるぐる考えて中々出てこない)。気をつけ始めると胃が痛くなり、今まで言いたいままいって私ストレス発散してたんだな、と実感。それだけのストレス -
Posted by ブクログ
やはり子どもの非行のほとんどは育て方や家庭環境に起因すると言っても過言ではない。もちろん本人の気質やその他の外的要因が理由のケースもあるだろうが、幼少期の愛着形成が適切であれば踏みとどまれることが多いように思う。自分の子育てが行き過ぎていないか、常に振り返り反省、改善を心がけること。本書に出てくる過保護タイプ、高圧タイプのように、子どものためを思っているので自分は間違っていないと思っている親に気づきを与える場を作れないものだろうか。◯歳◯ヶ月児健診のように、親として大きく道を踏み外していないかチェックされるような機会があってもいいのに。