福本伸行のレビュー一覧
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購入済み
逸した設定、リアルな流れ
設定は常軌を逸した世界だが、与えられた状況で主人公の知恵による理屈を通した活躍が面白い作品、のはず。アニメは見た。しかし、1巻では活躍の場面がなく、若干宣伝効果が乏しい気がする。絵は普通のマンガより期待できない。個人的には好きだが、売り方が難あり、に見える。1巻でも良いと思えるなら薦められる。
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Posted by ブクログ
「勝つものは勝つべくして勝っているのだ。勝つってことは具体的な行為の延長線上にある確実な未来。必然。当たり前のことなんだ。」
「悪魔はみな優しいのだ。感動や優しさに惑わされるな。」
「正しいことは本当に正しいのか?正しさとは都合や。あるものたちの都合にすぎへん。正しさを振りかざすやつは、それはただおどれの都合を声高に主張しているだけや。」
「死すべき時を知らざる人は、生くべき時を知らず。」
「不合理こそが合理。あらゆる人間が参加する以上、そこに理を求めるのは不可能。」
「あの不可能ってのは何だったんだ?結局わしらは何の意味もなく、自分を見限ってたって事じゃないのか?俺たちの敵はここ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ気になったところをメモ。
■30になろうと40になろうと奴らは言い続ける…。自分の人生の本番はまだ先なんだと…!「本当のオレ」を使ってないから今はこの程度なのだと…。そう飽きず、言い続け、結局は老い…死ぬっ…!その間際、いやでも気が付くだろう…。
今まで生きてきたすべてが丸ごと「本物」だったことを…!
・“本当の自分”を使おうと使うまいと、貴重な人生の1日1日は無慈悲に過ぎ去っていく。「やってくるこの毎日が“人生”だと知っていたら!」とはスウェーデンのことわざだが、利根川の言う「人生の本番」も先にあるものではなく、今まさにこの瞬間なのだ。
・あなたは“本当の自分”を使って毎日を“真剣 -
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弩級のSM漫画
カイジは和也の仕掛ける陰湿なゲームに翻弄され、肉体と精神を極限まで追い詰められる。
和也の行動はもはやギャンブルを超え、支配と屈辱の快楽に溺れる異常者のそれだ。
読んでいて気づく――これを楽しめるあなたは、間違いなくドSの変態だ。
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無料版購入済み
ド級の変態SM本
一見、派手なギャンブルバトルが期待されるが、読み進めるうちにその本質が露わになる――なんとも変態的なSM漫画だったのだと気づかされる。
読んでいて辛くなる。カイジの「勝負の連続」というテーマが、こんな形で歪むとは。
人生の決断が、ただの加虐欲の餌食になる絶望感に、胃が痛む。
エンタメとして楽しむか、精神衛生上避けるか――それが勝負の始まりだ。変態SMの仮面を被った、痛辣な一冊。