福本伸行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「勝つものは勝つべくして勝っているのだ。勝つってことは具体的な行為の延長線上にある確実な未来。必然。当たり前のことなんだ。」
「悪魔はみな優しいのだ。感動や優しさに惑わされるな。」
「正しいことは本当に正しいのか?正しさとは都合や。あるものたちの都合にすぎへん。正しさを振りかざすやつは、それはただおどれの都合を声高に主張しているだけや。」
「死すべき時を知らざる人は、生くべき時を知らず。」
「不合理こそが合理。あらゆる人間が参加する以上、そこに理を求めるのは不可能。」
「あの不可能ってのは何だったんだ?結局わしらは何の意味もなく、自分を見限ってたって事じゃないのか?俺たちの敵はここ。ここに巣食う、自分はこの程度だっていう思い込み。幻想だ。」
「赤木にとって前へ進もうとする願いだけが人生の熱だった。無念が願いを光らせる。だから赤木は愛していた。無念を。」
・・・とにかく自分が持っているイメージ、理想。それに向かって前に進もうとすることが人生の熱であり、人間たらしめるか。くぅ。素直にかっけぇ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ気になったところをメモ。
■30になろうと40になろうと奴らは言い続ける…。自分の人生の本番はまだ先なんだと…!「本当のオレ」を使ってないから今はこの程度なのだと…。そう飽きず、言い続け、結局は老い…死ぬっ…!その間際、いやでも気が付くだろう…。
今まで生きてきたすべてが丸ごと「本物」だったことを…!
・“本当の自分”を使おうと使うまいと、貴重な人生の1日1日は無慈悲に過ぎ去っていく。「やってくるこの毎日が“人生”だと知っていたら!」とはスウェーデンのことわざだが、利根川の言う「人生の本番」も先にあるものではなく、今まさにこの瞬間なのだ。
・あなたは“本当の自分”を使って毎日を“真剣”に生きているだろうか?
■責任をとる道は…、もっとずーっと地味で全うな道…。
・『責任』を取るというのは、端的に言えば、『失敗から学ぶ』ということ。
・過ちが起きた経緯、その原因、それによって被った損害、解決に向かっているか否かの現状、最善の対応、損害に対する賠償…自分が犯した過ちに関するすべてを把握し、検討し、反省する。そして、二度と同じ過ちを犯さないようにし、過ちを挽回するために全力を注ぐ。それは謝罪して罰を受けいれることより、はるかに地味で苦しい作業だ。しかし、責任を取るという行為はその中にしかない。
・神に祈っても、櫂の手は休めるな。
■目先を追うなっ…!その場その場の状況で動くなよ。
いい加減、気が付けっ…!耐えることなくして勝利はないんだっ…!
・長期的なビジョンや計画を持てない人間ほど、目の前の誘惑やトラブルに弱い。明日の後悔よりも今夜の一杯、1時間の復習よりも1時間の惰眠、定期的な貯金よりも当たれば大きい宝くじ。
■奴ら…、可能性を見ていない。気持ちが状況に押し潰され、僅かだけどまだ皆に残っている勝ちへの道を閉ざしているんだ…、自分から。
言っちゃ悪いが、奴ら正真正銘のクズ…、負けたからクズってことじゃなくて、可能性を追わないからクズ…。
■自分で辿り着いたアイディアは本人にとっては格別でのぉ…。大した考えでなくとも大変な閃きに感じられ…、何の吟味もなく、あっさりそれに沿おうとする…!
疑い続けること…、不安であり続けることが…、ギャンブルで生き残るために最も必要な心構えなのに…。
素人ほど、それをすぐに捨てる。言い換えれば、すぐ…、肚を括る。
・どれだけ考え続けることができるか、それが勝負強さにつながる。
■「明日からがんばろう」という発想からは…、どんな芽も吹きはしない…!
明日からがんばるんじゃない…、今日…、今日だけがんばるんだっ…!今日がんばった者…、今日がんばり始めた者にのみ…、明日が来るんだよ…!
・頑張らなかった今日はやがて昨日になり、頑張るはずの明日が今日になったとき、怠惰な心はまだ言うだろう。「明日から」と。
・「『明日は、明日こそは』と、人はそれを慰める。この『明日』が彼を墓場に送り込むその日まで」
・今日できなかった大変なことが、どうして明日になったらできるというのだろう?
■オレは…、オレに依って立っている…!
自由…、そう…、これが自由だ…!
自由は…、何でも出来る事じゃないっ…!
自由とは自分に由ることだ…。
・自由とは自分のやりたいことを何でも好き勝手に振舞うということではない。精神的にも経済的にも、誰にも頼ることをせず、すべての選択を自分の意志と責任で決定できること。
・できることが限られているのは、今の自分の力がそこまでしかないからに過ぎない。それがイヤなら自分の力を伸ばせばいい。
・自分によって生活のすべてが決まるから現実(リアル)なのだ。
・あらゆる自分の選択が、自分の未来の人生を決定する。自分がどう生きていくか、それはすべて自分の手の中にある。他人任せにせず、すべて自分に依って立っている魂の自由を持つ人だけが、その現実(リアル)を感じることができる。そして、魂が自由なら、その行き先も無限に広がっている。
■命っていうのは自分を表現するためにあるエネルギーじゃないですか。ガソリンですよね。
それより自分が大事。自分が思っている自分のイメージが大事。命よりも…。
・命を“ガソリン”に例えるならば、それを使う目的たる“車”という主役は、自分自身。命はその自分を運ぶものに過ぎない。ガソリンを長持ちさせるために、アクセルを踏み込めないなんてことは、まさに本末転倒。 -
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弩級のSM漫画
カイジは和也の仕掛ける陰湿なゲームに翻弄され、肉体と精神を極限まで追い詰められる。
和也の行動はもはやギャンブルを超え、支配と屈辱の快楽に溺れる異常者のそれだ。
読んでいて気づく――これを楽しめるあなたは、間違いなくドSの変態だ。
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ド級の変態SM本
一見、派手なギャンブルバトルが期待されるが、読み進めるうちにその本質が露わになる――なんとも変態的なSM漫画だったのだと気づかされる。
読んでいて辛くなる。カイジの「勝負の連続」というテーマが、こんな形で歪むとは。
人生の決断が、ただの加虐欲の餌食になる絶望感に、胃が痛む。
エンタメとして楽しむか、精神衛生上避けるか――それが勝負の始まりだ。変態SMの仮面を被った、痛辣な一冊。