坂上香のレビュー一覧

  • プリズン・サークル

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    先に映画を見たかったんですが、上映場所が果てしなく遠くて断念!配信もされていないので本で読みました。映画に入り切らなかった細かい所まで描写されているとのこと。
    よく海外映画の刑務所だと凄いうるさいイメージがあって、本書で知ったことは日本の刑務所はものすごく静かだということ。それは行儀がいい人ばかりということではなく、沈黙を強いられているようで、tcでの話し合いは今までの日本では考えられなかったことだと言うのが1番驚きました。
    先日ニュースでもやってましたが、拘禁刑が導入されたように徐々に取り組み方が変わって再犯が少なくなればと思いました。

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    2025年11月05日
  • プリズン・サークル

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    受刑者がどんな児童期を過ごしてきたかという事実が重い。受刑者が本音で自分を語れるようになるまでの更生プログラム。途中で読み進めるのが辛くなったが、読むべき本だった。

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    2025年08月25日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    対話の可能性を感じる。生育歴の中で隠さざるを得なかった自分自身について、安心して語ることができる場があるか。自分自身と正直に向き合い、自分という存在を捉え直した上で、信頼できる人の前でさらけ出すことができるか。本書だけでなく『プリズン・サークル』(岩波書店)も合わせて読みたい。

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    2025年08月17日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    加害者と被害者を一人ずつ呼び、中高大学生の有志が全5回の対話をする。
    かなり厳しい現実を話されているのに、柔軟に自分と照らし合わせて理解しようとする学生たちの発する言葉が素晴らしい。
    島根あさひ社会復帰促進センターは、もっと全国に広めるべきではないのか?

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    2025年08月12日
  • プリズン・サークル

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    この物語に出てくる受刑者の“考え方”に近いものを皆持っている。人間の危うさと弱さを強く実感した。そしてその弱さや傷に気づいてあげられる人間になりたいと思った。

    罪を犯した人間の苦しさ、人間的な部分、弱さを知り、世の中では理解されにくい人たちの心に寄り添いたい…
    ただ、「犯罪者」というレッテルを持つ人に嫌悪感を抱く人の気持ちもわかる。しかし、完全に許したり理解できなくとも、耳を傾け『包摂』するべきなのだと思う。

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    2025年03月24日
  • プリズン・サークル

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    audible 31冊目。
    様々な本がある中で、
    「これを読まなければ、実情を知る術が全くなかった」
    という本。
    著者が、自分について語っている部分も印象的だった。(ネタバレになるので、ここには記さない)
    皆が幸せを感じられる世界になるために、自分が出来ることは何だろう。
    映画を観る機会がありますように。

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    2024年12月13日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだ。坂上 香先生の著書。根っからの悪人っているの?きっと誰もが一度は持ったことがある疑問。私は根っからの悪人はいないと信じている。根っからの悪人がいたとしたら根っからの悪人として生まれてしまったら夢も希望もない。自分以外の誰かを根っからの悪人と上から目線で断定して恨んだり蔑んだりそんな資格は誰にもない。根っからの善人もきっといない。根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだを読んでもう一度真剣に考えてみる価値がある問題。

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    2024年05月03日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    あまりの情報量というか、自分が触れてこなかった未知の状況・感情が多すぎてショックが大きかった。いかに自分が何も知らないか、何も考えていなかったかを痛感し、対話に参加した方々の言葉が思慮深くてもう感情がぐるぐるしてしまった。今ここにいるすべての人にバックグラウンドがあり、ヒストリーがあり、理由がある。すごいことだ。

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    2024年04月06日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    #根っからの悪人っているの
    #坂上香
    #創元社
    気に入った #あいだで考える シリーズです。#プリズンサークル という映画を作成した映画作家がファシリテーターとなり、一般の若者と映画に出ていた少年犯罪の加害者(被害者でもある)と被害者が対話する。居場所と対話。誰にでも必要なものなのだ。

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    2024年03月04日
  • プリズン・サークル

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    ネタバレ

    マイノリティ同士が出会い心を開かせ合う経験がそこでは積み重ねられている。

    このような積み重ねが、刑務所のようなところではなかなか行われないだろうがもっとも大切に行われるべきだと思う。刑務所じゃないところでも、心が通う取り組みの場がもっと必要だと思う。

    島根あさひの中のごく一部の人たちが経験し、参加した一人一人の、人生が言葉、出会い、助け合いにより立ち上がってくる。これまで助けを求めることが選択肢になかった人たちが少しずつ、手を伸ばし口を開き、、

    著者が交流していた、東京拘置所の死刑囚の話。
    ハワイ大学のジョンソン教授は、日本の死刑制度が過剰に社会との交流を阻んでいる、日本では死刑囚が、社

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    2024年01月22日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    自分の感情の筋肉を鍛えていくこと、それは自分もまだまだできていないと感じた。
    「自分が今この瞬間に何を感じているか?」という意識が無くなってしまうほど、日々の仕事に追われていたり。それを考えないように、周りに合わせるように半ば強制された学校という教育の場での過去があったり。筋肉を使わない癖が知らない間についてしまっていたのかもしれない。その存在を忘れてしまうほど。
    社会では、対話の機会は本当に少ない。自分と違う意見や感情と対峙することはすごく体力を使うけれど、人と人とが共に生きていくために必要不可欠な場であることを再確認した。分かり合えるかは定かではないけれど、歩み寄ること、優しい第3の空間を

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    2024年04月19日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    映画「プリズン・サークル」を見てから、著者の本をいくつか読んでいますが、このタイトルにある、根っからの悪人っているの?という問いかけが常にあるような気がします。その答えは対話から導かれること、個別性があり、各人がその答えを考えるよう問われているように感じました。言葉は優しいですが、内容は決して優しくはなく、繰り返し読みたい本です。

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    2024年01月16日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    映画プリズンサークルを見ました。
    映画に出てくる元受刑者と青少年との対話等が中心です。佐賀バスジャック被害者の方との対話もあります。
    心に響く、考えさせられる内容でした。
    大切な本になりました。

    心のサンクチュアリ(聖域、自分の居場所となるもの)を大切にすること。
    感識(今、自分はどんな感情でいるか)など、大切な言葉も知りました。

    加害者は元被害者(主に虐待の)であること、
    被害者と加害者の修復的関係作りなど、考えさせられる内容でした。

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    2023年12月30日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    この本、とっても面白かったです!
    10代など若い子向けの本を、親世代の私が読んでも、非常に感銘を受けたので、若い子が読んだら、きっと世界が変わるんじゃないかなと思います。

    私も日頃から、悲しいニュースなどを見て、加害者の肩を持つわけじゃないけど、可哀想だな…こんな事件を起こす前に誰か気づいてあげられなかったのかな…と思う事が少なくなかったんだけど、少なからずそういう感情は抱いて良いものなんだと思いました。

    この先もなくならないであろう学生のいじめ問題も、いじめられた方のフォローばかりではなく、いじめる方の子のメンタルのフォローを、何故もっとしてあげられないのだろうとも思う。
    いじめないとや

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    2023年12月02日
  • シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだ

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    自分が今まで関わったことのない人の話を聞けることがかなり新鮮だった。そして対話している4人が悩みながらも自分の言葉で言語化していくのを見て、「わからない」の一言で済まさずに思ったことだけでも言葉にしていくことの大切さを感じた。修復的司法という考え方を初めて聞いたが、確かに大切な考え方だと思う。もう少しそこについて勉強していきたい。
    中学生の頃にこういう本を読みたかったな、と思う。

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    2023年11月23日
  • プリズン・サークル

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    色々あり、この本や映画や刑務所の存在を知り読む。
    書き方も入ってきやすく一日で読破。
    映画は今後みる予定があり楽しみ。

    ドキュメンタリー、受刑者たちの生々しい過去や凄絶な体験が綴られる。

    誤った学習により自己防衛の知識技術を身に付けてきた受刑者たち
    自分を守るのは自分しかいない、自分を守らなければいけない状況が常にある。
    そして他者攻撃につながる。
    人が自分や他者を傷つけなくていいように、人には人が必要 良い方法で支えてくれる誰かが必要


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    2023年08月21日
  • プリズン・サークル

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    映画を観てから読んだが、映画にはなかった性加害の話もあり、難しい問題だと改めて思った。

    映画にも出てくる主人公らは、加害の前に多くの被害を受けていて、加害者になってしまったのは社会の責任も大きいと感じた。更生施設が、更生のための機能を果たしてくれないと…と改めて感じた。

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    2023年03月30日
  • プリズン・サークル

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    衝撃的だ。犯罪者といえば忌むべき恐ろしい存在で厳しい懲罰と管理が必要だ、というのが固定観念だったことに驚かされる。本書を読むと、刑務所に収容されている受刑者こそ、世代間連鎖の被害者であり、社会的弱者であり、刑務官、弁護士、社会常識のほうが冷酷で無慈悲な悪だと感じ、映画の主人公たちに感情移入し、エールを送りたくなる。成熟した社会は、加害者をうみださないのだろうか。映画を見てみたい。

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    2023年03月30日
  • プリズン・サークル

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    語ることで自分の感情を認識することを感識。それを理解出来ないことを感盲。自分の子供の頃から今までTCの様に他人と語り合って自分の感情を知るということをどれだけしただろうか?
    親からの虐待、友人からのいじめ等が被害者の感情を押し潰し、あろうことかその辛い経験を自己防衛から自分の経験から抹消するも、その負の経験が連鎖し、被害者が加害者になり、また、今の刑罰制度が懲罰の下にある意味、加害者への加害行為をしてしまう実態があること。
    被害者の立場から加害者に懲罰を求める感情は、自然な感情であろうと思うが、加害者が加害行為をした背景に踏み込み、思いを至らすと別の処罰の文化があり得るべきとの本書の主張も理解

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    2022年08月21日
  • プリズン・サークル

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    今日読み始めたばかり。プロローグ終わって一章駆け出しのところ。まずはじめの問い「傍観者とは?」
    私は「この人に対しては私は傍観者」「でもこの人はnot傍観者」のように人によって使い分けていると思った。例えば電車の中で見るマナーの悪い人、傘の持ち方が悪い人、そんな人にいちいち立ち止まって声かけて注意して……なんてやってられない。別に一瞬すれ違った人が自分に危害を加えなければどんな行動をしても関係ない、そう思う。これは完全に傍観者
    次に私の家族が、友達が同じことをやっていたら私は絶対に注意すると思う。
    こうやって自分の身の回りにいない人に対して傍観者が増えた結果が「沈黙」なのだとも思う。

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    2022年07月29日