【感想・ネタバレ】シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだのレビュー

あらすじ

著者の映画作品『プリズン・サークル』は、日本で1か所だけ、刑務所の中で行われているTC(回復共同体)という対話による更生プログラムを、20代の受刑者4人を中心に2年間記録したドキュメンタリー。本書はこの映画を手がかりに、著者と10代の若者たちがサークル(円座になって自らを語りあう)を行った記録。映画に登場する元受刑者の2人や、犯罪被害の当事者をゲストに迎え「被害と加害のあいだ」をテーマに語りあう。

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Posted by ブクログ

この本、とっても面白かったです!
10代など若い子向けの本を、親世代の私が読んでも、非常に感銘を受けたので、若い子が読んだら、きっと世界が変わるんじゃないかなと思います。

私も日頃から、悲しいニュースなどを見て、加害者の肩を持つわけじゃないけど、可哀想だな…こんな事件を起こす前に誰か気づいてあげられなかったのかな…と思う事が少なくなかったんだけど、少なからずそういう感情は抱いて良いものなんだと思いました。

この先もなくならないであろう学生のいじめ問題も、いじめられた方のフォローばかりではなく、いじめる方の子のメンタルのフォローを、何故もっとしてあげられないのだろうとも思う。
いじめないとやってられないメンタル状態ってことは、家庭や友人関係など、何かでストレスを抱えているのだろうから…。

このシリーズ、他の本も読んでみようと思います。

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2023年12月02日

Posted by ブクログ

自分が今まで関わったことのない人の話を聞けることがかなり新鮮だった。そして対話している4人が悩みながらも自分の言葉で言語化していくのを見て、「わからない」の一言で済まさずに思ったことだけでも言葉にしていくことの大切さを感じた。修復的司法という考え方を初めて聞いたが、確かに大切な考え方だと思う。もう少しそこについて勉強していきたい。
中学生の頃にこういう本を読みたかったな、と思う。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

対話の可能性を感じる。生育歴の中で隠さざるを得なかった自分自身について、安心して語ることができる場があるか。自分自身と正直に向き合い、自分という存在を捉え直した上で、信頼できる人の前でさらけ出すことができるか。本書だけでなく『プリズン・サークル』(岩波書店)も合わせて読みたい。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

加害者と被害者を一人ずつ呼び、中高大学生の有志が全5回の対話をする。
かなり厳しい現実を話されているのに、柔軟に自分と照らし合わせて理解しようとする学生たちの発する言葉が素晴らしい。
島根あさひ社会復帰促進センターは、もっと全国に広めるべきではないのか?

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2025年08月12日

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根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだ。坂上 香先生の著書。根っからの悪人っているの?きっと誰もが一度は持ったことがある疑問。私は根っからの悪人はいないと信じている。根っからの悪人がいたとしたら根っからの悪人として生まれてしまったら夢も希望もない。自分以外の誰かを根っからの悪人と上から目線で断定して恨んだり蔑んだりそんな資格は誰にもない。根っからの善人もきっといない。根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだを読んでもう一度真剣に考えてみる価値がある問題。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

あまりの情報量というか、自分が触れてこなかった未知の状況・感情が多すぎてショックが大きかった。いかに自分が何も知らないか、何も考えていなかったかを痛感し、対話に参加した方々の言葉が思慮深くてもう感情がぐるぐるしてしまった。今ここにいるすべての人にバックグラウンドがあり、ヒストリーがあり、理由がある。すごいことだ。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

#根っからの悪人っているの
#坂上香
#創元社
気に入った #あいだで考える シリーズです。#プリズンサークル という映画を作成した映画作家がファシリテーターとなり、一般の若者と映画に出ていた少年犯罪の加害者(被害者でもある)と被害者が対話する。居場所と対話。誰にでも必要なものなのだ。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

自分の感情の筋肉を鍛えていくこと、それは自分もまだまだできていないと感じた。
「自分が今この瞬間に何を感じているか?」という意識が無くなってしまうほど、日々の仕事に追われていたり。それを考えないように、周りに合わせるように半ば強制された学校という教育の場での過去があったり。筋肉を使わない癖が知らない間についてしまっていたのかもしれない。その存在を忘れてしまうほど。
社会では、対話の機会は本当に少ない。自分と違う意見や感情と対峙することはすごく体力を使うけれど、人と人とが共に生きていくために必要不可欠な場であることを再確認した。分かり合えるかは定かではないけれど、歩み寄ること、優しい第3の空間を創り出そうと努力することが重要なのではないかと思う。

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

映画「プリズン・サークル」を見てから、著者の本をいくつか読んでいますが、このタイトルにある、根っからの悪人っているの?という問いかけが常にあるような気がします。その答えは対話から導かれること、個別性があり、各人がその答えを考えるよう問われているように感じました。言葉は優しいですが、内容は決して優しくはなく、繰り返し読みたい本です。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

映画プリズンサークルを見ました。
映画に出てくる元受刑者と青少年との対話等が中心です。佐賀バスジャック被害者の方との対話もあります。
心に響く、考えさせられる内容でした。
大切な本になりました。

心のサンクチュアリ(聖域、自分の居場所となるもの)を大切にすること。
感識(今、自分はどんな感情でいるか)など、大切な言葉も知りました。

加害者は元被害者(主に虐待の)であること、
被害者と加害者の修復的関係作りなど、考えさせられる内容でした。

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2023年12月30日

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受刑者が自らの生い立ちや犯罪について語り合う刑務所での更生プログラムを映したドキュメンタリー映画『プリズンサークル』。そのプロデューサーが10代の若者と、映画に出演した加害者、被害者たちを集めて行ったワークショップの記録である。
万引きをやめられない青年。友人のために人を殺してしまった青年。中学生によるバスジャック事件で友人を殺害され、自らも重症を負った女性。それぞれの話は、今まで思っていた「加害者」「被害者」のイメージとは全く違っていて、犯罪というもののイメージが変わるものだった。

犯罪を犯してしまった二人に共通していた、自分は悪いことをしたのだから、誰にも話を聞いてもらえないという感覚を、刑務所という空間や、検察官や弁護士による聞き取りは、助長していく。その様子が、「加害者」の口から語られるのは、痛々しかった。
更生の意志を持っていても、それを助ける人がいるか。現実には、ほとんどいないことに、もやもやとする感覚が残った。

「被害者」となった人の話も、考えさせられるものがあった。
「許したわけじゃない」けれども、目の前でバスジャックを起こしている少年を見て、どうしてこの子は、こんなことをしているのだろう、と素朴に思う気持ち。自分が傷つけられ、友人を殺され、「加害者」を許せない、極刑にしてほしい。そういった単純な気持ちや思考回路とは、全く違った、「被害者」の複雑な心理が、「被害者」自身の口から語られる。

何かしらの犯罪に関わった人が、実体験を語る言葉が、この上なく重い本だった。
今回は、犯罪の「加害者」と「被害者」がテーマであったが、それ以上に、人には語りたくない人の経験を聞く、その心構えを問い直されたように感じる。
自分以外の他人、人の心の奥底を垣間見ざるを得ない人、そうした経験に触れてみたい人、そうした人たちに読んでもらいたい。

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりのあいだシリーズ。『プリズン・サークル』、私も見てみたいなぁ。この本も10代の若者4人と話し合う感じ。プリズン・サークルに出た元受刑者2人と西鉄バスジャック事件の被害者がそれぞれゲストとして来てくれる。ほんとこういうのに参加する10代って素晴らしいよな。どうやって見つけてくるんだ。よく自分の言葉で話せるなぁ。やっぱここに学力の差というか、本人達も言ってるけど恵まれた環境で育っているということなんだろうなぁ。前の国語力の話を思い出す。ちゃんと言葉で話せること。暴力が当たり前にならないこと。TC(回復共同体)を刑務所でするところがあるのも初めて知ったし、サンクチュアリ、感情の筋肉を鍛えること、感識も知らなかった。ほんとこういう効果のある取り組みがいろんなところでできるといいんだけど。

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2025年10月20日

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日米の刑務所の教育プログラムなどを撮ってきたドキュメンタリー映画監督の坂上香と若者たちの5回にわたる対話。

私は非当事者が非当事者だけで非当事者の理解を深めるために想像を語り合うディスカッションに不信を抱いているので、真摯に向き合う大人である坂上さんがファシリテーターを務めるといえども若者たちだけが話し合う第1回は不安だった。
映画『プリズンサークル』の出演者である加害当事者のふたりと、西鉄バスジャック事件の被害当事者である山口由美子さんが各回のゲストとして出演する2回目からは良かった。

修復的司法というと被害者-加害者間で考えてしまいがちだ。
でも社会の大部分を構成するのは被害者でも加害者でも関係者でもない部外者だから、部外者も含めた対話も必要なんだろうな。
内容の有用性でいえば長年向きあってきて知見のある坂上さんと当事者たちの語りだけで充分だけど、読んでるうちにそう思い直した。

とはいえただでさえ負荷がかかりすぎている被害者やまず自分と向き合う必要がある加害者に部外者と向き合うコストをかけさせるのは優先順位が違う。
そもそもこの本に出てくるのは内省と語りの教育訓練を受けた元受刑者と、たまたまはじめから加害者をおもんぱかる素養があった被害者と、こういう場にでる環境にいる若者たちで、つまり対話する準備ができている人たちだ。
ギリギリの状態の被害者と、なにも向き合えていない加害者と、なんの知識もない部外者をただ会わせても無理解と傷を深めるだけで終わるだろう。

刑務所の規則は軍隊式で虐待的で、自尊心や自律性をへし折ることが目的のようで、「法律違反に対する罰」の機能しかない。
自分で考えて発信しフィードバックをもらい理解を深める対話の姿勢とは正反対だから「償いのための支援」にはなり得ない。
被害者にも加害者にも支援が足りないという話があったけど、被害者と加害者をつなぐべき部外者にも支援のための支援が足りないんだと思う。

修復的司法の本を読むたびに刑務所にたどり着く前にこういった場に出会う機会がみんなにあればと思わずにいられない。
だからこそこういう本で、準備ができた人たちの語りで知る機会を作ってもらえるのはありがたいことだ。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

著者と10 代の若者たちが「サークル(円座になって自らを語りあう対話)」を行った記録。元受刑者の2 人や、犯罪被害の当事者をゲストに迎え、「被害と加害のあいだ」をテーマに語りあった記録を残した本
受刑者も被害者もなかなか話を聞く機会などないし、接点がないぶんどうしても自分の世界の外にいる存在として考えてしまう。それは良くないんではないかと思っていて、少しでもそういう人たちと自分にある距離を近くするために読んだ
受刑者は「TC(回復共同体)」という対話による更生プログラムを刑務所で受けてきた経験があり、それらを経て刑務所はどういうところか、価値観の変容や出所してからどう生きていきたいかと考えているかを話していた
被害者の方は西鉄バスジャック事件の被害者の方だった。当時17歳の少年がバスジャックを起こして客に切りつけたという事件である
受刑者と被害者、両方の言葉を読んでわかったことは、犯罪の加害者にも被害者にも更生や支援のサポートがまったく足りていないということだった。受刑者の二人が「TC(回復共同体)」というプログラムを受けられたのもの、運が良かったからで「TC(回復共同体)」をやっているところは日本の刑務所で一箇所だけである。また被害者支援の制度も充分ではない何度も被害者の立場として対話に参加した方は言っている
自分は奇跡的に周囲の人たちの善意や環境に恵まれたけれど、みんながそうではない。しっかりと公的なサポートを整えるべきたど言っていることを書いていた
書かれていることは最もだと思う。被害者の傷を癒やすための制度も加害者が自分が加害者になってしまった理由や原因を知ることもできない。それは加害者も被害者も不幸にしかならないと思う
加害者と被害者側の双方の繊細でよく考えられた。そこにたどり着くまでの苦悩や葛藤を感じられる言葉を読めてよかったと思う。広く読まれてほしい

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

たぶんこの本が刺さる時は今じゃなかった
ただぶっ刺さる時が必ずある事は確信している
それにしても参加者が皆しっかりされてて驚きつつもとても頼もしかった

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

「根っからの悪人っているの?」という問いに対しては、読む前も後も「そうじゃない人も多いけどそうである人もいそう」という感想だった。

この本においては、主に他人を理解するには?自分の感情を理解するには?なぜ理解が必要なのか?等の話が興味深かった。

グループワークに参加した10代の若者や犯罪を犯してTCを受けて出所した人たちの言語化能力や考える力に驚き、自分になかった言葉で言語化していて新鮮だった。

犯罪者は必ずしも悪人じゃないよ、というよりは
今犯罪者ではない我々も環境やこれからの出来事によっては犯罪者になりうる可能性があること、そうならないためにできることを考える良いキッカケになった。

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2024年10月02日

Posted by ブクログ

革新的な更生プログラムを一部の受刑者に実施している「島根あさひ社会復帰促進センター」を撮影したドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』の監督・坂上香さんをファシリテーターに、10代の若者四人と元受刑者が語り合う。

若者たちの柔軟性と、元受刑者の方たちの言語化能力の高さに驚く。

若者たちはもちろん日本全国から無作為に選ばれたのではなく、加害や被害について興味が深く理解力のある方たちなのだろうと思っていたが、予想以上だった。
元受刑者の方おふたりは、きっとプログラムで何度も何度も自分と向き合って、見たくないものまでしっかりみつめて言葉にしてきたのだろう。

自分の思い込みとか、いろいろ恥ずかしかった。

本文中に「感情の筋肉」という言葉が出てくる。
「感情の筋肉」は、鍛えないと、「自分の感情」が、みえないし、わからない。
「自分の感情」が、わからないと「他者の感情」も、わからない。

最後に2000年の西鉄バスジャック事件の被害者、山口由美子さんと若者たちの対話。
山口さんは、殺されそうになっても、加害者の元少年と、人間と人間として関わろうとしてきた。

昔から、【罪を憎んで人を憎まず】という言葉があるが、それがどんなにむずかしいことか。

私が昔、無差別殺人のニュースを見ていてぽっと浮かんだ言葉、「加害者は、最初の被害者」

同じような言葉を若者の1人が口にしていて、私だけじゃなかったんだな、と思った。












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2024年07月11日

Posted by ブクログ

このシリーズ、本当に素敵だと思います。
ともするとひとりでぐるぐる考えてしまうような「答えのない問」について、一緒に考えてくれる感じ。
創元社さん、ありがとう。

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2024年06月30日

Posted by ブクログ

映画『プリズン・サークル』の監督、坂上香さん著。妻の実家近くで立ち寄ったオシャレ独立書店が本書を題材に読書会を開くとのことで気になって購入。坂上さん、10代の4人、そしてプリズンサークルにも出てきた元加害者、元被害者など複数名が一同に介して成された会話を纏めたもの(本書は「あいだで考える」シリーズという企画の1冊だそうだが他の作品もどれも面白そう)。

どの章も良かったが、元加害者である翔さん(仮名)の回にただただ圧倒された。

翔さんは未成年の頃、身内を犯された復讐で10代の若者を殺してしまい、少年刑務所に8年収容された過去がある。映画では自らの感情を出さなかったとあるが、本書では自分が何故前述のよう人生を辿るに至ったかがめちゃくちゃ見事に言語化されてて感銘を受けた。





シングルマザーで夜の商売をしている母親に、夜間保育に預けられていた。それが嫌で、3, 4歳の頃から一人で留守番するようになった。

TC( Therapeutic Community。 刑務所で受刑者同士が対話することを重視した教育プログラム)で己の過去を語るうちに、自分は一人で置いていかれるのが嫌だったという感情に気付く。そのうち夜に残るのが嫌で家を離れ遊ぶようになり、恋人と同棲している時も恋人が遊びに行くのが耐えられない。



これが翔さんの語るロジック。

「これが嫌だ」という自身の感情に理由をつけていく様にマジで圧倒されたし感動した。もちろん翔さん自身のポテンシャルもあるやろけど、TCが人をここまで変えるのであれば、日本にももっと広がって知られるべきと思う。

仲間のサンクチュアリは自分がつくる。で、自分のサンクチュアリは自分がつくる。


そして、重たいテーマな一方、出てくる若者たちが驚くほど知的で感性豊かで、

「いや日本の未来明る、、!」

とポジティブにもなれるとても気持ち良い作品でもある。妻の実家近くの読書会には物理的に出れんが、読んだ人と是非喋ってみたい教養本!

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

著者がファシリテーターとなり、4人の学生とそれぞれ別の事件に関わった加害者(刑余者)、被害者を交え、対話していく。
学生達の言葉が皆聡明で素晴らしいなと思った。計5回の対話の中で湧き上がる意見や感情はリアルで、学生達の最後の質問への返答からその交流の場がとても有意義なものだったと伺える。立場や考えの違う相手を受け入れる他者理解について考えることができる本。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

本当に以前犯罪を犯した人と本物の被害者が話し合う1人として参加することで、ヒリヒリするような緊張も生まれるが、同時に「事実である」強さを感じ、深い理解に繋がっていく。

・加害者は過去に被害者であったことが多い。
・受刑者が自分の感情に気づくTCがもっと広がってほしい。
・加害者と被害者が対話できる「修復的司法」が広がってほしい。2023年度から始まったらしい制度(刑務所や少年院の職員を媒介するもの)がその第一歩になればいい。

「根っからの悪人にさせない方法は、ある気がする。その余地は全然ある。」という一文、いいなぁ。

「あいだで考える」シリーズの本気さがよく分かった。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

何故加害者になったのか、何故相手を傷つけなければいけなかったのか。今まで被害者のエピソードを聞いたことはあるが加害者側の話は聞いたことがなかった。加害者もある意味被害者。かといって私は加害者が第三者を傷つけてもいい理由にはならないと思うし、ましてや殺人はもっての外。責任がとれないから。しかし加害者のこれまでのエピソードは今後世間的に公表できる範囲でメディアが偏見なしに報道するなら有かなと思う。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

もっと禅問答と言うか、本質邸な部分に切り込む内容かと思いましたが、題名が表すような内容ではありませんでした。もうちょっと濃い目の議論が展開されて欲しかった。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

映画『プリズンサークル』を見ていれば、もっと深い感慨があるだろうが、見ていないので純粋にこの本のみの感想である。
他のさまざまな本、研究でも言われている通り、犯罪者は生育環境に問題があり、自分が大切にされた経験が極端に少なく、そのため自尊感情が育たず、自分の感情を殺す傾向にある。そうしなければ虐待や貧困などに耐えられないからだ。この本に出てくる元犯罪者も、そうである。普通の若者たちが、対話と学習によって、「犯罪者」と自分の間に理解不能な溝があるわけではないことを、自ら理解していく過程が描かれている。
とはいえ、こういう集まりに参加する若者というのは意識が高い若者で、これに参加しなくてもこの答えにたどり着いたのではないかと思う。もちろん読んで考えたことより実際に交流して考えたことの方が深く残るので、これはこれで良いとは思うが、こういう集まりに参加しない大多数の人たち、「プリズンサークル」も見ず、本も読まない人たちにどうわかってもらうかは難しい。
子ども食堂(本来国がどうにかすべき問題を善意の一般人におしつけ)の必要性が増す日本社会で、子どもの育成環境を良くすることが、未来の犯罪防止に繋がると、どれだけの人がわかっているだろうか。
刑務所内のTCも大事だが(それが全国に一ヵ所しかない日本!)、子どもが他者に大事にされる世の中になって欲しい。

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2024年01月01日

Posted by ブクログ

プリズンサークルの著者
観た方がこの本楽しめる
対話形式で進められている

被害者と加害者

西鉄バスジャック事件

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2023年10月30日

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