【感想・ネタバレ】シリーズ「あいだで考える」 根っからの悪人っているの? 被害と加害のあいだのレビュー

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Posted by ブクログ

この本、とっても面白かったです!
10代など若い子向けの本を、親世代の私が読んでも、非常に感銘を受けたので、若い子が読んだら、きっと世界が変わるんじゃないかなと思います。

私も日頃から、悲しいニュースなどを見て、加害者の肩を持つわけじゃないけど、可哀想だな…こんな事件を起こす前に誰か気づいてあげられなかったのかな…と思う事が少なくなかったんだけど、少なからずそういう感情は抱いて良いものなんだと思いました。

この先もなくならないであろう学生のいじめ問題も、いじめられた方のフォローばかりではなく、いじめる方の子のメンタルのフォローを、何故もっとしてあげられないのだろうとも思う。
いじめないとやってられないメンタル状態ってことは、家庭や友人関係など、何かでストレスを抱えているのだろうから…。

このシリーズ、他の本も読んでみようと思います。

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2023年12月02日

Posted by ブクログ

自分が今まで関わったことのない人の話を聞けることがかなり新鮮だった。そして対話している4人が悩みながらも自分の言葉で言語化していくのを見て、「わからない」の一言で済まさずに思ったことだけでも言葉にしていくことの大切さを感じた。修復的司法という考え方を初めて聞いたが、確かに大切な考え方だと思う。もう少しそこについて勉強していきたい。
中学生の頃にこういう本を読みたかったな、と思う。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだ。坂上 香先生の著書。根っからの悪人っているの?きっと誰もが一度は持ったことがある疑問。私は根っからの悪人はいないと信じている。根っからの悪人がいたとしたら根っからの悪人として生まれてしまったら夢も希望もない。自分以外の誰かを根っからの悪人と上から目線で断定して恨んだり蔑んだりそんな資格は誰にもない。根っからの善人もきっといない。根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだを読んでもう一度真剣に考えてみる価値がある問題。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良かった!
色んな人がこのシリーズに興味を持って
自分から手に取ることで、想像力が広がり
それぞれの思っていることを言語化&話しやすく
なるんじゃないかと思った。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

あまりの情報量というか、自分が触れてこなかった未知の状況・感情が多すぎてショックが大きかった。いかに自分が何も知らないか、何も考えていなかったかを痛感し、対話に参加した方々の言葉が思慮深くてもう感情がぐるぐるしてしまった。今ここにいるすべての人にバックグラウンドがあり、ヒストリーがあり、理由がある。すごいことだ。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

#根っからの悪人っているの
#坂上香
#創元社
気に入った #あいだで考える シリーズです。#プリズンサークル という映画を作成した映画作家がファシリテーターとなり、一般の若者と映画に出ていた少年犯罪の加害者(被害者でもある)と被害者が対話する。居場所と対話。誰にでも必要なものなのだ。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

自分の感情の筋肉を鍛えていくこと、それは自分もまだまだできていないと感じた。
「自分が今この瞬間に何を感じているか?」という意識が無くなってしまうほど、日々の仕事に追われていたり。それを考えないように、周りに合わせるように半ば強制された学校という教育の場での過去があったり。筋肉を使わない癖が知らない間についてしまっていたのかもしれない。その存在を忘れてしまうほど。
社会では、対話の機会は本当に少ない。自分と違う意見や感情と対峙することはすごく体力を使うけれど、人と人とが共に生きていくために必要不可欠な場であることを再確認した。分かり合えるかは定かではないけれど、歩み寄ること、優しい第3の空間を創り出そうと努力することが重要なのではないかと思う。

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

映画「プリズン・サークル」を見てから、著者の本をいくつか読んでいますが、このタイトルにある、根っからの悪人っているの?という問いかけが常にあるような気がします。その答えは対話から導かれること、個別性があり、各人がその答えを考えるよう問われているように感じました。言葉は優しいですが、内容は決して優しくはなく、繰り返し読みたい本です。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

映画プリズンサークルを見ました。
映画に出てくる元受刑者と青少年との対話等が中心です。佐賀バスジャック被害者の方との対話もあります。
心に響く、考えさせられる内容でした。
大切な本になりました。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

受刑者が自らの生い立ちや犯罪について語り合う刑務所での更生プログラムを映したドキュメンタリー映画『プリズンサークル』。そのプロデューサーが10代の若者と、映画に出演した加害者、被害者たちを集めて行ったワークショップの記録である。
万引きをやめられない青年。友人のために人を殺してしまった青年。中学生によるバスジャック事件で友人を殺害され、自らも重症を負った女性。それぞれの話は、今まで思っていた「加害者」「被害者」のイメージとは全く違っていて、犯罪というもののイメージが変わるものだった。

犯罪を犯してしまった二人に共通していた、自分は悪いことをしたのだから、誰にも話を聞いてもらえないという感覚を、刑務所という空間や、検察官や弁護士による聞き取りは、助長していく。その様子が、「加害者」の口から語られるのは、痛々しかった。
更生の意志を持っていても、それを助ける人がいるか。現実には、ほとんどいないことに、もやもやとする感覚が残った。

「被害者」となった人の話も、考えさせられるものがあった。
「許したわけじゃない」けれども、目の前でバスジャックを起こしている少年を見て、どうしてこの子は、こんなことをしているのだろう、と素朴に思う気持ち。自分が傷つけられ、友人を殺され、「加害者」を許せない、極刑にしてほしい。そういった単純な気持ちや思考回路とは、全く違った、「被害者」の複雑な心理が、「被害者」自身の口から語られる。

何かしらの犯罪に関わった人が、実体験を語る言葉が、この上なく重い本だった。
今回は、犯罪の「加害者」と「被害者」がテーマであったが、それ以上に、人には語りたくない人の経験を聞く、その心構えを問い直されたように感じる。
自分以外の他人、人の心の奥底を垣間見ざるを得ない人、そうした経験に触れてみたい人、そうした人たちに読んでもらいたい。

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

著者がファシリテーターとなり、4人の学生とそれぞれ別の事件に関わった加害者(刑余者)、被害者を交え、対話していく。
学生達の言葉が皆聡明で素晴らしいなと思った。計5回の対話の中で湧き上がる意見や感情はリアルで、学生達の最後の質問への返答からその交流の場がとても有意義なものだったと伺える。立場や考えの違う相手を受け入れる他者理解について考えることができる本。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

本当に以前犯罪を犯した人と本物の被害者が話し合う1人として参加することで、ヒリヒリするような緊張も生まれるが、同時に「事実である」強さを感じ、深い理解に繋がっていく。

・加害者は過去に被害者であったことが多い。
・受刑者が自分の感情に気づくTCがもっと広がってほしい。
・加害者と被害者が対話できる「修復的司法」が広がってほしい。2023年度から始まったらしい制度(刑務所や少年院の職員を媒介するもの)がその第一歩になればいい。

「根っからの悪人にさせない方法は、ある気がする。その余地は全然ある。」という一文、いいなぁ。

「あいだで考える」シリーズの本気さがよく分かった。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

もっと禅問答と言うか、本質邸な部分に切り込む内容かと思いましたが、題名が表すような内容ではありませんでした。もうちょっと濃い目の議論が展開されて欲しかった。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

映画『プリズンサークル』を見ていれば、もっと深い感慨があるだろうが、見ていないので純粋にこの本のみの感想である。
他のさまざまな本、研究でも言われている通り、犯罪者は生育環境に問題があり、自分が大切にされた経験が極端に少なく、そのため自尊感情が育たず、自分の感情を殺す傾向にある。そうしなければ虐待や貧困などに耐えられないからだ。この本に出てくる元犯罪者も、そうである。普通の若者たちが、対話と学習によって、「犯罪者」と自分の間に理解不能な溝があるわけではないことを、自ら理解していく過程が描かれている。
とはいえ、こういう集まりに参加する若者というのは意識が高い若者で、これに参加しなくてもこの答えにたどり着いたのではないかと思う。もちろん読んで考えたことより実際に交流して考えたことの方が深く残るので、これはこれで良いとは思うが、こういう集まりに参加しない大多数の人たち、「プリズンサークル」も見ず、本も読まない人たちにどうわかってもらうかは難しい。
子ども食堂(本来国がどうにかすべき問題を善意の一般人におしつけ)の必要性が増す日本社会で、子どもの育成環境を良くすることが、未来の犯罪防止に繋がると、どれだけの人がわかっているだろうか。
刑務所内のTCも大事だが(それが全国に一ヵ所しかない日本!)、子どもが他者に大事にされる世の中になって欲しい。

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2024年01月01日

Posted by ブクログ

プリズンサークルの著者
観た方がこの本楽しめる
対話形式で進められている

被害者と加害者

西鉄バスジャック事件

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2023年10月30日

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