四季大雅のレビュー一覧
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あらすじを読んだ感じでは鳥人間コンテストを題材にした情熱的なヒューマンドラマかと思っていたが(実際にも部分的にその通りではあったが)、思ったよりも重たい内容で、鳥人間コンテストよりも登場人物の過去や現在の葛藤について描かれるシーンの方が圧倒的に多かった。
読後の感想としては、正直、非常に読みにくかった。ハカセ(主人公)の心の中の描写と夢の中の描写、そして現実がどんどん境目を曖昧にしていき、中盤以降は何がどうなってるのかついていけなかった。またなんらかのメッセージ性はありそうなのに、色んな要素が浮き沈みしすぎてて結局何がテーマだったのかも読み取れなかった。
全体的に、読者の理解力と想像力が試さ -
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わたしこそまさに、へのへのもへ人。
母の喜ぶままに、母の望みが自分のものだと錯覚して生きてきた人種。
そんな私が小さい頃の、いまよりずっと生きづらくて、自由だった頃を思い出すものがたりだった。
わたしは人間で、人形でも歯車でも能面でもなかった。
すっきりした~~♡♡ ポップに悲しみを表現する、と評価されていましたが、わたしは不気味に思いました。
でも全てが不気味に思うのは、わたしが世間に幽閉されている人種だからです。
少なくとも、わたしって歯車人間だったんだって気付いた今は鼓の音や能面が不気味とは思わない。
疲れていても読みやすい、疲れている時こそ読んで欲しい。
全国の歯車人間の皆さん、今日も -
Posted by ブクログ
なんとなくライトノベルを読みたいなと思い、「ラノベ おすすめ」でネット検索したところ本書がヒットしたので購入。とりあえずガッツリ系のラノベ(主人公最強系とか、転生系とか)ではなく、一般文芸よりの静かなラノベが読みたいと思い本書を選んだ。
読んだ感想としたは、ラノベというより一般文芸っぽく、さらにどちらかといえば純文学っぽいテイストの作品かなと思った。というわけで、けっこう読み手を選ぶと思う。かくいう自分は純文学があまり好きではないので、評価は低めの☆3とした。
本作のあらすじとしては、主人公がブラック企業でメンタルをやられて実家に帰るところからはじまる。で、実家でもバスタブのなかだと心が落 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は福島県郡山市。
福島、、、、となると、タイトルとあいまって震災が題材かなと思った。ピアノを弾く少女が表紙なので、あの「奇跡のピアノ」かな、と思った。
ダイビングシーンがプロローグにあるので、
震災で沈んだものを連想して、なおさらそう思った。(震災の物語、ではなかった)
2022年、今年の夏の高校野球。ベスト4まで勝ち進んだ聖光学院の野球部が実名で出てくる。
主人公八雲の母が、塩化病という難病にかかってしまうところから物語は始まっていく。
震災や聖光学院、太宰治の『トカトントン』や、
ショパンコンクール、ワルシャワ侵攻、という本物が出てくるので、塩化病がなんかポーンと突き抜けた不思議な感覚 -