バスタブで暮らす

バスタブで暮らす

814円 (税込)

4pt

22歳女子、実家のバスタブで暮らし始める。

「人間は、テンションが高すぎる」ーー

磯原めだかは、人とはちょっと違う感性を持つ女の子。
ちいさく生まれてちいさく育ち、欲望らしい欲望もほとんどない。物欲がない、食欲がない、恋愛に興味がない、将来は何者にもなりたくない。できれば二十歳で死にたい……。

オナラばかりする父、二度のがんを克服した母、いたずら好きでクリエイティブな兄、ゆかいな家族に支えられて、それなりに楽しく暮らしてきたけれど、就職のために実家を離れると、事件は起こった。上司のパワハラに耐えかね、心を病み、たった一ヶ月で実家にとんぼ返りしてしまったのだ。

逃げ込むように、こころ落ち着くバスタブのなかで暮らし始めることに。マットレスを敷き、ぬいぐるみを梱包材みたいに詰め、パソコンや小型冷蔵庫、電気ケトルを持ち込み……。さらには防音設備や冷暖房が完備され、バスルームが快適空間へと変貌を遂げていく。

けれど、磯原家もずっとそのままというわけにはいかなくて……。

「このライトノベルがすごい!2023」総合新作部門 第1位『わたしはあなたの涙になりたい』の【四季大雅×柳すえ】のコンビで贈る、笑って泣ける、新しい家族の物語。

※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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バスタブで暮らす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あたたかくて、どこかひんやり涼しくて、優しくて、温もりを抱きしめてるような感覚になった。なんと表せばいいのかはわからない。だけど、家族のなんとも言えない何かが寄り添うような不思議な物語だった。
    追記:一日だけでも、少しの時間だけでもバスタブで暮らしてみたい。

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

    ラノベ、舐めていたかもしれない。ごめんなさい。
    絵が素敵すぎる。青基調だけど暖かみも感じられる、ずっと眺めていられる絵。
    社会と家族、そして個人という人間への考え方、在り方などが想像したこともないようなものだったり、読むたびに思い描かれる情景が適切な言葉が出ないほど胸にくるものだったり…
    家族って、

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    めっっっちゃ良かった。
    序盤は就職先でパワハラに遭い
    実家に帰ってきた女の子めだか。
    実家のバスタブを住みやすくカスタムし、そのうち配信ユーチューバーになっていって、、、

    で、こっから先はこれではイカン、と自分なりに立ち上がって再生していくストーリーだろうと思ってたけど、まぁ、最終的には立ち上がる

    0
    2024年08月17日

    Posted by ブクログ

    表紙の宣伝文句にすっかりつられて購読したのですが、非常に大満足の一冊でした。普段ライトノベルを読まない人にこそ、読んでほしい! なんとなくモヤモヤする生きづらさや閉塞感を抱えがちな現代、この小説に元気をもらえる人はきっといると思うし、自分もまたその一人だ。また何度も読みなおすだろう傑作です。

    0
    2024年07月22日

    Posted by ブクログ

    これもけんごさんのTikTokを見て購入。
    ライトノベルにしては、重い。
    何故ライトノベルなのか?
    まあ、私としては読めれば言い訳で、あまりジャンルとかは関係ない。
    ライトノベルというジャンルに偏見のある人にも読んで欲しい。
    読んでて思ったのは、安部公房とかカフカとかを思ってしまった。
    新しい作家さ

    0
    2024年06月13日

    Posted by ブクログ

    「人間はテンションが高すぎる」世界に違和感を持ち、生きるのが苦手なめだか。彼女は上司のパワハラにより心を病み、実家に戻りバスタブで暮らすことにした。
    家族を核に世界との付き合い方を模索する。自分の気持ちに寄り添い、自分を表わす道を知る。
    ラノベは単なる娯楽消耗品にあらず。
    このテーマ、この題材(特に

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    生きづらい人のもとに届いてほしいな。
    ありきたりかもしれないフレーズなのに
    ゆっくり生きなさい。
    慎重に生きなさい。
    がとても身に染みた。

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    これは傑作や。
    小さい頃から生きづらさを感じていた少女めだは、就職の失敗を期にバスタブに引きこもってしまう。そんな彼女が周囲の出来事を経て、自らの立ち位置を徐々に確立するお話。
    特徴的な比喩表現が素晴らしく、前向きになれる作品運びが良い、素晴らしい作品でした。
    本作の一番の特徴はなんといっても比喩表

    0
    2023年09月25日

    Posted by ブクログ

    1巻完結。
    前作『わたしはあなたの涙になりたい』のように私たちの日本によく似た地理・歴史が登場する小説世界で、よくよく考えれば鬱で悲惨な状況がコミカライズされたようなフワフワした展開で進んで行く、ざっくり言うと引きこもりお姉さんの再生?再誕生?の話。後半は大切な人の死に行くさまをじっくりと描いていて

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    物語の内容は重いんだけど、面白い描写のせいなのかフッと息が抜ける所がありスラスラ読み進められた。 生きにくさを感じながらこの先どう成長するのか。兄がどこまで何を作ってくれるのか(笑)とても楽しくわくわくさせられた。  家族がみんないい。家族愛をすごく感じられた。くじらさんのような母ステキ!全てを受け

    0
    2025年03月30日

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