柳葉うらのレビュー一覧
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夕日に向かって走るわよ!
主人公1巻で言ったことを有言実行しました。いろいろなしがらみが解決されるけど新たな謎も出るという話でした。そして黒幕あらためヒーローも有言実行したことが分かる表紙になってます(黒幕を返上しても、かなりの頻度で物騒な思考が入りますが)。完結編と思っていたのですが、続く余地はあるのでしょうか。一旦まとまった形にはなってます。
生徒たちの成長が、一番の見どころだと思います。でも、そこに至るまで関わってきた人たち(妖精、精霊、竜含む)のつながりも魅力があって、読者によって楽しむ部分も変わってくると思います。 -
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黒幕にライバルが!?
ライバルは主人公の幼馴染ではありません。主人公の方は幼馴染に気まずい思いを抱えていますが、それは黒幕も同じです。主人公はゲームの展開通りにならないよう、主要キャラの生徒をサポートするし、必要なら保護者や権力者にもおもねらず生徒を守る姿勢はこれまでと変わらずです。黒幕の主人公への執着が、ゲーム内での暗躍する思考と似てきており、主要キャラを差し向けてやってることは主人公の監視というあたりもこれまでと変わらずでした。個人的には新しく主人公の監視に組み入れた人物が、いい感じに行動が変わったので報われるといいなと思ってます。
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ゲームの展開から離れて
隣国の思惑もありゲーム内で起こる事件は発生するのですが、登場人物のかかわり方が違います。一番変わったのは黒幕さんです。目次に書かれているのでヒーローのことを黒幕さんと書きました。主人公がゲームでヒロインを操作していたときの目線からそのことが伺えます。また、ゲームでは亡くなられたロアエク先生との話も良くて、1巻で主人公が勇気を出して行動した結果、今に至るのだと感じました。
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悪事の原因は解決したが
ヒーローは主人公に自分からの好意に気づいて欲しい。と序盤から全開で進む話でした。主人公は悪事を阻止するためヒーローと婚約中なので、あまり愛に発展しない。代わりに主人公へ好意または興味で近づく男性の真意も主人公は、悪事との関連や自分の役職[教師]と関連して受け取るから、他への目移りもない。やきもきするのはヒーロー側という感じです。主人公が役職をわきまえながらしているのは推し活です。陰謀に負けずグッドエンドにたどり着いて欲しいです。
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作戦名がおもしろい
主人公は教職として生徒の安全と健やかな生活を第一に考え行動している姿に好感が持てました。物語の黒幕を監視するためヒーローに近づきますが、ヒーローと好感度代わりに懐柔度をあげるべく行動します。その作戦名が、何というか、ボケ突っ込みのいいボケ具合で面白かったです。結果ヒーローが闇落ちしないよう支援できていて、そこも良かったです。自分のできる最大限の事をして、ヒーローを支えます。主人公は転生者なので物語のあらすじは知っていますが、生きていく中で実際の人の感情をおもんばかり行動する姿勢も、ヒーローが主人公を好ましく思う一因になってると思いました。
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実父と実母が不仲で、実母が亡くなって義母と義姉に虐げられて、というのはよくある話だけど、
影ながら救いの手を差し伸べたのが王妃様で、さらには元婚約者の思いがせつない・・・。
ヒロインと公爵は幸せになって良かったねという感じだけど、むしろポールに幸あれと祈りたくなる。 -