オザワミカのレビュー一覧

  • 両手にトカレフ

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    イギリス・ブライトンの地でイギリスの格差社会を日々綴っているブレイディみかこさんの書く小説

    団地暮しで薬物依存の母と弟暮らすミアがふとある時に金子文子の自伝と出会い過去と現在から何かを感じ取る描写やクラスメイトのウィルとラップの曲を制作するという描写で何かを表現して心を形取る事でほんの少しだけでも何かが変わって欲しい気がした。

    昔は良かった?現在も変わらない部分がある。そんな気持ちに自分もなっていたので読んでよかった。また関係ないけど、ブライトンで三笘薫がヒーローのようにあの土地のサッカークラブの顔になっている事が個人的には嬉しい。

    そしてあれだけ聞いたRadiohead
    ミアに届くこと

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    2025年05月08日
  • 両手にトカレフ

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    子供の育つ環境が貧困や、親のドラッグ依存といった厳しい状況である場合、彼等がどの様な立場に置かれ、何にどの様に苦しめられているのか、この作者からはこれまで読んだ本からも教えられてきたが、本作でも同様であった。
    本作はこれまで読んだのと違って小説ではあるが、それこそ「リアル」を感じさせる。この「リアル」については、p.181〜ミアの書いたリリックに対してウィルに「リリックが本物(リアル)なんだ。それが凄いよ」と言われ、彼女の心に刺さるのだがそれは「ミドルクラスの人たちが自分の様な環境で生きている人間の生活を指して言う言葉だと知っていたからだ」とある。作者自身ワーキングクラスの生活を体験しているこ

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    2025年04月16日
  • 両手にトカレフ

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    イギリスに住んでいる少女ミアの実世界と、ミアが読んでいる本の世界がパラレルで進行していく入れ子の構成になっている。貧困をストレートに描くだけでは表現しきれないミアの内面の移り変わりや感性を、本で登場する少女のストーリーがあることで、立体的に描いているように思う。

    読み始めではあまりピンと来ていなかった本の世界の存在が、後半に向かって効いてきて、作者がこの構造にした意図が伝わってきた。

    どこの国でも貧困にまつわる悲劇は重層的で、ドラッグやアルコールやいじめや暴力がまとわりついている。その渦中にいて、諦めつつも抜け出そうとする子ども達のつらさがしんどい。
    終始、ミアがチャーリーを守ろうとする姿

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    2025年04月14日
  • 両手にトカレフ

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    生まれ育った環境で生きるしかない子供は親を選べない、どうしようもない環境で生きるミアの考え方生き方に、かっこいいと思ったり悲しくなったり、憧れたり、いろんな感情になりました。
    どんな環境の中でも、私は私、自分の価値は自分で決める、自分の世界は自分で変えていく、時には弱気になったり人生を責めたりしたくなるけど、ミアのように強い自分でありたい。

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    2025年03月25日
  • 両手にトカレフ

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    今生きている世界とは別の世界がある、という考えは確かに救いになり得るけど、ここではない世界という意識が強くなりすぎると、何かを否定したり無下にしたりする気持ちが意図しない形で自分の中で育ってしまう可能性もあるような気がしました。
    「ここじゃない世界はいまここにあり、ここから広がっている」という言葉は心に奥にスッと落ちてく表現でした。

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    2025年03月13日
  • 両手にトカレフ

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    ブレイディみかこさんのいつもの文章と比べるとティーン向け。舞台はイギリスだけど日本でもこういう子がすでにたくさんいるのかな。貧困の問題はまさに今の問題なのかも。今すぐになにができるというわけではないが、まずはこういう状況の人たちがいるということを知っておく必要はあると思う。読めてよかった。

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    2025年03月10日
  • 両手にトカレフ

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    母はアル中のシングルマザー、8歳の弟・チャーリーを抱えて生きるヤングケアラーの14歳のミア。

    カネコフミコの自伝を偶然借りたミア。
    自分と同じように、恵まれない幼少期を過ごしたカネコフミコ。
    フミコに共感すりミア。
    ミアの苦境は続く…

    ミアの一番の恐れは、母が育児をできないと判断され、ミアとチャーリーがバラバラになること…

    イギリスの貧困層のリアル。
    胸が痛い…

    ソーシャルワーカーの介入は本当に良いのか…と考えさせられてしまう…

    最後には希望が見えたが…

    ミアとチャーリーのようにゾーイたちのようにいい大人に出会うケースは少ないだろう…

    それを思うと胸が痛い…

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    2025年01月22日
  • 両手にトカレフ

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    ブレイディみかこさん、『ぼくはイエローで〜』ぶりに読んだんですがやはり良い………。
    2人の少女の話。
    ミアにとってのフミコ……誰にも縋れない世界でのフミコの存在…………
    だから本の世界っていいなぁぁぁとなる。
    祈りながら読みました。
    エピローグで救われました。
    もっとブレイディさんの本読みたい!!!

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    2025年01月10日
  • 両手にトカレフ

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     心が弱くて育児放棄する親、心に傷を負っている幼い弟、友だちや親切な人たちの温もり、ボランティアを装って子どもを狙う大人、行政の限界といった、子どもを取り巻く社会問題をギュッと凝縮している。
     子どもだからひとりで生きていけず、周囲の大人に振り回される。子どもを取り巻く環境は、現代のイギリスも大正時代の日本も変わらない。個人的には戦後の浮浪児狩りも思い出す。
     ただ、ミアには才能があり、才能を認めてくれる友だちや、思春期の複雑さもありながら、支えてくれる友だちがいることが救い。

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    2025年12月07日
  • 両手にトカレフ

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    ブレイディみかこさんが「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」(ノンフィクション)では描けなかった、親に恵まれず貧困に苦しむ少年少女の世界をリアルに描いたフィクション。

    ブレイディみかこさんのすぐ側で実際に起きている出来事であり、彼女自身の人生とも重なる部分も多分あり、本当に彼女にしか描けない世界観だと思った。

    似たような境遇を持ち、子どもという牢獄に閉じ込められている少年少女とその周りの人々への、強烈なメッセージを含んでいる。

    自分とは違う世界で、「リアル」を生きている他者のことなんて最初から分かるはずがない。だけど、分からない言葉の意味を、少しでも分かるために努力したい。自分が分か

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    2024年12月06日
  • 両手にトカレフ

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    ミアが、リリックで自分の思いを紡ぐことで、少しずつ社会を人を信用できるように、未来に期待できるようになっていくと良いなと思った。
    子どもの純粋な気持ちや期待を裏切り追い詰めてしまうのはいつも大人だなと思う。この本にもどうしようもない大人たちや、大人の都合や欲望で動く人間が描かれていて反吐が出そうになる。
    私は大人として、大人の都合を振りかざしていないか考え直す必要があるなと思った。

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    2024年12月04日
  • 両手にトカレフ

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    ぼくイエを読んだからミアがどういうところにいるのか、何を考えているのかを考えると苦しくなった。ウィルが言っていたような「聞いた側も無傷ではいられない」というような感じ。
    大人を頼れない、信用できないと世界も心も閉ざされてしまうというの、よくわかる。子どもの頃に頼れる相手がいるかどうかってかなり重要だと思うし、他の道を示してくれる大人がいたら…と少しだけ自分の子どもの頃と重なった。

    恥ずかしながら金子文子のことは知らなかった。女性のアナキストは伊藤野枝なら知っていたけど、共通して若くして亡くなっているんだね。
    ミアの物語と並行して文子の物語も進んでいったけど、あそこから刑務所に収容されるまでは

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    2025年05月22日
  • 両手にトカレフ

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    貧困と不遇の中で「生きる」少女ミヤの話。ミヤが読んでいる本の主人公や、友人、ソーシャルワーカーから色んなことを感じ成長していく物語。

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    2026年02月09日
  • 両手にトカレフ

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    読み始めて10日以上掛かってしまった。
    イギリスの貧困層の厳しい現実と、日本の戦前の似たような境遇の小説が並行して交互に出てくるので読みづらかった。
    薬物中毒の母親と、一人では行動できない弟を抱えた少女のミア。生活保護を受け、次々と男を変えて行く母親。悲惨な少女が救われるのは、同じような境遇の日本人の小説を読むときだけ。
    彼女の魂の叫びを聞いた少年が勧めるのはラップ。「両手にトカレフ」もその叫びから生まれたもの。
    母親と弟を抱えたヤングケアラー。誰にも相談できずに抱え込む姿が悲惨すぎて、どんどん読む気持ちが重くなっていった。最後まで読んで、やっと陽が当たって来たというところだろうか?

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    2025年09月22日
  • 両手にトカレフ

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    金子文子さんとミアの話が重なりながら進んでいって、内容としては重たい話だけど読みやすかった。文子さんもミアも、自分が今置かれている世界がすべてではないこと、そしてこの世界はその別の世界とつながっているからこそ自分で自分の世界は変えられるということに気づき、絶望の中でも希望を見出せてよかった。私自身も視点を変えるだけで得られる希望もあるんだと、絶望の隣は希望なんだと改めて感じることができた。最後のみかこさんとバービーさんの対談まで読んで、現実に起こっていることをもっと学びたいなと思った。

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    2025年08月10日
  • 両手にトカレフ

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    ネタバレ

    金子文子が死の淵で世界の僥倖に気づきを得て(劣悪な環境は何一つ変わらぬまま)生きる希望を持つことと、
    ミアが寒さで凍てつく道端で保護されゾーイが家族になってチャーリーと引き離されずに済んだこととでは
    救われ方の種類が違うな、と思った

    弟(愛すべき、無条件に自分よりも弱い存在)を守るために生きて来たミアが、
    リリックを手にしてラップを作り上げる仲間を得たことは、本の中で最も幸福な出来事だったのかなと思う

    ミアがミア自身を生きるパートがもう少し見たかったなと思った

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    2025年07月06日
  • 両手にトカレフ

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    ネタバレ

    金子文子さんの少女時代と、現代のイギリスを生きるミアの生活が絶妙にリンクして、時代や国が変わっても、貧困や無責任な大人の下で苦しむのはいつも子供達であるということは変わらないのだとあらためて思う。
    ふたりの少女の話が交互に進むのでミアの感情が分かりやすかった。
    逃げ惑いながらも弟を守ろうとするミアの姿に胸が苦しくなった。



    それは驚くべきことだった。そこにあるのはNOではなく、YESだったからだ。
    ここにあった世界には存在しなかった言葉が、ここにある世界には存在し始めている。
    ミアはゆっくりとあたりを見回した。
    私の、私たちの、世界はここにある。

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    2025年05月16日
  • 両手にトカレフ

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    ブレイディみかこさんの2冊目になりますが、
    新年早々に気が緩んでいる時に読む本ではなかった。
    終始重苦し過ぎた。

    「ぼくは…、ちょっとブルー」は未読なので、ここにどんな子たちが登場していたのか知らない。
    本書は小説でフィクション仕立てだが、「ぼくは…、ちょっとブルー」で書けなかった子たちを取り上げたそうだ。

    身勝手な親の元に生まれて、日々の食事にも困り、貧困に喘ぎながら生きている子供が主役なので痛々しい。
    多くの人が見て見ぬ振りをしているが、現実社会でもかなり近い状況があるのだと、ブレイディみかこさんが訴えかける。

    ミア(のような子たち)が、自分の生きている世界を変えられることを願う…

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    2025年01月08日
  • 両手にトカレフ

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    ネタバレ

    親からネグレクトを受けている貧困のイギリス女子高生と、実在した日本人の幼少期の話がクロスオーバーしていく話。日本人の方にはトンデモナイ性悪ババアが出てくるけど、あれ実在の人物かよ…。どのディズニーヴィランよりも性悪だわ。

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    2025年01月02日