あおあそのレビュー一覧

  • 竜殺しのブリュンヒルド

    購入済み

    シリーズ第一作にして最高作

    作者自身が抱えていたかと推測される「情の業」を描くために、超越存在(「神」)が「理」でさえないことを暗示する設定になっていると思う。ただし作者がそれをどこまで意識し得ていたかははっきりしない。

    推測だが、作者の持つイメージのカオスが筆を引っ張って書かせたかたちだろう。テクニック的に未経験な部分が多い未熟さ故に重厚な「情の持つ本質的破綻」を描き出す結果となった作品と思われる。

    この手の著作は、元来は連作第二作につながるだけの力量を伴わないことが多いが、実際、連作第二・第三は、プロットとしては小綺麗だが、テーマの扱いは第一作の半分にも達しない浅薄なものに留まっている。つまり、わかりやすいが軽い

    #ダーク #ドロドロ

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    2024年03月16日
  • 竜の姫ブリュンヒルド

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    ネタバレ

    前作の終わりを読んで一番疑問に思ったのが、「続くの…?」だったが、なるほどそういうことか。



    一瞬パラレルワールドかと思ったが、あの時代の前、ファルシオンやバルムンク、ジークフリートの成り立ちの話だった。
    「ブリュンヒルドの物語」…そういうことなー。
    そして相変わらず残酷。縹けいか作品よりは絶望ではないが、全然ハッピーエンドじゃなくて良い。
    しかしコミックだとしんどいものは読みたくなくてハッピーなものを読みたがる最近なのになぜ小説だと構わないのか、我ながら不思議。

    最初読み始めてたときはあの神竜の700年前の話かと思ったが、途中でエデンにいないから違うと気づいた。というかエデンどんだけあ

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    2023年09月05日
  • 竜殺しのブリュンヒルド

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    タイトルと表紙を見て読んでみようと思った本。この物語、結構ツラい。でも、そう感じられるのは読み手が自然と感情移入できるストーリーになっているからだと思う。登場人物たちに立ちふさがる残酷なまでの現実的展開、ご都合主義に感じられないストーリーに胸が苦しくなって……最後のページを捲るときには切ない気持ちになってきます。
    ライトノベルとしては珍しく1巻でキリよくまとまっているので、ライトノベル初心者にもおすすめできる一冊です。

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    2023年06月03日
  • 竜殺しのブリュンヒルド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わって心がざわつくなんとも言えない余韻のお話だった。
    勿論これは少女の復讐の物語なのだけど、彼女にとっての正義のお話でもあり愛のお話でもあり報いのお話でもある。
    けれど彼女に他の道はあったのだろうか?と考えたとき、どうにもそんな選択肢は見つけられない。
    何かが違っていたら、たとえばそう、彼女がもう少し弱かったら、もっと愚かだったら、竜をそこまで愛さなければ、彼女には別の道があったのかもしれない。
    けれど否応なくこの道に進むしかなかった。
    そんな運命の物語りだ。

    ストーリー的にはほぼ一本道。
    ただラストで作者の仕掛けに気づいて驚かされる事になる。
    これがおそらく作者のデビュー作。
    今度は

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    2023年03月30日
  • 竜殺しのブリュンヒルド

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    人間の業の物語。

    実の父親に、育ての父であり最愛の竜を殺されたブリュンヒルド。

    復讐か、それとも人を赦すべきなのか。微塵も揺るがないヒロインのブレなさ加減が切なくも哀しい。

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    2022年11月27日
  • 竜殺しのブリュンヒルド

    Posted by ブクログ

    育ての親の竜を、実の親の竜殺しに殺された少女。彼女が選んだ運命の壮絶さ。
    竜殺しの設定が秀逸。竜に育てられた少女の余りに真っ直ぐな想いと気性に心がきしむ。
    復讐とは何のために行われるのか。その意味をも踏み越えて進む姿に涙する。

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    2022年11月04日
  • 竜殺しのブリュンヒルド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物語としてはかなり好き。まあ、メリバかなって感じなので(本人だけが満足、相手にとっても微妙)、ハッピーエンド好きには向かないと思う。復讐劇とか好きな人はいいのでは。

    ただ、モノクロの挿絵がひどい……こういうガサガサした線の絵が苦手なのよ……。味があると言えばそうなのかもしれないし、こういうのが好きな方もいるのかもしれないけど、私にはラフに毛が生えたようにしか見えなくてな……すまんな……。

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    2022年09月23日
  • 竜殺しのブリュンヒルド (1)

    無料版購入済み

    これでどうして竜殺しと呼ばれるようになるのか、1巻では真逆の生い立ちが描かれるのにやはり人としての情には勝てないという事になるのか、紆余曲折ありそうです。
    読んでいくうちに重苦しいような気分になっていて、重厚、悲壮さ感情に働きかけるだけの力はもっている作品だと思います。
    衣服など都合のよい点が少々あり評価としては3.5くらいで。竜と少女の幼い日々の神話めいたシーンには星5を。

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    2024年04月13日
  • 竜殺しのブリュンヒルド (1)

    無料版購入済み

    物語としては面白い

    竜に育てられた少女、その少女は竜殺しの血を引くという設定が面白い。
    神とか楽園などの概念があって、死生観なども込められている。
    若干のご都合主義的な描写もあり、違和感を感じるときもある。
    哲学的なセリフも多く、楽しむというよりは考えさせられる漫画。

    #深い

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    2024年04月06日
  • 竜の姫ブリュンヒルド

    購入済み

    いきなりありきたり

    第一作の「ある種の深さ」に比べたら、どうしようもなくありきたりの浅さでしかない。
    テーマもプロットも、これを追加するくらいならシリーズ化しなければ良かったと言いきれるほど陳腐。せいぜい、キャラクター設定が第三作と比べればまだマシと言える程度。

    否定的ニュアンスのタブがないから選べない。

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    2024年03月16日
  • 竜の姫ブリュンヒルド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好評を博した『竜殺しのブリュンヒルド』に続く第二弾。前作が綺麗に終わっているので、どうするのかと思ったら前日譚(というかかなり昔の話)で勝負してきた。

    一作目に比べると、メインキャラが四人に増えた分、かなり書くのに苦労している印象。

    もうすぐ、シリーズ三作目も出るようなので、次はどうなるか。

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    2023年05月19日
  • クリムヒルトとブリュンヒルド

    購入済み

    どんどん緩い出来になる

    第2作に続く駄作。
    そもそも舞台は似ているようでありながら、時代設定に歴史的連続性がない。これはつまり、一作目執筆時に二作目以降の構想が全くなかったことを示している。

    プロットにもキャラクターにも一作目に匹敵する深みが全くと言って良いほど見られないのは二作目と同じ、というより三作目は二作目にも増して陳腐になっている。登場人物の系譜も、作ごとにこじつけでしかなく、前作にまったく伏線がない。

    それにも気づかずにシリーズとして書いたということは、作者に、そもそもシリーズ構想のセンスがないことを示している。少しでもあれば、シリーズ化は断念したはずだ。一作目と二作目以降との間には、石像と張りボテほど

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    2024年03月16日