中嶋博行のレビュー一覧
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検察捜査シリーズ3作。覚醒剤の取引現場で密売人や麻取Gメンが惨殺される。バツイチシングルマザー東京地検特捜部検事岩崎紀美子が捜査を進める外為法違反案件と交差する…。上司や周囲の圧力をものともしない馬力は圧巻。終末のどんでん返しもうまい!それにしても寡作がすぎる。Posted by ブクログ
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10年ぶりの「検察特捜」シリーズ。
東京地検特捜部に異動した女検事岩崎紀美子が、神奈川県警とタッグを組み、巨悪に立ち向かう。
いささか暴走気味だが、上層部の抵抗に怯むことなく、真実を追究する姿勢には胸のすく思いがする。
覚醒剤取引を急襲した麻薬Gメンが虐殺され、そこで使われた短機関銃の出所を巡り、自...続きを読むPosted by ブクログ -
5歳の娘を持つ母親が、DVを受けていた夫を殺害。その弁護をする新米弁護士。裁判中にもどんどん話がひっくり返って、最後は予想外。法廷モノは長編が多いけど、本作は213ページ。よくこれだけ盛り込めたものです。面白かった。Posted by ブクログ
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著者の上梓作は初読。岩崎紀美子が主人公の「検察捜査」で乱歩賞受賞でそのシリーズ3作目だそうな。全然知らずに読んでみた。
いくら検事には捜査権があり、単独で公訴権があるとはいえ、こんなのは全くの建前で、司法ピラミッドのヒエラルキーが絶対の世界であることは自明の理。なので岩崎の活躍は全くフィクションでお...続きを読むPosted by ブクログ -
8年ぶりの再読ながら、少しも色あせない法廷ミステリー。
新米弁護士(ホカベン)堂本孝は、著者が原作のマンガの主人公。この作品は文庫オリジナルらしいが、著者が現役の弁護士ゆえ、熾烈な法廷場面はリアルで、213頁の中編ながら、読み応えのある作品。
正義感溢れるこの主人公で、シリーズ化を望みたいが。Posted by ブクログ